この記事は「広報とマーケティングの違いとは?知っておきたい仕事内容を徹底解説!」の後編になります。
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マーケティングとは
つづいてマーケティングについて説明します。マーケティングとは企業の顧客・消費者やその市場を分析して、顧客が潜在的に求める欲求を探り出すことで既存顧客の満足度向上や新たな顧客の獲得につなげる活動のことです。どんなによい商品であっても、ニーズがなければ売れませんので、マーケティングとは企業戦略のために非常に重要です。なんとなく「市場調査」といったイメージを持っている人も多いでしょうが、顧客獲得のための活動のことを指すので、マーケティングとは、調査だけでなく企業が経営戦略を立てるための活動全般といってよいでしょう。
マーケティングを行い、潜在的な欲求を明らかにすることで、企業は製品開発の方向性を定めます。製品が実現すれば、企業は市場において頭角を現したり、地位を確かなものにしたりすることができます。
マーケティングのための広報
それでは、マーケティングと広報の関係について見ていきます。情報発信を行う広報ですが、その活動は何のために行うかというと「メディアに取り上げてもらい、広く社会に知ってもらうこと」でしたね。つまり広報活動は認知度向上のためのものと言えます。認知度を上げるのは、当然顧客獲得という意味合いが含まれていますので、「広報はマーケティングの一部」となります。マーケティングとは、市場や顧客調査なども含みますので広報とマーケティングは全く同じものではなく、マーケティングの一つの活動のなかに広報があると言えます。
マーケティングとは企業戦略であり、顧客獲得という目標に向けての手段です。広告やPR活動も、目標を実現するための一手段と考えれば分かりやすいでしょう。
混同しやすい広報とマーケティング
もう少し広報とマーケティングの違いについて詳しくみていきます。顧客獲得といった同じ目標のための活動であるがゆえに、混同しやすいという状況にある2つの活動ですが、企業PRなどの広報活動は、マーケティングにおいても重要な手段です。そのため、特に外部から見れば広報=マーケティングという誤解が生まれやすいです。しかし、マーケティングとは、外部向けの活動だけではなく消費者調査や市場調査といった、企業の活動方向性を決める土台の部分も担っています。
マーケティングを行うのは、需要を調査して顧客を獲得することが目的ですから、広報のようにPRや知名度アップのための活動だけではないということははっきりと覚えておいてください。
特に新卒で広報として働きたい場合には、「マーケティング」というもののイメージがつきづらく、2つを全く別のものとして捉えてしまうということもよくある話です。一方で転職する際に広報を目指すのなら、市場調査や消費者調査といったマーケティングを経験していれば大きなアピールポイントになります。自身が目指すキャリアについてはっきりと知っておくことで、就職活動やキャリア形成に役立ててくださいね。
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