会社において幅広い分野で活躍するミドルマネジメント(中間管理職)。プレイヤーから昇進を果たし、ミドルマネジメントとして活動していこうとしても、プレイヤー時代とは勝手が大きく異なり、壁にぶつかってしまう人も少なくありません。企業によっては、ミドルマネジメント向けの研修体制やフォローも整っていないこともあり、本から学びを得ようとするミドルマネジメントも多いです。
この記事では、現在ミドルマネジメントの方や、これからミドルマネジメントになろうとしている方向けに、おすすめの本をピックアップして紹介します。自身に合った本の選び方や、本の読み方についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ミドルマネジメントとは
ミドルマネジメントは中間管理職と訳されます。ミドルマネジメントとは、一般的には部長や課長、マネージャーが該当します。ミドルマネジメントは、上司がいれば部下もいるといったまさに中間の存在。両サイドそれぞれから求められる役割があります。 ミドルマネジメントの役割は大きく分けて「経営層の意志や戦略を現場に共有する」、「現場をまとめるリーダーや主任への指示」、「部下の育成」の3つが挙げられます。経営層の意志を伝えるためには、経営者目線で企業理念や経営ビジョンを理解することが必須です。
また、現場をまとめるリーダーの上司にあたるため、現場のトップといった立ち位置になります。経営層であるトップマネジメントの設定した経営方針や中長期目標に基づいて立案した実施計画がきちんと現場レベルで実施できているかをチェックするのも業務の1つです。 ミドルマネジメントは、現場のひとりひとりの社員にまで細かく指示をすることはできません。そのため、現場を任せられるリーダーの育成もミドルマネジメントの重要な役割となります。
効果的な本の選び方・読み方を知ろう
経営者目線と現場の立場を知ることの両方が求められるミドルマネジメントは、広い範囲で業務を担当しています。そのため、関連する書籍も部門ごとにターゲットを絞ったものや、ミドルマネジメントについて包括的な内容となっているものなどさまざまです。 本を読むことは、読むこと自体が目的ではありません。学ぶや気づきを得るための手段です。そのため、どういった本を選ぶかと同様に、どのように本を読むかも重要となりますので、まずはそちらから解説していきます。本の選び方
どんな優れた本であっても自分に合っていなければ、意味がありません。学びを求めるための本なのにその内容についていけなかったり、初心者なのに専門用語ばかりの難しい本を選んだりすると、自分のレベルと合っていないので失敗してしまいます。 特に初心者の場合は、「読んでいてストレスがないか」を基準にして本を選ぶことをおすすめします。いくら良い内容の本でも読んでいで眠くなるようなら合っていないか、読むにはまだ早いということになります。本への向かい方
まずは、本から教わるといった受け身の体制は好ましくありません。これは研修やセミナーで、「参加」を促すことが多いのと同様です。「なるほど、そうなのか」で終わらせず、主体的に学びを得ることが重要です。 たとえば、「本にはこう書いてあるが自分ならどうするか」といったことを常に考えながら読みすすめるのがおすすめです。筆者と対話をしているような気持ちで本を読んでいきましょう。また、本に書いてあることを鵜呑みにしすぎないことも重要です。特にミドルマネジメントは、トップからの指示に従うといっただけでなく、自分の意志で決定を下すことが求められることも多いです。本の内容について「本当に正しいのか」、「自分はこう思う」といったことを意識しながらよむことで思考力も鍛えられます。 本を読む上で最も重要なのは、本の内容や自分が感じたことを実行することです。本を読む理由は、何かを改善したい、具体的な取り組み方が知りたいといったものだったはず。それならば読書を単なる知識の蓄積にすることほどもったいないことはありません。
実践を通すことで、「自分の考えは正しかった」、「こうすればもっとよくなる」といったことが見えてきます。実際にあなたが動くことは、現場の人間も見ています。指示を出すだけの人間には誰もついてきません。必ず、行動として移しましょう。