• 2020/11/27
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未経験でもOK!営業職を目指す方のための自己PRの作り方を解説します

  • マーキャリ 編集部
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目次

この記事では新卒からの就職や、転職で営業職を志望する方に向けて、自己PRの作成方法を詳しく解説しています。


自分の経験をどのように自己PRにつながればよいか分からない方には特に参考になる内容になっています。志望動機との違いについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

法人営業か個人営業かでPRすべき点は異なる

営業には大きく分けて法人営業と個人営業の2つがあります。法人営業に対して営業をかけるのが法人営業、個人に対して営業をかけるのが個人営業です。「法人」とはビジネスの世界では企業や会社を指します。法人営業とは法人、つまり企業に対して営業をかけるビジネススタイルのことです。一方で私たちが普段買い物をするスーパーや、食事をする飲食店、携帯電話ショップなどは消費者(=個人)向けに事業を営んでいますので個人営業となります。


企業によってターゲットとする層が異なることをまず頭に入れておきましょう。法人営業と個人営業ではターゲットとする層が異なるので、法人営業の経験がそのまま個人営業でも同じように活かせるとは限りません。法人営業の営業職から個人営業の営業職への転職を希望する場合には、「法人営業の営業職経験を活かして貴社に貢献します」といった表現では不十分です。法人営業のどのような経験が個人営業に活かせるのかといったところまで相手に分かるように伝えなければ十分な自己PRにはなりません。


同じ営業職だから大丈夫と考えるのではなく、相手に響く自己PRをしっかりと作らなければならないことはまず認識しておいてください。

選考における自己PRの重要性

履歴書や面接といった選考の場で必ず問われる自己PR。あまりにも当然のように問われるので、「そもそもなぜ自己PRをたずねられるのか」について考えたことがある方は少ないのではないでしょうか。企業側が自己PRをたずねる意図は「自社でやっていけそうか」、「戦力になりそうか」といったことを判断するためです。新卒であれば将来的に会社に貢献できる人材になれそうかどうかが判断され、中途であれば即戦力になれるかどうかが自己PRによって判断されます。


自己PRは、自分自身がどんな人間でどんな能力があるかをアピールするものです。「この会社に入りたい」という志望動機と「実際に役に立てるか」は別の問題です。志望動機だけ、自己PRだけのどちらかではなくどちらも重要なものであることは頭に入れておきましょう。自己PRは熱意をアピールするものではありません。熱意をアピールするものは志望動機です。自己PRでは「自分が会社に貢献できる根拠」を述べるものです。


極端な例で言うと、「この会社に入りたい気持ちが誰よりも強いので、入社後も貢献できます」というのは自己PRとして成り立ちません。これも面接官の立場になれば分かりやすいでしょう。確かに会社に入りたい強い熱意があるのは魅力的ですが、それと同時に「やっていけそうか」、「戦力になりそうか」といった点も気になるはずです。だから採用シーンでは志望動機と自己PRのどちらか一方でなく、両方を問うのです。特にポテンシャル採用の新卒採用でなく、基本的には即戦力を求める中途採用であればその傾向は強くなります。


自己PRはこれまでの社会人経験の中で、転職先でも活かせそうなことを盛り込んでいきます。たとえば営業経験があり、転職先でも営業職を目指すなら営業経験がそのままアピールポイントになります。営業を行う際にどのように計画を立てたか、クライアントと接する際にはどのようなことに注意してきたかなどを盛り込んでいきます。


自己PRを作る際にはエピソードを通して説得力を持たせるのがおすすめです。もちろん志望先の会社の業務や仕事内容に関連がある自己PRであればベストです。しかし、未経験からの転職を狙う場合には、これまでの自身の経験と照らし合わせて、どのような点で力が発揮できそうかと考えるとよいでしょう。どうしても業務と関連づけることが難しい場合は、汎用性の高い、「コミュニケーション能力の高さ」をアピールするようなものでも問題はありません。

志望動機と自己PRを混同しない

志望動機と自己PRは混同されやすいものですが、きちんと分けて考えるべきです。たとえば志望動機を聞かれる「弊社を志望した理由はなんですか?」と、自己PRを求められる「あなたが弊社に貢献できることはなんですか?」と2つの質問に対して同じ回答というのはおかしいですよね。面接時の状況によっては志望動機と自己PRをまとめて述べる場合もあるでしょうが、志望動機と自己PRは分けて考えておくことが重要です。


自己PRが「会社に貢献できる根拠」を述べるものであるのに対し、志望動機がどのようなものかを簡単に確認しておきましょう。 

志望動機は志望の本気度・熱意を伝えるもの

履歴書のフォーマットには必ず志望動機の欄がありますし、面接でも必ずといってよいほど質問されます。経験やスキル、素質を知るだけなら自己PRや職務経歴書だけでも十分なはず。しかし企業が志望動機を聞く理由は、「志望者の本気度・熱意を確認するため」です。「営業職ならどこでもよい」という方の志望理由と、「この業界の中でも絶対にこの会社で営業がやりたい」と考えている方の熱意を比べるとその差は歴然です。もちろん企業としては後者を採用したいと思うでしょう。


就職・転職希望者の熱意が強ければ強いほど、会社に入りたい理由を述べる志望動機のクオリティもおのずと高くなります。この会社に入社したい気持ちが強いならば、入社後も精一杯努力し、活躍できる人材になってくれるだろうと企業は判断できます。志望動機は、スキルを見るものではなく、入社後に活躍できる人材になれるかをチェックするための指標の1つなのです。  

