• 2019/09/26
  • 情報
  • キャリア×マーケ

フロントエンドエンジニアのキャリアパスは? 詳しい仕事内容やコーダーとの違いも解説

  • マーキャリ 編集部
article-image

Web業界の発展に伴って生まれたフロントエンドエンジニアという新しい職種をご存知でしょうか。企業だけでなく個人であってもWebサイトをもつ現在、注目が集まっている職業です。この記事では、転職や就職でWeb業界を目指す方に向けて、フロントエンドエンジニアの仕事内容やキャリアパスについて解説しています。コーダーやマークアップエンジニアといった関連する仕事との違いについても紹介しています。自身のキャリアについて考えている方にもぜひ参考にいただきたい内容です。

フロントエンドとは?



詳しく仕事内容について説明する前に、まずは言葉の意味を確認しておきましょう。Web業界にはフロントエンドとバックエンドという2つの対応する言葉があります。フロントエンドとはクライアントやユーザー側のこと、バックエンドとはサイトの管理側を意味します。フロントエンドエンジニアとは、ユーザーやクライアントが実際に見たり触ったりする部分を開発し、バックエンドとはユーザーが入力した会員情報などの保存や引き出し処理にあたる部分を開発します。企業の公式サイトや通販サイトなど、私たちが検索をして閲覧したり入力したりする画面を作るのがフロントエンドエンジニアだとまずは頭に入れておいてください。

フロントエンドエンジニアの仕事内容



フロントエンドエンジニアは、Webサイトやシステム開発に関わるポジションの1つです。Webデザイナーが作った仕様書をもとにユーザーの目に直接触れるWebブラウザ側を実装するのが主な仕事となります。Webデザイナーと異なるのは、実際にデザインをするのではなくデザインをかたちにする点です。しかし、企業によってはデザインに関わったり、全体の統括に関わったりと幅広い業務をこなすこともあります。

以前はデザイナーやコーダー、マークアップエンジニアがフロントエンドエンジニアの仕事も含めて対応していていましたが、技術の進化によりWeb上で表現できることが膨大に増え、より細かな役割分担が必要となりました。その際に生まれたのがフロントエンドエンジニアです。
フロントエンドエンジニアの具体的な仕事内容としては、CSS/HTML/JavaScriptなどを用いた設計・実装が挙げられるでしょう。ユーザーにとって使い勝手の良いサイトやアプリの制作を目指すのが最大の目標となります。

コーダー・マークアップエンジニアとの違い



フロントエンドエンジニアは、コーダーやマークアップエンジニアの上級職とされている場合が多いです。コーダーとは、HTMLコーダーやWebコーダーとも呼ばれます。コーダーは、Webデザインを実現するためにHTMLコーディングをする仕事です。一言でいえば仕様書通りにサイトの見た目を作るのが仕事で、依頼通り忠実にサイトを作る役割があります。そのためセンスや独創性ではなく、正確性やコツコツと仕事を進めることができる計画性が求められる仕事だと言えるでしょう。マークアップエンジニアは、サイトのデザインや使い勝手のバランスを考え総合的にサイトの仕上げをしていくのが仕事です。サイトに動きを加えたり、ユーザーにとって便利な機能を追加したりするのもマークアップエンジニアの役割です。SEO専門の担当者がいない場合には、サイトへのアクセス数を増やすためのSEO対策を図るのもマークアップエンジニアが担当することが多くなります。どちらもフロントエンドに関わる仕事ですが、役割が異なります。コーダーが土台を作り、マークアップエンジニアが仕上げをするといったイメージでしょうか。

コーダーとマークアップエンジニアに対しての全体統括やサポートの役割を担うのがフロントエンドエンジニアです。統括といっても管理職のように全体をまとめたり、指示を出したりするだけでなく、あくまでプレーヤーの一人として、ときにはWebコーダーやマークアップエンジニアとしての能力や、Javascriptエンジニアの能力が求められるといった具合に、フロントエンド全般に携わるのが仕事となります。

フロントエンドエンジニアに必須のスキル

非常に多岐に渡る業務を担当するフロントエンドエンジニアに、求められるスキルは少なくありません。コーダーやマークアップエンジニアの上位職と言われるだけあって、最低限HTMLとCSSはデザインを元に忠実に再現出来る程のコーディング技術を持っておく必要があるでしょう。さらに、Webサイトに動きを加えるためのJavaScriptやAjax・jQueryライブラリーも必須です。

また、何よりもユーザーにとっての使い勝手の良さを考える上ではUIやUX設計の知識は欠かせません。サイトは作って終わりではなく、継続的に手を加えていくものです。そのため知識のないクライアント側でも情報の追加ができるよう、WordPressなどCMSの知識も持ち合わせておいた方が良いでしょう。

フロントエンドエンジニアのキャリアパス

コーダー、マークアップエンジニアの上位職であるフロントエンドエンジニアは、これら2つの職種で技術的なスキルを磨いた後に目指すスペシャリスト的な職種です。また、新しい職種であることもあり、フロントエンドエンジニアとなったあとには、それより更なる上の目指すべきキャリアアップの例がほとんどないのが現状です。とはいえフロントサイドエンジニアに将来性がないという意味では全くありません。

次々に新たなWebコンテンツが開発されている現在、フロントエンドエンジニアに対する需要は非常に高いです。また、スマートフォンの普及により、多くのWebサイトがスマホ版のサイトに注力しているのも需要増加の1つの要因となっています。Web業界が発展し続ける限り、フロントエンドエンジニアの需要はなくならないでしょう。

企業だけでなく事業や個人商店でも自身のホームページやブログを持つことが珍しくなくなりました。Webサイトは制作して完結するものではなくつねに更新を繰り返していくものです。ユーザー視点を持つフロントエンドエンジニアの将来性は、大きく期待できるはずです。
フロントエンドエンジニアとなった後にさらなるキャリアアップを目指すなら、自身の市場価値を高める意味でも今よりできることを増やすために他職種にも手を伸ばすのも一つの方法です。たとえばバックエンドエンジニア部分のスキルも身につければ、フロントエンドもバックエンドも担当ができるだけでなく、将来的はWeb部門の管理職やディレクター職へのキャリアアップも視野に入ってきます。

企業によっては兼務していることもありますが、Web制作の初めの一手であるWebデザインに関するスキルを伸ばすのもおすすめです。技術者としてレベルアップを図り、プロフェッショナルを目指すならより広い範囲での知識やスキルの習得は欠かせません。今後ますますの発展が予想されるWeb業界において、他人よりも抜きんでた能力を身につけることが、自身のキャリアアップへの最大の近道であり王道ではないでしょうか。

「マーキャリNEXT CAREER」無料キャリア相談実施中

マーケタースキル診断公開中!!

関連記事

検索条件を変更する

フリーワード

記事カテゴリ
タグ