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マーケター冨沢が商品・サービス、最新トレンドから歴史的事件までありとあらゆるものを独自の視点で切り込んでレビューする「なんでもレビュー」のコーナー。
本記事はある物事に対するレビューを発信して、少しでも参考にしてもらえたらという思いから始まった企画ではありますが、同時にレビューや口コミといった情報がどれほど人々に関心が持たれているかという事を調査するための実験的な企画でもあります。
マーケティングに関することだけでなく様々な事柄をピックアップしてレビューしていきますので、是非最後までお付き合いください!
第一弾となる今回は11月10日に現サッカー界で最もレベルの高いチームの争いとして注目されたリヴァプール対マンチェスターシティの試合についてレビューしていきたいと思います。両チームに置かれた状況や用意してきた戦略・戦術などを個人的な解釈を交えた紹介と結果として何故リヴァプールが勝利できたのかという要因分析もお伝えしたいと思っていますので是非最後までご覧ください。
負けられない一戦。両チームに置かれた状況
日ごろからサッカー観戦を趣味としているファンたちにとっては、世界最高と言われているプレミアリーグ(イングランドサッカーリーグの1部)の1位と2位による直接対決は今シーズン最も魅力的なカードとされていました。各チームそれぞれの勝ち点はリヴァプールが6ポイント差で2位マンチェスターシティを凌いでいる状況。マンチェスターシティは今シーズンのプレミアリーグで既に2敗を喫しており、チーム状態でいうと無敗のリヴァプールの方が勢いがあり、欧米の大手掛け屋である「ブックメーカー」の優勝オッズではシティ2.80倍、リヴァプール2.45倍と下馬評でもリヴァプールが優勢でした。
試合開始前のインタビューでもマンチェスターシティの監督ジョゼップ・グアルディオラ(以下ペップ)がリヴァプールを「今現段階で世界一のチーム」と評していました。対するリヴァプールも去年、クラブ市場最高記録となる97ポイントの勝ち点を稼ぐもそれ以上の成績を上げたシティにプレミアリーグ優勝を奪われるといった結果に終わりましたので、まさにお互い因縁の相手と言えます。
両チームお互いに意識しあって最高の状態で戦いの火ぶたが切られるのですが試合レビューの前に、ここで少し視点を変えて両チームの得意とする戦い方や監督が持っているビジョンや戦術、そして今シーズンの両チームの目的や目標について整理したいと思います。
目的・目標と戦略・戦術の違いとは?
多くのビジネス現場で目的と目標を持って日々事業成長に向かって邁進しています。しかし字面が似ていることもあって両者を混同して捉えてしまっているケースも多いと聞きます。その為ここで、サッカーの話をする前に一旦目的と目標、また目的と目標を達成するための手段である戦略と戦術について整理したいと思います。目的
至上の命題であり最終的に到達しなければならないゴールの事。このゴールに向けて日々個人、または共同体は活動しており、最初に定義する必要がある最重要ファクターです。目標
目的を達成するために設置する中間水準。目的達成の為に必要な要素を数値化等によって浮き彫りにしたもの。KPIやKGI等もこれにあたります。目標はいつまでにどのくらいといった具体的な部分まで決められている必要があります。戦略
目的を達成するための長期的な活動計画。どのくらいのリソースが必要でどのようにそのリソースを配分していくのかということや、どの分野に進出するかといった方針を決めたものが戦略です。STP理論や3C分析なども戦略を決める段階で活用します。戦術
目標を達成するための手段です。例えば月次営業売り上げ1000万円、打ち合わせ50件、アポ取り200件という目標があったとしたら、これを達成するための戦術としてテレマーケティング、展示会への出典、問い合わせフォームの改修などが戦術として挙げられます。(続きは以下をクリックしてご覧ください)