この記事は『30歳からが分かれ道!「これからのキャリアについて」20代から考えよう』の後編になります。
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キャリアプランの組み立て方
キャリアプランを組み立てるには、どんな方法があるのでしょうか。何から手を着ければいいのか、何をしておけば大丈夫なのか不安を抱えている方も少なくありません。これからの将来に対して安心が出来るように、キャリアの組み立て方について説明をしていきます。
どこからはじめればいい?
キャリアプランを組み立てるために、棚卸しと呼ばれる作業からはじめます。先述した「これまでを振り返る30代」で取り上げたように、今までの職務を可視化することです。棚卸しをするコツは、具体的に書くこと。そして人目に触れることはないので、自分が見やすいように作成します。まとめ方は自由ですが、年表にするとわかりやすくなります。棚卸しで明確にしたいポイントが3つあります。「得意なこと」「好きなこと」「やりがいを感じること」です。これらを通してキャリアの方向性が見えてきます。「好きなこと」・・・今後やりたい仕事、成し遂げたい目標
「やりがいを感じること」・・・人生を通した仕事の目的
思いつく限りのことを書き出してみましょう。今まで漠然としていた自分のキャリアに輪郭がはっきりとしてきます。大きな夢を叶えて社会貢献ができる仕事に就けばいいのか、家族との時間を優先して最低限の生活費を得られる会社に行けばいいのか、自分に最適な選択肢がわかってきます。もしキャリアプランにおいて転職が必要であれば、キャリアアドバイザーや人材コンサルタントに相談をしてみるのも1つの方法です。転職・キャリアに関するプロの専門家から、的確なアドバイスがもらえるでしょう。
何を整えれば大丈夫?
またキャリアプランを組み立てるために、自分の身の回りで整えておくべきこともあります。それは苦手意識があることや、働きづらさを感じることに対してです。場合によっては、今の職場に不満があるかもしれません。キャリアの棚卸しをしたように、ノートに書きだしてみましょう。とくに人間関係や待遇など雇用条件、評価体制に対して、社員からストレスが集まりやすくなります。とくに自分が負荷を感じやすいことは、今のうちに解決策をとっておいた方が無難です。もし部署異動や転職をしても、同じことが気になってしまいます。しかし職場環境に要因があるケースは、自分で対処できません。キャリアプランを実行する際に、問題になりそうな環境は避けて、苦境を味わうような環境に身を置かないことです。長期的に継続してキャリアを積み重ねられる環境づくりを整えていけば問題ありません。やりたい仕事を自分で選べるように、働きやすい状況も自分で作っていけるのです。
30代からのキャリアプランを20代から考えよう
キャリアプランを組み立てる方法について、その始め方を説明しましたが、30代からようやく自分らしい仕事ができるようになります。描いたキャリアプランを実現するタイミングだということです。20代のうちは、下積みのような経験をすることがほとんどです。それは決して無駄なことではなく、むしろ怠ってしまえば30代のうちに飛躍は望めません。基礎力がないので応用が効かなくなります。