マーケティングを学ぼうとして勉強すればするほどその範囲の広さに驚く方が多いのではないでしょうか。マーケティングとは、市場調査や分析といったところだけでなく企業の販売戦略に大きく関わってくるものです。この記事ではマーケティング初心者の方から、マーケターとして活躍していきたいと考える方を対象に、おすすめのマーケティング戦略本についてご紹介しています。
「マーケティングとは何か?」「どんな手法や戦略があるのか」がまだ漠然としたイメージしかない方でも問題がないような基本をおさえた入門向けの内容の本も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
マーケティング本の選び方
今回紹介する本以外にも、書店にはたくさんのマーケティング本があります。まずは簡単に選び方の基準について解説します。おすすめの本を手に取った場合や、他の本が実際に自分に合っているかをチェックする際の参考としてください。
読みやすさを重視する
高校受験や大学受験の際に、書店に行って参考書選びをした経験がほとんどの方にあるのではないでしょうか。先生がすすめてくれたものや、成績優秀な友人が使っているものと同じ書籍を購入してもどうも自分に合わないということがよくありますよね。初心者なのに専門用語ばかりの本を選んだりすると、自分のレベルと合っていないので失敗してしまいます。 特に初心者の場合は、「読んでいてストレスがないか」を基準にして本を選ぶことをおすすめします。いくら良い内容の本でも読んでいで眠くなるようなら合っていないか、読むにはまだ早いということになります。おすすめ本その1 『ドリルを売るなら穴を売れ』佐藤義典 著 青春出版社
マーケティングの入門書としておすすめの一冊です。マーケティングの世界では有名な格言である「ドリルを買う人が欲しいのは穴である」という言葉がタイトルの元になっています。実際にマーケティングコンサルタントとして活躍している著者が、なかなかマーケティングの入門書がないという問題を解決するために著した本となります。マーケティング初心者である主人公はイタリアンレストランのマネージャーとなり、お店を繁盛させていくというストーリー仕立てで実践的で読みやすいです。「価値」を切り口にして、売り方の基本を「何を売っているのか」「誰に売っているのか」「その商品でなければならない理由とは」「その価値をどう届けるのか」という流れで、マーケティングの基礎について分かりやすく解説してくれます。
顧客が求めているのは、商品そのものではなく商品を使うことによって得られる価値や感情であるというマーケティングの基本がしっかりと理解できる一冊です。
ドリルを売るには穴を売れ
おすすめ本その2 『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』森岡毅(もりおかつよし)著 角川書店
USJの新規事業の成功率を30%から97%に引き上げて売上を復活させた、マーケティングの最高責任者による著作です。一時は苦戦が続いていたUSJは、今では単月入場者数で東京ディズニーランドを超え入場者数が日本一のテーマパークにまで昇り詰めています。 この本ではUSJが復活した秘訣が「マーケティング」にあるとし、どのような思考で今のような企業に変わっていったのかが記載されています。実際の事例を知ることで、マーケティングの方法や重要性が学べますよ。USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本)