働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。
今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。
今回の記事投稿者:Tomoki Teradaさん
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1.自己紹介
はじめまして、寺田智紀と申します。
過去に営業を10年間経験して、現在はフリーランスでWEBライターをしています。
クラウドソーシングで受注させて頂いたクライアント企業様のサイトへ記事を納品しております。
また、元々アフィリエイターとして活動していたので、自身でサイトの作成・更新もしています。
幼少の頃から大学生までは大阪で過ごし、2009年の大学卒業を機に上京しました。
以来10年間東京で法人営業をしておりました。
アパレル卸の法人営業を9年間、その後プラスチックメーカーの法人営業を1年間していました。
2.キャリアチェンジまでの流れ
新卒で入社した企業は関西のアパレル卸売メーカーでした。
配属先が複数あり、入社の約1ヶ月前に東京配属だと連絡がありました。
当初は地元の大阪を離れることに不安がありましたが、働き初めてからはむしろ新たな場所に来られて良かった!と思うようになりました。
東京へ出てきて、社内外でたくさんの方と出会ったことで現在のキャリアがあるように感じます。
新卒で入社した企業では9年間勤務していました。
社内でも徐々に役職や給料が上がり、充実して働いていました。
30歳になったとき、今後のキャリア形成について考える中で全く違う業界での新規開拓営業にチャレンジしようと思い、プラスチックメーカーへ転職しました。
2社目の企業で約1年間勤務している間に、独立して自分でビジネスをしたいという思いが強くなり、会社員を辞めてフリーランスになりました。
3.なぜ、そうしようと思ったか?
1社目の企業は、商品力やシェアが同業他社と比べても高くまだ安定して働くことが出来たのですが、当時はアパレル業界や小売業界全体がシュリンクしている状況でした。
同業他社のメーカーが毎年たくさん倒産していきました。
毎日忙しく仕事に取り組んでいましたが、自社の売上だけでなく同業他社やクライアント様の売上減少が日ごとに大きくなり、
これから拡大していく業界へ移動したほうが良いのではないか?
という思いが強くなりました。
2社目の企業ではプラスチックのリサイクルに関わる仕事をしていました。
中国ゴミ輸入ストップの影響で日本国内の需要が高騰しており、入社から1年間は売上を順調に伸ばすことができました。
しかし、営業方針やクライアントへの対応などで経営者と意見の食い違いがあり(どこの企業でもあると思いますが)
自分のやり方で働くには起業するしかない!と思うようになりました。
4.元のキャリアのスキルが次のキャリアにどう活かされたか?
新卒で入社した時は、社会人としての仕事の仕方を1から学びました。
営業活動でクライアント様との商談を繰り返すなかで、先方のニーズや困りごとを探ることや、価値を提供して信頼関係を作ることの大切さを学びました。
2社目の企業では、この経験を活かして営業活動をしていました。
今までとは違い新規開拓なので、時には1日で100件以上の企業に電話をかけたり、メールを送ったり、FAXを送ったりしながらアポイントを取りました。
アポ無しでの飛び込み営業も経験しました。
そんな中でお話を聞いて下さった方と商談する際に1社目の経験が活かされました。
先方がどういったことに困っているのか、自社のリソースでなんとか解決出来ないか、といったことをお客様と共に考えました。
その結果、お客様と信頼関係を築くことができ、業績を伸ばすことが出来ました。
また、中小企業の経営者様と話す機会が多く、工場を見学させて頂いたり事業計画を聞かせて頂いたりする中で、企業を経営することのシビアさやチャレンジ精神を学ぶことができました。
その結果、一度起業にチャレンジしてみよう。
失敗したら再就職すれば良いと思うようになり、実際に退社をして開業しました。
5.キャリアチェンジで最初大変だったこと
2社目への転職のときは、とび込み営業が初めてだったのでかなり苦労しました。
初めは上司の商談に同行して勉強をさせて頂き、その後は一人で活動しました。
数をこなしているうちに飛び込み営業にも慣れてきて、初対面の方と話すのが得意になりました。
あとプラスチックに関する知識が無かったので覚えるのに苦労しました。
経営者から直々に指導して頂いたり、業界紙を読んだり、自社工場へ行って現場の方に教えて頂き勉強しました。
フリーランスになってからは、毎月の収入が無くなるという不安が大きかったです。
家賃の安い場所へ引っ越したり、アルバイトをしたりしながら生活の基盤をつくりました。
6.成果をだせたこと
2社目の企業へ転職したときは、初めて契約して頂いたお客様を度々訪問し、信頼関係を構築し、深掘り営業をして売上を倍増することができました。
また、Wordpress(ワードプレス)やSEOの知識があった為、自社WEBサイトの編集と更新を引き受けました。
扱っていた商材で1位表示させて、WEBの問い合わせから受注することもできました。
メディアからの取材依頼もしばしばありました。
フリーランスになってからは、アフィリエイトを中心にやっていたのですが、はじめは結果が出ませんでした。
営業で学んだ行動力を活かし、不動産のセミナーへ潜入取材をして記事を執筆した結果、自身のサイトから複数申し込みが発生し収益が出せました。
7.成果をだせたことの道筋
今までを振り返ると、活動場所を変えることで新たな成果が出ています。
ルート営業で学んだ信頼構築を活かして、新規開拓の営業で成果を出しました。
SEOの勉強をしていたことで、自社サイトのアクセスを伸ばせました。
アクセスが伸びたことで営業売上が上がりました。
また、2社目の企業へ移籍したことで経営者と話す機会が増えて起業への決意ができました。
起業したことで、初めて事業所得が出来ました。
新たな環境へ移動することと、過去に学んだことを新たな環境で活かすこと。
この2つを継続して行ったことで、成果が出せたと思います。
なので、もし再就職をすることになっても、法人化をすることになっても、今のフリーランス事業を通して学んだ事が成果につながると思っています。
日々勉強して実践していることが、将来の成果に繋がっていると感じています。
8.まとめ
現状に満足していない方は、キャリアチェンジを積極的に考えても良いと思います。
大企業でしたら、所属している企業で働き方を変える。部署を異動する。
というチャレンジもあると思います。
中小企業の方は現状を変えたい場合は転職したほうが良いと思います。
キャリアチェンジをするまでは、現在の職務に全力で取り組むことをおすすめします。
今の経験が成果を生み出すときが必ず来るからです。
また、企業や業界の研究を事前にすることは大切ですが、勉強やリサーチばかりしていても本質は実際にキャリアチェンジしてみないとわかりません。
知識はキャリアチェンジ後に猛勉強すれば大丈夫です。
WEB関連の仕事がしたい人は、副業でブログを書いてみる。
動画関連の仕事がしたい人は、副業でYOUTUBEを初めてみる。
など小さくチャレンジして自分が本当に興味を持てることが見つかったら、キャリアチェンジしてみてはいかがでしょうか。