Webディレクターは最近では珍しくなくなってきたものの、まだまだ新しい職種です。そのため、キャリアの道筋が分からないと悩む方もいます。そこで今回は、Webディレクターになるまでの道筋や、20代Webディレクターとしてのキャリアプランの描き方についてご紹介しましょう。
Webディレクターの業務内容とは?
Webディレクターの業務内容は、主にWebサイト制作の現場でリーダー的な立ち位置で、全般のディレクション(指揮・管理)をすることです。Webディレクターの働き方には2種類あります。1つは、Web制作会社でクライアントのWebサイト制作・運用に携わるもの。もう1つは、事業会社で自社のWebサイトを運営するものです。
Webサイト制作は一般的に以下の流れで進行します(プロジェクトや企業により異なる点もあります)。
1.要件定義
2.プロジェクトメンバー(デザイナー・コーダー・プログラマーなど)の選定
3.スケジュールや予算の策定
4.進行管理と品質管理
自社やクライアントの例えば「WebサイトやECサイトを構築・リニューアルしたい」という要望に対しヒアリングを行い、コンセプトを決め、予算や納期を守りながらそれぞれの工程を滞りなく進めるのがWebディレクターの役割だといえます。
20代Webディレクターへのキャリアパス
多くのWebディレクターは、WebデザイナーもしくはWebプログラムに精通したプログラマーやエンジニアなどの専門職としてWebサイト制作に関わった後、「より上流工程に携わりたい」とキャリアアップしたケースが多いようです。考えられるキャリアパスの例を2つご紹介します。
WebデザイナーからWebディレクターへ
Webデザイナーは、クライアントのイメージを具現化してデザインに落とし込むという、Webサイト制作において重要な専門性を備えています。Webディレクターとして、メンバーに的確な指示を出すことにも長けているでしょう。業務内容も近いことからWebデザイナーからディレクターにステップアップするケースはよく見られます。プログラマー・エンジニアからWebディレクターへ
例えば、ECサイトでカートに入った商品の合計金額が自動計算される場面をよく見かけると思います。このようなシステムを作るのがWebプログラマーの仕事です。システムやWebアプリの構築などに知見の広いプログラマーやエンジニアは、Webディレクターとしても活躍できることでしょう。Webディレクターのキャリアアップ
Webディレクターへとキャリアアップするために、備えておきたいスキルと経験があります。Webディレクターに必要なスキル
まず必要なのは、専門性の獲得です。Webデザイナーやプログラマー、エンジニアのいずれかから専門分野を決めて、HTML、CSS、JavaScriptといったフロントエンド言語や、UI・UX、色彩などの知識やスキルを身に付けておきましょう。専門知識があれば、プロジェクトメンバーへ的確な指示が出せます。専門性を獲得したうえで、進行・調整能力、クライアントとの折衝能力を磨いていきたいところです。Webディレクターに必要な経験・実績
小さいプロジェクトからでいいので、企画の提案や予算策定、スケジュールの立案などに携わることのできる機会があれば、手を挙げてWebディレクター業務を少しでも経験しておきましょう。また、後輩を教育する経験を積むなど、任された仕事を個人で仕上げるだけでなく、メンバーと協力しながらミッションを達成する業務も経験しておきたいところです。20代Webディレクターのキャリアプラン
20代のWebディレクターが今後描けるキャリアプランは、大きく2つあります。
Webディレクターのスキルを極める
Webディレクターのスキルを極めながら、キャリアアップのための転職を重ねている人は多くいます。Web制作会社と事業会社の両方を経験し、業種や規模の異なるWebディレクションに関わる中で、スキルを磨き知見をためていきましょう。特に、マネジメントスキルの高いWebディレクターは、転職市場でも引く手あまたです。フリーランスとして活躍する道も
さまざまなWebサイト制作に関わり経験と実績を積んだ後に、フリーランスとして独立し、活躍するWebディレクターもいます。自分で働き方をコントロールしながらWebディレクターの仕事をしたい方には向いているでしょう。まとめ
Webディレクターは、Webサイト制作における指揮者的な役割であるため、ある程度の専門性と、コミュニケーション・マネジメント能力の両方を求められる高度な職種です。だからこそ、Webディレクターとして20代から意識して経験を積んでスキルアップすることで、年齢や職歴に関係なくキャリアアップすることもできます。
これからWebディレクターを目指す方も、現役のWebディレクターの方も、ぜひ今後のキャリアパスを意識して日々の業務に取り組みましょう。