Webサイトは、公開がゴールではありません。公開後も、閲覧状況やユーザーの行動を見守り、改善を重ねることでより大きな成果を上げることができます。今回は、Webサイトの改善手法や分析手法をご紹介します。
PDCAを用いたWebサイト改善の流れ
Webサイトの改善は、「PDCA」に沿って行います。何らかの目標や目的のもとWebサイトを企画し(Plan)、制作・公開(Do)した後の検証(Check)から、流れを見ていきましょう。
1.現状把握(Check)
改善の第一歩は、現状把握です。閲覧ユーザー数や流入経路などを分析します。
2.課題発見(Action)
現状を把握したら、設定した目的や目標と現状にどれほど乖離(かいり)があり、何がネックになっているのかを考えます。
3.仮説立案(Plan)
見つけた課題を解決するための方法を考え、仮説を立てます。
4.仮説をもとに施策を実行(Do)
立てた仮説をもとに施策を試します。
5.仮説検証(Check)
施策を実行し、結果が出たものは継続し、結果が出なければ原因を分析して実行を繰り返します。
PDCAを用いたWebサイト改善の流れが分かった所で、改善手法を見ていきましょう。
Webサイト改善手法5選
Webサイト改善によく使われる手法を5つご紹介します。後で紹介する分析法と合わせ、参考にしてください。1:SEO
「検索エンジン最適化」のことで、検索した際に上位表示させるべく、Webサイトを改善することです。Webサイトの構造を修正したり、ユーザーにとって有益なコンテンツを充実させたりするなど検索エンジンに評価される状態へ改善することで、上位表示されるようになり、ユーザーに見つけてもらいやすくなります。2:LPO
「ランディングページ最適化」のことです。ランディングページとは、広告から流入することを考えて作られたページのことで、BtoB企業であれば、製品の特徴・料金・事例などをまとめて記載したものが多く見られますが、それを改善することです。基本的に1ページ内でコンバージョンに結びつくよう設計されているので、LPOを適切に行うことができれば、問い合わせ数アップ・売上金額増などの成果に直結します。3:UI改善
UIとは「ユーザーインターフェース」の略称で、 ユーザーのWeb ページ上での接点すべてを指します。ボタン1個の位置を変えたり、メニューの表示順を変えたりすることもUI改善です。UI改善により、Webサイトがユーザーにとってより快適な状態になれば、コンバージョン数や滞在時間の増加が見込めます。4:EFO
「入力フォーム最適化」のことで、会員登録や資料請求用の入力フォームを改善することです。必須項目を最低限に絞ったり、ユーザーにストレスを与えるエラー画面を出さないようにしたりすることにより、途中離脱を軽減させ、登録数や申込数が増加します。5:CRO
「コンバージョン率最適化」のことで、コンバージョン率上昇のためのさまざまな対策を指します。LPOやEFOも、CROの一環です。企業のWebサイトは、ただ見てもらうだけでなく、何か行動を起こしてもらうために存在しているはずです。コンバージョンに影響する要素を改善できれば、自ずとKPIが達成されることでしょう。Webサイト改善に必要な分析
Webサイト改善の成果を測る際に必要な分析法も押さえておきましょう。