2019年1月に中途入社、当メディア・マーキャリチームに配属され、新人マーケターとして日々奮闘する25歳の冨沢を追った連載記事。
6大卒という学歴や元カーディーラーという肩書がありながら自己ブランディングを全くしていない為、キャリアを活かしきれていない彼が、<マーキャリチームメンバーと関わる中で自身の希少価値の見出し方を日々学び、成長していくドキュメンタリー>です。本人許可の元、プライベートも完全にさらけ出したリアルな内容はメディア記事としては大変珍しいのではないでしょうか。創業30年以上のBtoBマーケティング専門会社の一員として働きマーケティングノウハウを吸収する中で自己ブランディング能力を身につけていくことができるかが見どころです。
冨沢が運用するマーキャリのTwitterはこちら
第2回「冨沢のマーケター理論」
6大卒、カーディーラーを半年で退社、マーケティング知識がほぼない状態で法人マーケティングのパイオニア企業に転職。
SNSマーケティングでセミナー集客30%増員、
メディアへのインプレッションも3ヶ月で4倍に引き上げるなど
マーケター歴わずか1年未満にして数々の成果に貢献。
知識がないからこそ、革新的なアプローチを手掛けることができたという
彼のマーケティング手法はまさにイリュージョン。
今回一つの部署(チーム)の解散危機を救った25歳の天才マーケターにインタビューを試みた。
「ブランディングって全てに当てはまるんですよ」
冨沢は自分の名刺を持ち、こう続けた。
「これ、欲しい人って誰だと思いますか?」
「初めて会った人」と答えた私に彼は
「初めて会った人皆が僕の名刺を欲しがるとは限りません。有名人でも何でもないですから。欲しい人は僕のいる会社と関係を持ちたい人です。もちろん単純に僕の名前や肩書きを知りたい人もそうですが、ビジネスの上では、個人を知った先に会社と関係を持ちたいという目的があります。その関係こそがビジネスでの利益を生むので」
冨沢曰く、どんなものにも欲しい先にはその人にとっての「メリット」があるという。
例えば、 営業がキーマンと名刺交換することでそこから会社としての繋がりが生まれる。そして商談、受注に繋げられたら、そのきっかけとなる「交換」をしたその人物の功績は大きい。
プロモーションを行う時は必ず、対象にとってのメリットを考える、それが冨沢のやり方。
「名刺交換希望者を増やす為に『名刺のデザインや材質にこだわってみる』『希少性を出すために名刺の印刷数を少なくしておく』これらはまったくのお門違いです。
デザインや材質にこだわるのは、あくまで印象付けの手段の一つ。そもそもあなたの名刺を欲しいと思っていなければ、どんなに印象的な名刺であっても相手にとってはただの紙切れです」
「では名刺交換したいと思わせるにはどうすれば良いか。答えは、ブランディングです。つまりこの人と関係を築けば、メリットがあると相手に思わせること。そうすれば、例え名刺が何のセンスもないただの紙切れであっても、価値あるものになるでしょう」
彼はそのまま名刺を私に差し出してこう言った。
「そんな僕のこの紙切れ、あなたは欲しいですか?」
私は即答した。
「いりません」
冨沢は名刺に限らず、あらゆる場面でセルフブランディングの重要性を感じているという。
「全く同じ材質・デザインの商品が無名ブランドと有名ブランドから同時にリリースされたとします。それが同じ値段であれば、有名ブランドの方をみんな買うでしょう。無名ブランドの方は有名ブランドを真似たと批判を受けるかもしれません。仮に無名ブランドの方が値段が安かったとしても、多くの人は有名ブランドの方を買います」
「何故か。それは信頼があるからです。人も同じです。似た経歴、技術を持った人が複数いて、その中から企業が一人選ぶとしたら、当然その人の魅力や信用度を見るでしょう。信頼や実績のある商品やサービスが売れるように、人もそうやって選ばれるのです」
インタビュー終盤、私は冨沢にこんな質問を投げかけた。
「では、あなた自身はどんな自己ブランディングをされていますか?」
「このインタビューがまさにそうじゃないですか、僕の考えを皆に届けることで僕自身のブランディングになるのではと」
「なるほど、でも、ブランディングとは言え、誇張するのはいけません。やはりあなたのありのままを書きましょう」
「え、」
6大卒、カーディーラーを半年で退社、
マーケティング知識がほぼない状態で法人マーケティングのパイオニア企業に転職。
SNSマーケティングにチャレンジする機会を得たが悪戦苦闘、インプレッションは中々上がらない。
知識がないからこそ、付け焼刃的なアプローチになりそうになり、先輩に叱咤激励される。
今回、そんな25歳の見習いマーケターにインタビューを試みた。
「ブランディングってよくわからないんですよ」
そういうと冨沢は自分の名刺を持ってこう続けた。
「これ、欲しい人って誰だと思いますか?」
「いません」と答えた私に彼は
「初めて会った人が僕の名刺を欲しがっていない気がしたんです。僕は有名人でも何でもないですから。ブランディングが足りてないからですかね」
冨沢曰く、酒は百薬の長、煙草は百害あって一利なし、どちらもブランディング知識のない自分にとって大きなメリットがあるという。
例えば酒は悩みなんてどうでも良くさせてくれる、煙草はイライラした気持ちがすうっと落ち着く。
自己ブランディングに悩んだ時は必ず、煙草片手に酒を浴びるように流し込んで考え込む、それが冨沢のやり方。
「名刺交換希望者を増やす為に『名刺のデザインや材質にこだわってみる』『希少性を出すために名刺の印刷数を少なくしておく』そうすればブランディングになるのかなと思ってます。」
「名刺って一見ただの紙切れじゃないですか。そんな自分の名刺を欲しくさせるにはどうすれば良いか。
答えは、カッコ良い名刺を作れば良いのです。そうすれば皆欲しがるんじゃないかな」
彼はそのまま名刺を私に差し出してこう言った。
「そんな僕のこのカッコ良い名刺、あなたは欲しいですか?」
私は即答した。
「いりません」
自分をカッコだけ良いようにみせることではない。
無理にデキる人間のように見せるのではなく、
自分が活躍できる場所を探していくことが大切だ。
短所だと思うことも環境が変われば長所になる。
短所が好きだというふうに言ってくれる友人、家族もいるだろう。
あなたは、見た目だけの中身が空っぽな人になってはいけない。
セルフブランディングをしたいのであれば、
あなただけの本質的な価値を考えていく必要があるだろう。
第3回 マーケター冨沢「冨沢の自己紹介」はこちら。