この記事は「口コミでバズらせるバズマーケティングの成功のコツを事例で解説!」の後編になります。
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バズマーケティングの成功事例
ここからは、実際のバズマーケティングの成功事例について紹介していきます。事例をふまえてバズマーケティングが成功したポイントについても解説します。ハーゲンダッツの「フレーバー復活総選挙」
コンビニでもスーパーでも必ずと言ってよいほど扱っているハーゲンダッツ。日本だけでなく海外でも人気のアイスクリームブランドです。約20種類のミニカップのうち実は半分以上が期間限定商品であることはご存じでしょうか。ハーゲンダッツは過去に評判のよかったフレーバーから、復活させたいものに投票する企画を実施しました。投票方法はSNSの1カウントから1日1回投票ができるというもので、1位に決定したものに投票した人の中から抽選で1,000名にそのフレーバーをプレゼントというキャンペーン手法でした。結果として総投票数は16万票を超えたそうです。元々ファンが多く、長く愛されている商品ならではの広告キャンペーンです。投票した人だけ復活したフレーバーが楽しめる可能性があるプレミア感の演出や、過去のユーザーにもアプローチをかけられる手法であったことが成功要因と言えるでしょう。
はなまるうどんの「まるごとダイオウイカ天」
はなまるうどんが実施したエイプリルフール企画です。当時の注目ワードである「ダイオウイカ」をそのまま天ぷらにするというもので、Webサイトへの誘導を狙ったバズマーケティングの一例です。この企画の結果、当初の24倍ものアクセスを集めることに成功しています。あまりに好評だったため、現在でもホームページで公開されています。当時のトレンドを上手く取り込んだバズマーケティング事例です。また、企業の業種としても、イカをはじめとした食品を使用しているうどんチェーンであり、関連性がある背景だったこともバズマーケティングが成功した要因と考えられます。
江崎グリコ「ポッキー&プリッツの日」
11月11日が「ポッキー&プリッツの日」と呼ばれているのは長年のCMキャンペーンもありご存じの方も多いのではないでしょうか。2013年の「ポッキー&プリッツの日」には、ツイッターのツイート数で世界新記録に挑戦する企画が行われました。11月11日のツイート数のみで記録を狙うという期間限定性とユーザーやファンとともに目標に向かう一体感が成功の要因となり、当時目標としていた200万ツイートを大きく上回る371万ツイートという記録を残しました。
口コミを広めるために事例以上に重要なこと
口コミを利用したマーケティング手法であるバズマーケティングは、何といっても「どうやって話題を集めるか」がすべてです。人が誰かに話したくなるときやおすすめしたくなるのは「感情が動いたとき」です。バズマーケティングの成功事例を見ると「大企業だからできたんじゃないか」と思うかもしれません。しかし、ポッキー&プリッツの日は2013年当時でも十分に浸透していたはず。
それなのに例年以上に爆発的な話題となったのは、ユーザーの感情が大きく動いたからではないでしょうか。テンプレートなPR方法ではなく、世間で話題のことを取り入れたり、プレゼントを実施したり、あえてタブーを狙うなど、さまざまな手法がありますが、口コミを起こすには、まず受け手の感情を動かすことが前提にあることを忘れないようにしましょう。