この記事は「多くの転職成功者が実践している面接対策とは」の後編になります。
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転職で成功体験をうまく伝えるには
成功体験をうまく伝えたいけど、どのように伝えれば良いか分からない人もいるのではないでしょうか?なかには、成功体験が見つからない、ほとんど未経験で話すことがないという人もいると思います。ここでは、成功体験の見つけ方・伝え方を紹介します。
成功体験の見つけ方
成功体験を見つけるには、下記3つのポイントを意識してみてください。■成功した実感は関係ない
周囲からの見られ方は、そこまで気にする必要はありません。自分のなかで「成功体験」だと思えれば、話す価値アリです。
「こんな成功体験で良いかな?」と思っていても、面接官によっては偉大な成功体験だと捉える場合もあります。自分に自信を持って成功体験を見つけましょう。
■仕事で工夫したこと、努力したことがないか考えてみる
仕事での工夫・努力したことがないか考えると、成功体験も見つかりやすいです。たとえば、営業職での成功体験を見つける場合は、下記のステップで思考してみてください。
1.個人成績を上げるために、工夫・努力したことを考える(顧客の年齢層を絞った、営業時の話題を工夫した、教養力を付けるために読書をしたなど)
2.工夫・努力したことでどんな成功体験があったか考える(今まで断り続けていた顧客に契約してもらえた、特定の年齢層への売上が増えたなど)
苦労した内容を考えると、成功体験を見つけやすいです。「失敗した理由+解決するために行なった理由+何を得ることができたか」などの細かいプロセスがあれば、話に重みが出やすくなります。
■応募先で使えるスキルを軸にして考える
応募先で生かせるスキルを基にして、成功体験を見つけるのも1つの手です。「会計・コンピュータ系・英語」などの資格だけではなく、前職で身に着けた技術もスキルに入ります。「前職で✖✖(スキル名)を生かして、エラー率が少ないコンピュータプログラムを開発できた」など、過去の業務面で誇れることがないか探してみてください。
うまく伝えるにはストーリーを意識しよう
成功体験にストーリー性を含ませて話すと、面接官に興味を持ってもらえる確率も上がります。なお、転職時、成功体験を伝える時は下記の順番で伝えましょう。
②動機(成功体験をつかもうと思った理由・なぜ、その成功体験を得ることができたのかなど)
③エピソード(成功体験を得るために挑戦したこと→工夫したこと→どんな結果だったか→何を学んだかの順番で話すと良い)
結論を先に伝えると話のゴールが見えるため、動機やエピソードの話も面接官に伝わりやすくなります。結果、面接官に興味を持ってもらえる確率も上がるのです。
なお、エピソードの話は自己PRや志望動機につながります。エピソードと自己PR・志望動機の間に矛盾点があると面接で落とされやすくなるためご注意ください。
転職で使える成功体験の回答例
転職の面接時に使える成功体験例を知りたい人もいるでしょう、最後の章では、具体歴な回答例を紹介します。成果をアピール
■数字を使ってのアピール分かりやすいのは数字を使ったアピール。たとえば「前年度比の個人売上額と比べて、3倍増になった」「経理システムの開発に携わり、経理の処理速度を5倍速くすることに成功した」といったイメージです。数字を盛り込むと、成功体験に信憑性が生まれやすくなるでしょう。
■表彰された話を盛り込む
表彰されたエピソードを盛り込むのも効果的です。「部内で営業成績トップになり、社長から表彰を受けたことがある」「○○を開発した功績を、国(自治体)から表彰してもらった」というイメージです。
成功体験に「権威性」を含ませることができて、面接官に関心を持ってもらえる確率も上がります。
苦労した話、挫折した話をはさむ
成功体験をつかむために苦労・挫折した話を盛り込むと、成功体験に厚みが出やすくなるでしょう。苦労・挫折話は問題解決力のアピールになります。その経験が、現在何に生かされているかまで伝えられると、面接官に関心を持ってもらいやすいです。さらに、苦労・挫折した話で自身の性格的な部分をアピールするのも可能です。苦労・挫折した話が自身の性格に紐づいていれば、信憑性が高い成功体験になります。性格面とのズレがないように気をつけてください。