自身のキャリアを広げたい場合や、現在の待遇や仕事環境に不満がある場合、今の会社を辞めて転職活動をしようかと考えたことが誰しもにあるのではないでしょうか。働き方改革が叫ばれ、自身のキャリアを見つめ直した結果、転職活動を決意した人も多いはず。現在日本では、高齢社会の影響で労働人口の減少が始まっています。企業が成長をし続けるためには必ず人材が必要です。会社の継続的な発展のため、中途採用に力を入れている企業はこれからますます増えることになるでしょう。
転職活動をする方にとっては、就職氷河期のような時代とは異なり、男性・女性ともに未経験の業界へも転職しやすい時代になってきています。転職活動は、今の会社では実現できないなにかがあるから行うわけですが、転職することそのものが必ずしも成功につながるとは限りません。転職は、それ自体が目的ではなく、自分が望む給与や働き方を叶えることが目的です。
この記事では後悔しない転職活動を行うにあたってポイントとなる項目を、解説を加えてご紹介しています。ぜひ転職先を決める際の参考にしてください。会社の選び方が分からない人にも役立つはずです。
なぜ転職をするのかをはっきりさせるのがポイント
転職を志す人は、多くの場合人間関係に悩んで転職を決意しています。パワハラなどの行為は許されるものではありません。心理的なストレスを抱えたまま何年も何十年も働きつづけることほど苦痛なことはないでしょう。いっしょに仕事をすることもできないほど合わない人がいるのなら、それから逃れるというのも転職の立派な理由となります。甘いと言われるかもしれません。しかし働くのは自分です。転職活動を行うのなら、働く上で自分は何を重視したいのかをはっきりとさせるところから始めてみてください。仕事内容なのか、給与なのか、会社の理念なのか、家族との時間なのか、優先したいことは人それぞれです。ぜひ自分と向き合って考えてみてください。
転職におけるmust条件とwant条件を洗い出す
転職活動は少し引っ越しに似ているかもしれません。新しいところに引っ越すというだけで少しワクワクして浮足立っているだけでは、新居は決まりません。引っ越す際に家賃や間取り、駅からの距離などの条件をつけて探すように、転職も自分が希望する条件を書き出してみると頭の中が整理されます。考え出すといくらでも浮かんでくることでしょうが、その中で譲れないものと、あれば嬉しいものを決めていきます。しっかりと条件を決めるだけで大分スムーズになりますよ。条件を決める前にやみくもに転職イベントや友人に相談しても転職活動は成功しません。譲れない条件のことをmust条件、あれば嬉しいものをwant条件とし就職先を選ぶ際のチェック項目としましょう。転職サイトで職種や業種、勤務地で絞っても数え切れないほどたくさんの求人情報が出てきます。その際にmust条件を満たしているかで絞っていくのがおすすめです。転職をすることで、すべての希望を満たす会社に出会えることは非常にまれです。must条件は2つ程度が適切でしょう。もちろん自身のキャリアや結婚によってmust条件は変化しても構いません。30代のうちは実力をつける期間と割り切って仕事内容を重視して会社を決めるのも1つのあり方です。