主体性の因数分解
~自分で決めて結果に責任を持つ人は成長する~
⇒第110回「きなこが旅立ちました~生まれて来た意味~」はこちらから
面接などで、「社長が求める人物像はどんな人ですか?」と聞かれると、弊社クレドブックにも書いてありますが「主体性のある人」と答えています。私自身が主体性をテーマにした研修をやっていますが、主体性を正しく理解している人は意外と少ないと感じます。よくあるのが「積極性」と区別がついていない事ですね。例えば会議で、積極的に意見を出していると主体性がある人みたいな感じでしょうか。
愛情や善意で、失敗しないように、短期的にうまく行く方向へ誘導したくなったり、正解を教えすぎたり(この正解も時代が変化する中正解かどうかは分かりませんが)しまう事もあるのかと思います。
●その上で、よい結果が出ていない
自分で考えて決めていないので、ピンチや苦しい状況になると頑張れない。
すぐにこれ違ったな。もともとそんなにやりたい事じゃなかったし!などの気持ちになる。自己の課題に行きつかず、環境や他者に目が向くようになる。被害者意識になる可能性が高い。
◎その上で、よい結果が出ている
よい結果が出ている理由が本質的に理解できないケースが多い。再現性が低い。
実力以上の自信、過信になりやすい。自分の中では本当の自信になりづらい。
新しい苦難が発生した時に、耐えられない可能性が高い。
うまくいかなくなるとどうしてよいか分からなくなる。
●その上で、よい結果が出ていない
自分で決めているので、一定期間は頑張り続ける事ができる。
その中で、環境の課題と自分自身の課題を分けて考えて、自分を変えようと努力する。
自己課題を認識できるので成長に繋がる。
結果が出ない事によい意味で悔しさが伴うので、その結果から学んだ事を活かそうとする。
◎その上で、よい結果が出ている
自分で考えて努力を継続して出た結果なので本当の意味での自信になる
一方、そのプロセスを大切に学んで来たことで、環境や周りの人にも感謝の気持ちがわく。よい意味での自己肯定感が生まれ、自分の未来は自分で創っていけると思う様になる。

■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。