この記事はマーケター冨沢 21話 【話題の商品を探ってみよう(チョコボールタピオカミルクティー)】の後編になります。
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マーケティング視点捉えた3つのポイント
では早速、独自の見解を交えながらマーケティング視点でこの商品の魅力をお伝えしたいと思います。タピオカを使っての認知拡大・ブランド拡張
市販のチョコレート菓子の有名ブランドというと片手では足りないくらい多く存在します。その中でも1960年代から発売されてチョコレート菓子のパイオニアとして現在まで愛され親しまれている「チョコボール」。
新商品の材料として白羽の矢が立ったのがムーブメントを起こした食材であるタピオカです。
1990年に第一次、2008年に第二次と定期的にブームが到来して日本において絶大な人気を誇るこの食材。
ピーナッツの代わりにチョコボールと組み合わせることによって「認知度を上げる事」「ブランド拡張」が本商品の狙いとして考えられます。
現に僕がこの商品を知ったきっかけはGooogleで「タピオカ 商品」と検索したときに、検索トップの口コミサイトで取り上げられていたからです。
話題性があり、認知度の拡大という点で成功する見込みの高い作戦だと感じます。
イメージキャラクターをコラボさせて話題性を出す
そして「タピオカミルクティーチョコボール」はファミリーマートとのタイアップ商品です。ファミリーマートのファミチキ先輩とチョコボールのキョロちゃんが合体したキョロチキ先輩というキャラクターが、
イメージキャラクターとしてパッケージにデザインされています。
可愛らしい造形のキョロちゃんからごつごつとしたファミチキ先輩の腕が生えているビジュアルは、
非常にシュールで一度見ると忘れられない癖があります。
このイメージキャラクターの存在も他の商品との差別化の一因を担っているでしょう。
媒体の特性を活かした媒体ごとのキャンペーン
そしてこの商品を取り扱ったファミリーマートと森永製菓のキャンペーンが現在行われています。※キャンペーンページはこちらご覧ください。
https://www.family.co.jp/campaign/spot/1911_morinaga_cp/closed.html
森永商品を購入して、キャンペーンに応募すると抽選で豪華賞品やクーポンが当たる本キャンペーン。
ファミリートからするとファミペイのアプリ会員の新規獲得、来店促進を目的として、
森永森製品からするとのファンの獲得、醸成を目的とされているであろう本キャンペーンですが、
成功させるための様々な仕掛けが施されています。
一例をあげるとアプリ、キャンペーンサイト、SNSと三つのメディアで展開されており、
それぞれの媒体の特徴、媒体を活用しているユーザーの特性ごとに応募の手軽さや景品等、当選人数がパッケージされています。
手多様な顧客属性・ニーズに対応できるように綿密な調査としっかりと練られた戦略でカバーしてるように見受けられます。
最後に
それでは、最後にこの商品を見つけたときからやってみたかった事を試したいと思います。皆さんはタピオカというと飲み物に入れてこそというイメージはありませんか?
僕はやはりタピオカと飲み物は切っても切り離せないパートナーであると感じてまして、
タピオカとしても液体の底で沈殿しているのが本望でしょう。
すぐさまミルクティーを購入し、その中にミルクティーチョコボールをいれます。
そして出来上がったものがこちら。
色は普通のタピオカと違うけどおいしそうです。早速飲んでみます。
おいしい!
ミルクティーはチョコが溶け込んで程よい甘さで且つくどくなく、
黒糖タピオカが入っているミルクティーとはちょっと違ったチョコレート独特のコクがミルクティーと一緒に味わえます。
それでは肝心のタピオカミルクティーチョコボールのお味は?
ん?
ストローで吸えない!!
底にあるタピオカをストローで吸い上げ、ミルクティーと一緒に口に入れて味わう。すぐさまミルクティーを購入し、その中にミルクティーチョコボールをいれます。
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それが本来のタピオカミルクティーに楽しみ方です。
しかし、太いストローを用意するのを忘れてしまうという初歩的なミスをしてしまい、本来の楽しみ方できませんでした。
しかし3/4程飲み干したところで、ようやくタピオカを口に入れることができました。
うん...これじゃない。
この食べ方はおすすめできません、結論ミルクティーが邪魔でした。
とはいえこの「タピオカミルクティーチョコボール」
一粒で完璧にタピオカミルクティーを再現しています。
気になった方は是非とも、購入して試食してみてください!
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