新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は、不要不急の外出の自粛や三密の回避、そして緊急事態宣言の発令など私たちの生活に大きな変化をもたらしています。上記の影響は様々なところにも出ており、特に「SaaS企業」に大きく変化をもたらしています。 今回は新型コロナウイルスの影響でSaaS企業がなぜ大きく変化したのかを解説します。
コロナの影響で大きく変化した「SaaS企業」とは?
そもそも「SaaS企業」とはどういったものかをご存知でしょうか。まずSaaSとは「Software as a Service(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)」の略でインターネットでソフトウェアを提供するいわゆるクラウドサービスのことを指します。一般的な販売形態は月額課金制(サブスクリプション)となり、企業が所有することなくクラウドサーバー上のサービスを利用し続けるというイメージとなります。そういったサービスを提供する企業を「SaaS企業」といいます。「SaaS」の特徴について
次に「SaaS」の特徴についてご説明します。SaaSの特徴としては、複数の人数でサービスを共有することができるということが挙げられます。クラウドサーバー上のソフトウェアを扱うため、パッケージ版のソフトウェアとは異なり複数人での管理や共有ができることが大きな特徴といえます。「SaaS」を導入するメリットやデメリットについて
次に「SaaS」を導入するメリットやデメリットについてご説明します。まず、SaaSを導入するメリットとして下記が挙げられます。・クラウド上のソフトウェアなのでインストールが不要
・端末にデータが保存されないので情報漏えいのリスクが少ない
・自動でアップデートが行われるので常に最新版を使用できる
一方でデメリットとして下記が挙げられます。
・インターネットに接続しないと利用できない
・完成されたサービスを提供するのでカスタマイズが難しい
以上がそれぞれメリットとデメリットになります。
代表的な「SaaS」について
「SaaS」の特徴についてご説明しましたが、次は実際に代表的なSaaSを挙げてみます。まず、ビジネスシーンで使用するサービスでは下記のようなものがあります。「Gmail(メール)」「Microsoft Office 365(オフィスソフト)」「Dropbox(ストレージ)」「Spotify(音楽)」「Netflix、Hulu(動画)」例として挙げさせていただきましたが、他にも多くのサービスが存在します。コロナの影響でなぜ「SaaS企業」が大きく変化したのか
ここまで「SaaS企業」が一体どういったものかをご説明してきました。次は記事の冒頭でも触れたように、新型コロナウイルスの影響でSaaS企業がなぜ大きく変化したのかを解説していきます。そもそも新型コロナウイルスの感染拡大の影響で不要不急の外出の自粛や三密の回避という動きが取られています。「三密」とは一体何かといいますと、①換気の悪い密閉空間
②多数が集まる密集場所
③間近で会話や発声をする密接場面
引用:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/content/000061868.pdf)
上記のようなものを3つまとめて「三密」と呼んでおりますが、この条件が揃っている場所(ライブハウスやカラオケボックス等)がクラスター(集団)感染の発生リスクが高いとされています。 そのような状況の中で企業も三密を回避するために「リモートワーク(テレワーク)」を積極的に導入するようになりました。 リモートワークとは読んで字のごとく遠隔(remote)と働く(work)を繋げた言葉になっており、そのまま遠隔で働くということを意味しています。
普段は会社のオフィスで行っている業務を自宅などの遠隔で行うことになりますので、下記のような問題が発生します。
・コミュニケーションが取れず円滑に業務を進められない
・データや資料を送りたいけどメールだと容量が大きく時間が掛かる
・自宅なのでそれぞれの勤怠状況を管理や把握することができない
このような問題は「SaaS」を導入することで解決をすることが可能です。
コロナの影響で需要が高まっている「SaaS」とは?
上記でご紹介した問題を解決することができるのが下記のようなツールになります。コミュニケーション円滑にする「チャットツール」
PCやスマートフォンで気軽に直感的にコミュニケーションを取ることができるチャットツールです。 代表的なものとして「Chatwork」「Slack」が挙げられます。また、チャットツールだけでなく「Zoom」といったビデオ通話ツールも同じく需要が高まっています。データを簡単に共有できる「ファイル共有ツール」
様々なデータの共有に特化したファイル共有ツールです。代表的なものとして「Google Drive」そして先ほどもご紹介した「Dropbox」が挙げられます。従業員の勤怠管理ができる「勤怠管理ツール」
会社から離れた場所にいる社員一人ひとりの勤怠を管理できるのが勤怠管理ツールです。代表的なものとして「ジョブカン勤怠管理」が挙げられます。これまでご紹介したツールは全て「SaaS」になります。 新型コロナウイルスの影響でリモートワーク(テレワーク)を導入する企業が増え、その流れでこれまでご紹介したSaaSの需要も高まっているのが大きな変化といえます。
まとめ
今回は新型コロナウイルスの影響でSaaS企業がなぜ大きく変化したのかを解説しました。最後に今回の記事を簡単にまとめます。そもそもSaaSとはインターネットでソフトウェアを提供するいわゆるクラウドサービスのことを指しており、一般的な販売形態は月額課金制(サブスクリプション)、企業が所有することなくクラウドサーバー上のサービスを利用し続けるものとなります。このようなサービスを提供する企業のことを「SaaS企業」といいます。ビジネスシーンで需要の高まっているSaaSには下記のようなものがあります。・コミュニケーション円滑にするチャット、ビデオ通話ツール 「Chatwork」「Slack」「Zoom」など
・データを簡単に共有できるファイル共有ツール 「Google Drive」「Dropbox」など
・従業員の勤怠管理ができる勤怠管理ツール 「ジョブカン勤怠管理」など
新型コロナウイルスの影響でリモートワーク(テレワーク)を導入する企業が増えておりますが、その流れで上記のようなSaaSが多く使用されるようになったのが大きな変化となりますが、今後もさらに需要は高まっていく見込みです。