この記事は「インフルエンサーとは?ビジネスを有利にすすめることも可能になる!」の後編になります。
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インフルエンサーはビジネスに活用される時代に>
たとえば、女性であれば肌がきれいでおしゃれなモデルさんがどんなブランドの化粧品やメイク用品を使っているのかといったことが気になったことはありませんか?そんなとき自分がInstagramでフォローしている人が「おすすめの化粧品」について発信したとしたらどうでしょう。実際に買うかどうかは別として購入を検討するのではないでしょうか?
影響力を持つインフルエンサーは、実は消費者であるフォロワーに働きかけることで購買意欲を刺激し、消費行動にも影響を与える効果があるのです。すでに化粧品関係だけでなくさまざまな事例があります。 現在では商品のマーケティングを行う場合、インフルエンサーの存在は無視できないものとなり、むしろ積極的に活用しようという動きがあります。これは「インフルエンサーマーケティング」と呼ばれるもので、インフルエンサーに対して積極的に商品の評価や話題提供ができる機会を与えて、その影響力をマーケティングに活用しようとするものです。
テレビタレントや有名人などではなく、インフルエンサーを起用することのメリットとしては、インフルエンサーは基本的に一般人であるということが挙げられるでしょう。そのため、「宣伝くさくないPRができる」と言われています。特にフォロワー数が、何十万人・何百万人単位でいるようなトップクラスのインフルエンサーではなく、フォロワー数が数千から数万ほどのナノインフルエンサーやマイクロインフルエンサーであれば、フォロワーとの距離が近いのが一般的です。フォロワーは親近感を持っているので、商品によってはPRにナノインフルエンサーやマイクロインフルエンサーをあえて起用することもあるようです。
グルメサイトや家電選びなどでも、口コミを気にしますよね?インフルエンサーの一声が、友達のように身近な人からの大きな口コミになるのです。
やらせや・ステマに注意
テレビのCMや雑誌の広告であれば、宣伝目的だということも、起用されたタレントは仕事としてPRをしており、報酬が入っていることも明確です。しかし、PRであるにも関わらず、お金をもらって宣伝していることを明確にしなければ、一気に信頼を失うことになりかねません。ステマと呼ばれるステルスマーケティングとは「広告表示無しで有料のプロモーションを行うこと」を指し、芸能人やインフルエンサーが自身のSNSやブログで企業から依頼されたことを隠して商品紹介をしたり、PR表記無しでメディアに記事広告を出稿したりと言った、ユーザーを騙すような行為が一時期横行しました。ステマに関しては、かなり批判的な意見が多くインフルエンサー側もやりたがる人は多くないでしょう。しかし、発信のしかたによってはPRなのかどうかといった線引きが難しいこともあり、まだまだ存在していると考えられています。
インフルエンサーマーケティングと呼ばれる言葉があるほど、現在では発信力が重要となる時代になっています。商品を広めるPR方法もどんどんと新しい手法がとられるようになりました。広告業界でなくても、企業の広報などのPR分野で働く方なら、特にインフルエンサーマーケティングには知っておく重要性が増してくるのではないでしょうか。