Intel社で誕生しGoogleやFacebookといったシリコンバレーの世界的な有名企業、日本ではメルカリなども採用していることで注目を浴びている目標管理ツール「OKR」をご存じでしょうか。 この記事では、従来の目標設定の仕方とは大きく異なる点も多い「OKR」の特徴や、その使用方法について詳しく解説しています。他の目標設定ツールとの比較もしてありますので、ぜひ参考にしてください。
OKRとは?まずは仕組みを理解しよう
OKRとは「Objectives and Key Results」の略語です。「Objectives」は目標、「Key Results」とは目標達成のカギとなる成果を表します。「Objectives」が「O」、「Key Results」が「KR」です。 最初にObjectives(目標)を設定し、その達成のために必要なものを3つ程度のKey Results(カギとなる成果)を示していきます。
企業としてOKRを使用する場合には会社の目標である「O」とそれに付属する「KR」を設定します。「売上を10億円にする」、「従業員数を100名にする」といったものが目標になります。「KR」には、「ユーザー1人あたりの購入金額をいくらにする」、「ユーザー数を何人にする」「いくら分のコストカットをする」といった具体的なものが該当します。
会社としての「O」と「KR」を設定したら、少し細かく部署単位でのOKR、チーム単位でのOKR、最後に各個人単位でのOKRを設定します。最終的には会社のOKRと個人のOKRがリンクするかたちになります。つまり会社の目標と個人の目標が紐づくわけです。これがOKRの大きな特徴となっています。
OKRのメリット
詳しい運用方法の前に、OKRのメリットについて説明します。OKRは会社の目標と個人の目標が紐づくことが特徴です。すると主に以下のようなメリットが生まれます。・従業員ひとりひとりが何を期待されているのかが分かり、企業への貢献を実感しやすい
・重要な目標に集中できる
・目標に対する進捗を定期的に振り返ることで進捗管理がしやすく、柔軟な調整や変更も可能
・企業の目標が全社的に共有される