11月11日というと皆さんもご存知ポッキー&プリッツの日ですね。本来ならこの日はポッキー&プリッツの日だけではなく「鉛筆の日」「箸の日」「うまい棒の日」「麺の日」と様々の記念日として制定されています。
それでもひときわ認知度が高いのはおそらくポッキー&プリッツの日。定着した理由としては「誰もが手に取りやすく単価がそれほど高くないお菓子である」といった簡単な理由だけではありません。
今回は1999年にポッキー&プリッツの日を制定して以来、江崎グリコが継続的に行ってきた記念日マーケティングの一例とその成功要因について独自の見解を交えてご紹介したいと思います。
記念日マーケティングとは
ではまず初めにそもそも記念日マーケティングとはどんなものなのかをご紹介していきたいと思います。記念日マーケティングとは企業が商品に関連した独自の日にちを記念日として設定することで、ユーザーの認知・興味喚起を促し消費行動に結びつける活動です。記念日の制定には日本記念日協会に15万円支払うと申請することができ、審査が通ればオフィシャルに独自の記念日を制定することができます。2017年12月末時点で1800件もの記念日が登録されています。
出典:https://www.kinenbi.gr.jp/
企業が独自の記念日を設定して、プロモーションをすることで企業は認知・興味関心を拡大させるだけでなく、消費者が購買するという意思決定をする理由になります。そして時間を限定することでユーザーに特別感を与えることができます。記念日に合わせて、キャンペーン等プロモーションを行うことで多くの消費者を顧客へと変えることができるでしょう。
一般的なものでいうとバレンタインデーやクリスマスといったものも記念日に入り、その日にちに付随したプロモーションやキャンペーンも記念日マーケティングのうちに入ります。しかし企業が独自に記念日を制定した記念日マーケティングとして、最も有名な成功事例は11月11日のポッキー&プリッツの日でしょう。