広報の仕事に就いたものの、仕事が忙しくて、先輩や上司に業務を一から教えてもらう機会のない方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、こちらをぜひ参考にしてみてください。きっと、広報の仕事をしていく上で役に立つはずです。
広報の仕事の学び方
まずは、会社の規模に関わらず、広報を行う上で共通する勉強方法をご紹介します。新聞、雑誌、インターネットの記事を読んだり、リアルタイム検索やエゴサーチを行ったりする
これらを行うことで、自社がどのようにメディアで取り上げられているかチェックすることができますし、同業他社の研究や各メディアの特色なども学ぶことができます。また、メディアが取り上げてくれるようなプレスリリースを作るには、こういう工夫をすれば良いのだ、と知ることができるかもしれません。会社では、自社の切り抜き記事だけ目にするケースもあるかもしれませんが、できれば実際にその記事が掲載された新聞や雑誌を手に入れ、何ページにどういった扱い(掲載の位置など)で紹介されているかチェックすることも重要です。
広報やPRに関する本やWebの記事を読む
これらを読むことで、仕事の仕方を学ぶことができるだけでなく、実際に業務をしていてどうすれば良いかわからなかったことのヒントをもらえるかもしれません。後ほど、おすすめの本とWebサイトのリストをご紹介しますので、興味があれば読んでみてください。広報の勉強会に参加する
広報は、横のつながりが強い部署と言えるかもしれません。いろんな業種別に勉強会が開催されているので、広報の勉強のためだけではなく、人脈づくりのためにも参加してみると良いでしょう。もしかしたら、そのつながりから、他社とのコラボも実現するかもしれません。大企業勤務の場合
大企業に勤務している場合、社員の人数が多いため、OJTで業務を学んでいけるケースが多いと思います。それ以外に、広報会議、日本広報協会、共同PR、PR TIMESなどが開催している、広報関連のセミナーに参加するのも良いでしょう。これらのセミナーは交流会を兼ねていることもあるため、人脈を広げられる可能性もあります。
メディアの方へのアピール力を磨いたり、記者会見に対応できるトーク力を磨いたりするために、アナウンススクールや話し方講座に通うのも良いかもしれません。
ベンチャー企業や中小企業の場合
ベンチャー企業や中小企業の場合、大企業に比べて知名度がありません。そのため、TwitterなどのSNSを活用する方法やシェアしてもらえるような写真を撮影する方法を学ぶ必要があります。人気アカウントの投稿した記事をチェックしたり、インスタグラムの人気ランキングをチェックしたりすることで、どういった内容がユーザーに受け入れられやすいのか傾向を学ぶことができるでしょう。社内報を自社で作成する場合、InDesignなど、DTPに関連する技術を学ぶ必要もあるかもしれません。
広報の仕事に役立つ本とWebサイトリスト
わたしが図書館で借りてきた本の中で、広報の仕事に役立ちそうだと思った本をご紹介します。広報関連のWebサイトもご紹介しますので、勉強する際の参考にしてみてください。
『広報が会社を強くする 広報実務のA to Z』
まったく広報の仕事について知らない方も、これを読めば、広報の仕事を大まかに理解することができます。特に、危機管理広報について力が入れられていて、有名な企業がどのように苦境を脱出したかという事例も参考になるはずです。『無料(ただ)で1億人に知らせる 門外不出のPR広報術101』
かつて横浜にあった『横濱カレーミュージアム』のプロデューサーが広報戦略について書いた本です。実践に役立ちそうなエピソードがいっぱい。各項目が見開きにおさまっているので、読みやすいです。最強のPRイノベーターが教える新しい広報の教科書
『ぐるなび』の広報グループ長だった著者による、攻めの広報が学べる本です。ツイッターやフェイスブックと公式アカウントの使い分けなど、最新メディア対応も学ぶことができます。また、他社で活躍する広報担当者の仕事の仕方も垣間見ることができますよ。プレスリリース関連
『マスコミが思わず取り上げたくなる プレスリリースのつくり方・使い方』2006年に発行された本なので情報が少し古いですが、プレスリリースの文例が80種類掲載されているので、状況に合わせて、使い分けることができます。プレスリリースの成功事例も掲載されています。
ドリームニュースの“プレスリリースの究め”というページも、プレスリリースのテンプレートや事例が紹介されていて、参考になるはずです。
https://www.dreamnews.jp/kiwame/
危機管理広報関連
『実践マニュアル 危機管理と広報―クライシス・コミュニケーション100のポイント』危機管理広報を行う上で重要な項目が、コンパクトにまとめられています。危機が発生した場合の想定問答集としても使うことができるでしょう。企業不祥事・危機対応 広報完全マニュアル
717ページとかなりの分厚さがあり、表紙に書かれている通り、危機管理広報の決定版です。危機対応マニュアルの作成例や主要メディアの担当者によるアドバイスなど、至れり尽くせり。業務で迷った時に、辞書代わりに使うと良いかもしれません。参考になるWebサイト
ここでは、広報活動に役立つWebサイトをご紹介します。ベンチャー広報
『【小さな会社】逆襲の広報PR術』という本の著者が代表をつとめる会社のWebサイトです。コラム記事は、中小企業やベンチャー企業の広報ならば、役に立つこと間違いなし。https://www.v-pr.net/
広報会議
株式会社宣伝会議が発行する広報専門月刊誌『広報会議』のデジタル版です。無料だと途中までしか見られない記事が多いですが、最新の広報事情を知るのに便利なWebサイトです。https://mag.sendenkaigi.com/feature/kouhou/
企業広報プラザ
経団連が運営する経済広報センターのWebサイト。ちょっと記事は固めですが、“企業広報の基本”というページは、特に大企業の広報担当者がはじめて広報を学ぶのにぴったりです。https://www.kkc.or.jp/plaza/index.html