志望動機の作り方のポイント

志望動機とはその会社を志望する動機(=きっかけ)は何かということです。つまりどんなことがきっかけでその会社に入りたいと思ったのか、会社のどんな点に惹かれて応募したのかついて述べるのが志望動機です。


もう少し詳しく言うならば「その会社でないとダメな理由」となります。たくさんの同業他社があるなかで、その会社を選んだ理由を述べるのが志望動機です。言い換えれば、同業他社を志望する際にも言えるようなことは志望動機としては印象が弱くなります。


面接官は業界に入りたい人ではなく、自社に入りたい人を求めているのです。スキルや経験と同様に志望動機も重要であることは間違いありません。 志望動機を作成する際は、業界や業種に惹かれた理由だけでは不十分となるので、必ずその会社に惹かれた理由までも盛り込むようにしましょう。業界に興味を持った理由、業種に惹かれた理由、数ある企業のなかでもその会社を選んだ理由というように、大きなカテゴリーから小さなカテゴリーについて考えていくことで、独自性のある志望動機となるでしょう。


なぜその会社で働きたいのかについてしっかりと深堀りをしていけば、きっと魅力的な志望動機となるはずです。 面接官は何人もの志望者を面接している、いわば面接のプロでもあります。うわべだけを整えた志望動機であれば、瞬時に見破られてしまいますし、面接官から「それはウチでなくてもよいですよね?」とたずねられて返答に困ってしまうようでは採用されることはないでしょう。


きちんと深堀りをすることで、自分だけの志望動機となるはずです。テクニックとしては、「入社後にやりたいこと」を加えることもおすすめです。これを行うことで志望動機により説得力が増すからです。「入社したい」という気持ちに加えて「入社したらこんなことがやりたい」といった具体的な希望も述べることで、採用担当からすれば将来性を見出すきっかけとなるかもしれませんし、しっかりと会社について調べてきているというアピールにもつながります。

営業職の自己PRの作成ポイント

ここからは具体的な自己PRの作成方法について解説していきます。営業職の経験の有無、新卒か中途採用かでもPRするべき内容は異なってきますので、それぞれのケースに分けて解説していきます。  

営業職経験がある場合

営業経験があることは新たに営業職として別の会社に転職する際の大きなアピールポイントとなります。しかし、ここで重要なのは営業の経験があるかないかだけではなく、「営業としての実績があるかないか」になります。営業の経験があるから即戦力というわけではなく、現職で営業職としてしっかりと成果や実績を出して初めて即戦力になるだろうと判断されるわけです。つまり、営業経験がある場合の自己PRでは、数字や実績を具体的に述べることが重要となります。顧客数や目標の達成率、社内順位などの数字を用いてアピールしていくとよいでしょう。数字を自己PRに盛り込むことで、面接官が客観的に判断しやすくなります。実績をPRする際には、「どの指標を」、「どのくらいの期間で」という2点を盛り込むと作成しやすいです。「〇万円という売上目標を1年間達成しました」などとすると一気に分かりやすい自己PR文になります。


仮に数値としての成功体験があまりないという場合には、自身がどのようなことを工夫して顧客と接していたか、その結果どのような成果があったかとエピソードを盛り込むとよいでしょう。間違っても「前職で成果が出なかったので心機一転やり直したい」といった内容にならないように注意してください。成果が出なければ出なかったなりにどう考えどう行動したかといったエピソードを盛り込みましょう。成果が出なかったにも関わらず、転職先でも営業をしたいと思うからにはそれ相応の理由があるものです。それを深堀りすればきっと営業活動に活かせるはずです。営業活動は常にPDCAを回す作業です。失敗を成功につなげるための行動力も大きなアピールポイントにできますよ。  

営業職経験がない場合

中途採用では基本的に即戦力を求めています。しかし営業職は未経験でも応募可能な求人が他の職種に比べて多いです。そのため、未経験だからとあきらめずにチャレンジする価値は十分にありますよ。営業は個人活動と思われがちですが、個人に課せられる目標だけでなく、チームで目標を追うことも多いです。そのため未経験から営業職を目指す場合には、コミュニケーション能力や結果を出すことにこだわった経験、課題発見力などを上手くアピールできるとよいでしょう。営業職でなくても顧客対応の経験でどのような点に注意してきたかなどは大きなアピール要素となります。


営業経験がないことから、営業につながりそうなことをたくさん羅列してしまいがちですが、一気にまくしたてるように伝えてしまってはあまり印象の良い自己PRにはなりません。良い結果が出たものなど、特にPRしたいものにある程度絞って、自己PRを作成するのがよいでしょう。他のエピソードは、面接で聞かれた際に答えればよいです。 

新卒から営業職を目指す場合

新卒から営業職を目指す場合の自己PRは学生時代の経験から作成します。これはサークルや部活、ゼミといった学校生活でもよいですし、アルバイトの経験でも構いません。ここでの注意点は「単に頑張った経験」を伝える自己PRとならないようにすることです。どのような目標を持ち、その達成のためにどのような努力をしたのかを盛り込んだものにしましょう。


また、あくまで営業を行うにあたって関連があるエピソードを使うことも忘れないでください。営業とは相手があって初めて成り立つもの。個人的に完結できる資格取得などよりもチームで成果を求めて努力した内容の方が好ましいでしょう。 自己PRは「会社に貢献できる根拠」を、エピソードにのせて伝えるものです。決して独りよがりのものにならないように注意しましょう。


自己PRを作成したら、すぐにそれを完成形とするのではなく少し時間を空けて翌日などに読み返してみてください。時間を空けるのは冷静な判断をするためです。自身が書いた自己PR文を面接官の気持ちになって読み、営業職として結果を出すイメージができるかどうかを考えてみてください。

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