• 2019/07/08
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フリーランスとはどういう働き方か〜現職フリーランスの視点から徹底解説!〜

  • マーキャリ 編集部
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目次
働き方改革の影響もあり、フリーランスという働き方に注目が集まっています。会社から独立して個人で事業を営んでいる、または本業を持ちながら余暇を使って業務委託で仕事をしている広い意味でのフリーランス人口は数年前と比べると増加傾向にあり、日本に約1,100万人いるとされています。調査によると日本の人口に対してフリーランスが占める割合は17%です。

フリーランスは好きな時間、好きな場所で仕事ができる理想の仕事の仕方といったイメージを抱いている方も多いでしょう。この記事では、現在フリーランスとして活動している筆者の視点から、フリーランスとはどういった働き方か、フリーランスとして働く上でのメリットや注意点について詳しく解説しています。

フリーランスとは?



フリーランスとは、一言でいうならば「雇用されない働き方」です。通常、会社員は企業に所属して、時間労働に対する報酬として給与をもらいます。フリーランスは、企業や団体に所属することなく働いています。収入の得方はさまざまですが、基本的には時間に対してではなく成果物に対して報酬が支払われます。ライターであれば記事1本につきいくらといいう契約を交わしていますし、イラストレーターなら1枚の絵や作品ごとにいくらの報酬という契約になります。ここで重要なのは、1つのものを作り上げるまでにかかった時間は考慮されず、あくまで出来上がったものに報酬が支払われる点です。ですので当然残業代などはありません。

個人事業主・法人とのちがい



フリーランスと似たような意味の言葉に「個人事業主」があります。名前のとおり個人で事業を行っている人のことを指しますが、重要なのは「個人」という言葉です。個人とは団体に属さないことを指しますので広い意味ではフリーランスと同じです。フリーランスは、雇用されない働き方ですので、たとえば本業として会社員をしながら土日は雇用されるアルバイトではなくフリーで副収入を得る仕事をしているなどの場合は、広い意味でフリーランスを言えるでしょう。

それに対して個人事業主という場合は、税務署に開業届を提出して本業として働いている場合を指すことが多いです。

また、法人とは個人で事業を行うのではなく会社を立ち上げて〇〇株式会社などとして経営を行うことを指します。

フリーランスのメリット

インターネットの発展により、自宅でも仕事がしやすい環境になりました。近年ではクラウドソーシングサービスといってweb上で業務の受発注をして仕事をすることも認知されてきています。クラウドソーシングサービスを使ってライターやデザイナー、エンジニア、プログラマー、編集者として活動するフリーランスも多いです。

それでは、会社員ではなくフリーランスとして働くことで得られるメリットについて見ていきましょう。

時間が自由に使える

フリーランスの最大のメリットとして取り上げられることが多いのは「時間と場所の制約がない」ことです。会社員であれば朝の9時から夕方の5時までは会社に出勤して働かなければいけませんし、休みの日も決まっています。しかしフリーランスであれば早朝であろうと深夜であろうと仕事をすることができますし、パソコンとネット環境さえあればカフェや図書館で仕事をするという選択肢もとれます。通勤する必要がないので毎日の満員電車に揺られることもありません。固定の休みを設ける必要がないので平日を休みにすることも、収入のために朝から晩まで休みなく働くことも可能です。
小さい子供がいる・親の介護をしているなどの場合にも、時間の融通がききやすいので時間を自由に使えることは大きなメリットと言えるでしょう。

仕事を選べる

会社員であるならば、上司や会社の命令に従って業務を遂行していきます。しかしフリーランスとして働く人は、誰かからの命令で仕事をするのではありません。フリーランスは自らが営業をかけて業務を請け負っていますので、報酬が見合わない・他の仕事で手が回らないなどの理由で仕事を受けない選択をすることも可能です。例えるなら自分が社長のような状態ですので、決定権は自分の中にあると言えるでしょう。仕事を選べるということは、ともに働く相手を選べることと同じです。やり方次第では、自分と価値観の合う人間や企業とだけお付き合いをすることも可能です。

フリーランスになる前に知っておきたい注意点

時間や場所に制約がなく、好きな仕事を好きな人とできる。そう考えるとフリーランスには大きな魅力があるでしょう。しかし、フリーランスだからこそのデメリットや注意すべき点も多々あります。

良くも悪くも成果報酬

決められた給与がないので自分の頑張り次第で収入は青天井であることは確かですが、逆に安定した収入が約束されてないとも言えます。やる気が出ないといって仕事をしない、そもそも仕事を得ることができない場合、収入はゼロです。体調が悪くて仕事を休んだとしても有給にはなりませんし、いくら働いても賞与はありません。
フリーランスは、実際の作業や業務だけではなく、仕事を獲得するところから自分一人で行う必要があります。メリットと表裏一体で、収入に関しては特に独立したてのころには苦労することが多いでしょう。

税金関係

フリーランスや個人事業主として働いていくにあたって最も大変そうなイメージがあるのは確定申告をはじめとした税金関係ではないでしょうか。会社員であれば給与から住民税や所得税、年金などが差し引かれて振り込まれます。給与に対して差し引かれる金額が多くてびっくりすることもあるでしょうが、自分が自由に使えるものだけが入金されるのは、非常に助かるところでもあります。しかしフリーランスの場合は、年間の所得が20万円を超えた段階で確定申告をする必要があります。税額が控除される青色申告を行う場合には、複雑な帳簿をつけなければなりません。会社員であれば会社が行ってくれていたことを、すべて自分で行うことになります。
他にも厚生年金はなく、健康保険は国民健康保険になるなどさまざまな変更点について個別に届け出が必要です。

フリーランスになる前に副業から始めよう

今の仕事がイヤだからといった理由で、安易にフリーランスになることはおすすめできません。フリーランスとして独立することは、自由に暮らせることとイコールではないからです。

たしかに時間や場所、働く相手は自由に選べるかもしれません。しかし、決して「働かなくていい」という意味ではないのです。特に独立した初年度は収入が下がるでしょう。住民税は前年度の所得に対して税率が決められる後払いの税金なので、少ない収入のなかから支払うことになります。安易な独立は、自分の首を絞めかねないことを理解した上で独立をするべきでしょう。

ただ、フリーランスとしての働き方に魅力があるのも事実です。将来的に独立することを目指すのなら、まずは副業から、本業と並行して始めてみることをおすすめします。ランサーズなどのクラウドソーシングサービスを使えば比較的仕事は得やすいでしょう。副業として始めて本業と同じくらいの収入を得る見通しが立った段階で独立をしても遅くはありません。

ノマドワーカーや、プロブロガー、インフルエンサーなど楽しそうに仕事をしている方に目がいき、憧れてしまう気持ちもあるでしょうが、仕事が楽なものでないのは、どんな環境でも変わりません。独立を考えるならしっかりとした計画を立てることは必須の条件です。

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