• 2020/02/05
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パレート分析は企業がさらに伸ばすべき点や課題を見極める分析手法【前編】

  • マーキャリ 編集部
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会社は常に悩みを抱えています。解決しなければならない問題や、どうすればもっと売上が伸びるのか、アクセス数を増やすことができるのかなど、さまざまな課題に対処しています。「どうすればよいか」を分析するためには「何が問題か」、「何から手をつければよいか」を知る必要があります。その際に役に立つのが「パレート分析」です。 


パレート分析を行うことで、問題解決のための優先順位をつけることができるようになります。この記事ではパレート分析のやり方やその効果について詳しく解説しています。  主には企業が行うものではありますが、個人のタスクリストにおいても、どれが重要かを考える際のヒントとすることができますよ。ぜひ参考にしてください。

パレート分析に役立つパレートの法則



分析の結果について知る上で役立つものに「パレートの法則」というものがあります。パレートの法則は、「2:8の法則(にっぱちのほうそく)」とも呼ばれるもので、「全体の2割の要素が、全体の8割の数値を生み出しているという法則」です。

 ・売上の8割は全体の2割の顧客が占めている。

・ホームページの総アクセス数の8割は、2割のページに集中している。

・営業利益の8割を生み出しているのは、全営業マンの2割の人数。 

などが例として挙げられます。パレートの法則は、特定のカテゴリーにおいて、何が大きく関連しているかを知る上でヒントとなる考え方です。もちろんすべてがパレートの法則に当てはまるわけではありませんが、企業がマーケティングをする際にも知っておいて損はないものです。

パレート分析は2つのグラフを合わせたパレート図を使用する

パレート分析は、棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた「パレート図」を使用して分析します。詳しい分析のやり方の前に、パレート図の見方について解説していきます。 

パレート図とは



「棒の長い順に並べた棒グラフ」と「累積比率を表現した折れ線グラフ」を組み合わせたものです。2つのグラフを組み合わせることで、重要項目が分かるものになっています。 棒グラフは、数字を四角い棒の長さで表現するグラフです。見た目で数字の大小が分かりやいのが特徴です。パレート図の作成にあたっては、大きいもの順に項目を並べかえていきます。折れ線グラフは、「点と線で値の推移を表現するグラフ」です。


数値の移り変わりを把握するのに適しています。パレート図において、棒グラフは実際の数値を表すのに対し、折れ線グラフは累進比率という割合(%)を表します。 累進比率とは、「自分と自分より左の棒を全部足した長さ」の「全部の棒を足した長さ」に対する割合のことです。 少し具体的な例を出します。電話でのミスの改善について考える上でパレート図を作るとします。


ミスの内容は、多い順に「1:相手の名前を聞きそびれた 40件」、「2:案内内容が間違っていた 30件」、「3:データへの登録間違い 20件」、「4:その他 10件」でした。 多い順に棒グラフを作ると1→2→3→4となります。この場合それぞれの累進比率は、1は100件のミスのうち、40件なので40%、2の累進比率は、1の40件と2の30件の合計70件が100件のうちに占める割合となるので70%、3は1と2と3の合計90件が100件のうちに占める割合なので90%、そして4の累進比率は100%となります。


パレート図を作成することで、「ミスを半分に減らしたいので、この項目について対処しよう」などという優先順位がつけやすくなります。



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