• 2019/11/18
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新企画!マーケター冨沢のなんでもレビュー 第1回 【マンチェスターシティVSリヴァプール①】【後編】

  • 冨沢  
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画像出典:https://en.as.com/en/2019/08/03/football/1564847237_250581.html

今回から始まった新企画!
マーケター冨沢が商品・サービス、最新トレンドから歴史的事件までありとあらゆるものを独自の視点で切り込んでレビューする「なんでもレビュー」のコーナー。
本記事はある物事に対するレビューを発信して、少しでも参考にしてもらえたらという思いから始まった企画ではありますが、同時にレビューや口コミといった情報がどれほど人々に関心が持たれているかという事を調査するための実験的な記事でもあります。
マーケティングに関することだけでなく様々な事柄をピックアップしてレビューしていきますので、是非最後までお付き合いください!

この記事は「新企画!マーケター冨沢のなんでもレビュー 第1回 【マンチェスターシティVSリヴァプール①】」の後編になります。
前編をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。

サッカーにおける目的・目標と戦略戦術

ビジネス現場だけでなくサッカーにおいても目的・目標、戦略・戦術というものは明確にあります。マンチェスターシティとリヴァプールの場合はそれぞれ以下に記載したものがあげられるでしょう。また、サッカーチームである以上目的は同じでありますが、目標についていうとリヴァプールは去年UCL(欧州リーグの上位チームが国をまたいで一位を決める大会)を優勝し、マンチェスターシティはプレミアリーグを優勝した為、それぞれ目標に対しての優先順位は違います。

マンチェスターシティの目的・目標と戦略・戦術



画像出典:https://the18.com/soccer-news/man-city-highest-paid-players-2019-top-earners

目的

プレミアリーグ・UCL・FAカップ・カラバオカップ等主要大会で好成績を残し、チームの強度・資金・知名度等すべての要素で世界最高のチームとしての地位を獲得する

目標

優先順位1:UCLの優勝 優先順位2:プレミアリーグの優勝 優先順位3:カラバオカップ・FAカップのタイトル獲得

戦略

①ボール保有率を極限まで高め、相手を翻弄して、自分たちが常に攻撃を仕掛ける
②ハイプレスを活用して高い位置でボールを奪う
③サイドからの攻撃を積極的に活用する

戦術

①ビルドアップ時にはセンターバックはサイドに開き、キーパーも含めた3バックの形でボールを相手陣地まで運んでいく。中盤には技術力が高く、ボールを受けるのがうまい選手を配置してオフザボールの動きを活発にしてスペースを使った組織的な連携で攻撃を行う

②攻め込んでいる時にセンターバックは高い位置を取り、ボールを失ったときにすぐに守備に切り替えできるようにスペースを埋めておく。

③サイドバックはオーバーラップ、インナーラップで攻撃に積極的に参加できるポジショニングを取る。

リヴァプールの目的・目標と戦略・戦術



画像出典:https://sillyseason.com/football/liverpool-fc-squad-team-players-101784/

目的

プレミアリーグ・UCL・FAカップ・カラバオカップ等主要大会で好成績を残し、チームの強度・資金・知名度等すべての要素で世界最高のチームとしての地位を獲得する

目標

優先順位1:プレミアリーグの優勝 優先順位2:UCLの優勝 優先順位3:カラバオカップ・FAカップのタイトル獲得

戦略

①高い位置からのプレッシング(ゲーゲンプレス)と攻撃から守備への素早い切り替えでショートカウンターを狙う
②両サイドバックのクロスの質が非常に高いので、アーリークロスを戦術として取り入れている
③守備から攻撃へのトランジションをとにかく素早くして、縦に速いサッカーを展開する

戦術

①前線からのプレッシング時にはFW(フォワード)の3枚、MF(ミッドフィルダー)の3枚が横のスライドする動きでそれぞれのマークを受け渡し、相手ディフェンスを追い込んでいく。前線からのプレッシング時には声を掛け合ってパスコースを消しながらプレスに行く

②WG(ウィング)のマネ、サラーの2人はサイドバックが上がってきやすいようになるべくインサイドのポジションでボールを受けプレーしている。

③カウンターの際にはスピードのあるWGの2人に広大なスペースを使わせるためにCF(センターフォワード)のフィルミーノはポジションを落とし中盤でボールを受け、攻撃の潤滑油になる。


これらがマンチェスターシティとリヴァプールの両監督、ペップとクロップが作り上げたチームスタイルですが、彼らのような偉大な監督でもこのサッカー哲学をチームに浸み込ませることに少なくともマンチェスターシティは1年、リヴァプールに至ってはクロップのスタイルを体現できる選手の獲得も含めて3年はかかっています。彼らのように明確にプランがあってもそれを実現させるにはかなりの時間を要しました。

しかし、何年かかっても結果が出せていない監督がいる中で彼らがリヴァプールとマンチェスターシティを世界最高のチームに育てあげたことは彼らが非凡な能力を有しているからです。彼らが持っている能力の中で共通しているものの一つとしてマネジメント能力が挙げられます。

第2回【2人の異なったマネジメント能力】はこちらをクリック



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