この記事は「インフルエンサーマーケティングとは? インフルエンサーを活用して商品PRをする時代に突入!」の後編になります。前編をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。
従来のマーケティングとインフルエンサーマーケティングのちがい
従来の企業のPR方法は、広告や宣伝などで「なるべく多くの人に情報を届ける」ことを目的としていました。認知度を上げるという意味ではメリットのある優れた方法ですが、興味がある人にピンポイントで情報を届けるには適していませんし、大きな費用がかかります。たとえば、女性にいくら男性用化粧品やシェーバーなどのCMを見せたとしても自分で買って使ってみたいとは思いませんよね。
自分の彼氏や旦那さんにプレゼントとして買うかもという意味では効果はあるかもしれませんが、ピンポイントとは言えないでしょう。 インフルエンサーは、ファッション業界や、フィットネス業界、食に関するものなど、それぞれのフィールドがあります。となればファッション業界におけるインフルエンサーのフォロワーであれば、ファッションに興味があるはず。
そのインフルエンサーにPRを依頼し、特定のブランドの服や靴といったものを紹介してもらえば、CMや雑誌で見かけるよりもずっと購買意欲を持たせることができます。
企業から不特定多数の広い範囲へアプローチするのではなく、会社の製品やサービスに関わりのある分野のインフルエンサーを介して商品を紹介してもらうことで、企業の商品に興味を持ちやすい層にピンポイントで効果的にアプローチができる。これが従来のマーケティングと、インフルエンサーマーケティングの最大の違いです。大々的なPR活動ではないので宣伝費用や依頼費用もあまりかかりません。
インフルエンサーマーケティングの特徴
ピンポイントで購買層にアプローチできること以外にも、インフルエンサーマーケティングにはメリット・デメリットがありますのでいくつか紹介します。商品に親近感を持ってもらいやすい
インフルエンサーは、基本的にはSNSを使って活躍している一般の人です。そのためTVタレントや有名人と比較して、消費者にとって身近な存在であるといえます。商品のPRをすることには変わりないのですが、TVCMのような「宣伝臭さ」がなく、身近な人の口コミのように親近感をもってもらいやすいです。逆にPRであることを隠して、あたかも本人がおすすめしているように見せる「ステルスマーケティング」は問題となり、大変評判を落とすものになりますので、誤解されることがないように注意が必要です。悪い評判が拡散され、取り返しがつかなるなる可能性があることはデメリットと言えるかもしれません。
効果分析がしやすい
基本的にはWeb上で完結するので、データの収集が容易です。たとえばYouTubeであれば視聴回数や高評価・低評価といった情報がすぐに得られますので、PRの効果がどれくらいあったのかといった分析がしやすいです。インフルエンサーマーケティングは、単純に今話題の手法というだけでなくこれからも長く続いていくでしょう。しかし影響力さえあればよいわけでもありません。何を本当の目的として、どんな効果を狙うのかはインフルエンサーマーケティングを行う上での大きな注意点と言えます。