• 2019/11/05
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マーケター冨沢 20話目 【TSR(冨沢とストレスリリーサー)】

  • 冨沢  
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■マーケター冨沢
2019年1月に中途入社、当メディア・マーキャリチームに配属され、新人マーケターとして日々奮闘する25歳の冨沢を追った連載記事。
6大卒という学歴や元カーディーラーという肩書がありながら自己ブランディングを全くしていない為、キャリアを活かしきれていない彼が、<マーキャリチームメンバーと関わる中で自身の希少価値の見出し方を日々学び、成長していくドキュメンタリー>です。本人許可の元、プライベートも完全にさらけ出したリアルな内容はメディア記事としては大変珍しいのではないでしょうか。創業30年以上のBtoBマーケティング専門会社の一員として働きマーケティングノウハウを吸収する中で自己ブランディング能力を身につけていくことができるかが見どころです。

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第20回「TSR(冨沢とストレスリリーサー)」

皆さんこんにちは。冨沢です。

突然ですが、皆様は大切なものをなくしてしまったとき、どのようにして克服していますか?
家族との思い出が詰まった写真、恋人から始めてもらったプレゼント、好きなアーティストの限定グッズ、優しかったころのお嫁さんetc…

僕も最近禁煙をして、大好きなニコチンを失ってしまったのでオフィスにいても、家にいてもイライラしっぱなしな状況です。
週末、室内にこもっていてもフラストレーションが溜まるだけだなと思い、
外に出てふらっと寄ったデパートで、この問題を解決できそうなあるアイテムを見つけました。
それがこちらです!!

「アスリープ ファインレボグッズ ストレスリリーサー」
・サイズ:直径5cm×高さ4.5cm
・原産国:日本
・中身:ファインレボ
・カバー:アクリル59%、レーヨン35%、ポリウレタン6%
・値段:480円(税抜き)


一目見て触ってみたくなるようなこのフォルム、そして触ってみて感じる優しい感触。
一度触れば何度でも触りたくなってしまう!

この商品に心を奪われてしまった僕はすぐさまカウンターに直行しました。
「528円です」
この商品、一見するとただの綿のような物が入った布です。値段を聞いて一周ためらいった僕は
「一回待ってもらっていいですか?」
と店員さんに一声をかけて、このストレスリリーサーなるものを一揉みする。
(あぁ、やわらけぇ)
やっぱこの感触には528円分の価値があると見込んだ僕は迷わず528円をその場に出しました。

この「ストレスリリーサー」はアイシン精機が開発したFINE REVOという素材を使用しており、
ぷにょぷにょとした触感のその素材は、心地よい反発力と柔軟性があります。
そしてFINE REVOにはその他にも
『30年はその感触を維持できるほどの耐久力』
『気温によるクッション性の変化がほとんどない』
『安全性が高く、リサイクルもできる、体にも環境にも優しい』
等々、様々なメリットを兼ね備えた優れもの。

しかしそのような機能ばかり眺めていても僕の心はきっと動かなかったでしょう。
僕はこの商品を手に取り購入しようと思った決め手は、禁煙によりイライラが続いていることや、
つい集中力が途切れてしまうという問題を揉み揉みすることで解消できることと、
そうしてリラックスすることで禁煙が成功すると思ったからです。

何事もメリットを淡々と並べられるだけでは購入しようという意思決定はしづらいものです。
商品・サービスのメリットによって我々は何を得られるかというベネフィットに訴えかけたほうが購入の意思決定は促しやすいでしょう。

メリット:サービス・商品の機能や特徴
ベネフィット:メリットによってもたらされる体験・変化

この「ストレスリリーサー」の場合、

【メリット】
『ぷにょぷにょした素材で、しなやかな柔軟性とクッション性がある』
『30年はその感触を維持できるほどの耐久力』
『気温によるクッション性の変化がほとんどない』
『安全性が高く、リサイクルもできる、体にも環境にも優しい』

【ベネフィット】
『集中力が途切れた時に揉むことで気分転換になり、集中力が上がる』
『心を落ち着かせたいとき握ることでリラックスできる』

僕は喫煙したいというイライラした気持ちを「ストレスリリーサー」を握ることで落ち着かせるという目的で購入しました。


さて、本商品を購入して以来、僕はニコチンに代わる新たな相棒として隙あればこいつをニギニギニギニギとしていました。
そして僕はこの商品からさらなる満足感を得ようと
タバコミュニケーションがなくなってしまった代わりのちょっとした会話相手になってもらおうと思いました。

とりあえずこいつの名前を揉沢(もみざわ)と名付けました。
そして誰もいないことを見計らって
「おぬし柔らかいのぉ」
「そんなに震えてうれしいのか?よーし!よーし!」
としゃべりかけながら撫でたり小突いたリして一方的な揉みニケーションを図ります。
また誰かがいるときはこれでもかというくらいに思いっきり握ったり、チョップしたりしてました。



そんな飴と鞭を繰り返しながら「ストレスリリーサー」を楽しんでいると、
「それちょっとかしてみ」
とジャイアンの一声が後ろから聞こえました。
振り返ると先輩がニヤニヤしながら手を出していて、
僕が「良いですよ」と承諾する前に揉沢を取り上げ、揉沢を一心不乱に揉みしだきます。
もちろん揉沢自体は素材的に多少乱暴な扱いをしても問題ないのですが、
僕の心はそこまで頑丈ではありません。


「揉沢ああぁぁぁぁ!!!!」

一方的に蹂躙された揉沢を見て、悔しさと喪失感でいっぱいになりました。
揉沢には申し訳ないですが先輩の勝ち誇った顔がちらつくので、しばらくは揉沢とも距離を置こうと思います。

それから一週間ほど経過するまで、揉沢の代わりにプルーン揉んでいましたが、
慣れ親しんできたせいか不思議とプルーンでも効果があり、禁煙は今でも続いております。


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