• 2020/09/15
  • 連載企画
  • 私が死んだら何人悲しむか

『私が死んだら何人悲しむか』- 人生の時間 -(No.03)

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■連載開始にあたって

Te23です。
当サイト内で主に連載小説の『グロースハッカー佚』を不定期で執筆しています。

大好評の連載Web小説グロースハッカー佚

お陰様で愛読者が増えているようで次回作を期待する声もたびたび頂いており、とても有難く思います。

さて、今回実体験を元にもう1つの連載企画『私が死んだら何人悲しむか』を始めることになりました。

複業(パラレルキャリア)という働き方の概念がまだ国内で広く知られていなかった2006年、
私は2つの全く異なる本業を持つ形でキャリアをスタートさせました。
片方に関しては本業と呼べる安定した収入を得られるようになったのが2008年なので、本当の意味でのパラレルキャリアはその頃からになります。

これまで決してその2つのキャリアを交わらせる事はありませんでした。
そして今後もそのつもりはありません。

それは何故か。

単純に二つの全く異なる人生を同時に生きたいからです。私の場合、それは人生を楽しむ為の欲ではなく、精神を安定させる1つの方法でもあります。
人によっては片方の肩書を活かして、もう片方のキャリアを充実させていく方法もあると思いますが、私は1つの本業の中でもう1つの肩書を使う事は絶対にありません。
もし2つのキャリアを交わらせたら人生が1つになる気がして、恐怖すら感じます。人生は脆いから。
仮に1つが崩壊した時に自分自身を立て直す事ができるかを考えると、私には複数の本業が必要だったのです。

私自身、複業(パラレルキャリア)という言葉を知ったのはつい最近で、それまで意識をして行っていたわけではありません。でも概念的には、そう遠くはないかもしれません。

何を成功と捉えるかは人それぞれですが、もう1つのキャリアでは自分の夢のいくつかを達成させる事ができ、メディアを通じて世界中の多くの人がそれを評価してくれています。

一方、それとは無関係の全く異なるキャリアの中で今筆を執っています。

どちらのキャリアにおいても培ってきた経験だけは常に両方のキャリアにシェアしてきました。それによって間違いなく、人生は良い方向に変わっています。
自分を必要とする人が増える度に、脆かった私の人生は堅くなっていきました。

この連載では前述のとおり肩書きの詳細には触れませんが、
それら複業による経験談や考え、そしてこれからのキャリアを考える人に役立つコラムを不定期で書いていきたいと思います。
前回『私が死んだら何人悲しむか』- 充実感は成長とイコール -(No.02)はこちら

補い

今日はこれをやって、その後にそれをして、夜はあれをやろう。
そう決めて、その日のうちに済ませたかった事を全てやれたとしても、当初想定していた時間配分とは異なるケースがほとんどです。

交通機関が渋滞していた、お店が混んでいて待たされた、予想していたより楽しかったので長居した、道に迷ったなど、原因は様々。

でも結果的に目的を全て達成できたのであれば殆どの人がその1日に満足することでしょう
途中で優先順位を変更して、当初やろうと思っていたことを1つ削除したとしても。

では、例えば休日の5時間を友人との楽しいひと時にするつもりだったのに、待ち合わせに向かうために乗った電車が大遅延で長時間閉じ込められ、友人との時間が3時間に減ってしまったとします。
その日の目的だった「友人とのひと時」は達成されますが、
恐らく、予定通りいかなかった事に苛立ちや悲しさを感じるのではないでしょうか。

大抵のスケジュールは自分の意に反して狂います。
それは世の中が自分一人で廻っていないから当然です。

他者の行動やミスによって多くの人の人生の時間は短くなっています。
逆に他者の力によって長くもなります。分かりやすい例で言うと医療関係など。

私は多くの人から、よく「生き急ぎ過ぎだ」と言われます。
しかし決して生き急いでいるわけではなく、常に短くなる人生を補おうとしているのです。

当初は5時間のうち、映画を見て、ランチをして、ショッピングモールへ行こうと計画していました。その後、友人は用事があるので別れて、自分はジムで汗を流すつもりです。
しかし3時間に減ったため、映画を辞めて先ずランチをします。友人は映画を楽しみにしていたようなので、自分が欲しかったジム用の新しい靴を見にショッピングモールへ行くのは諦めてランチ後に映画を見ることにします。それから友人と別れてジムへ行こうと思ったけれど、どうしても新しい靴が欲しかったので1人でショッピングモールへ行きます。目当ての靴を買って急いでジムへ。こうして自分がその日予定していた事を全て達成できました。

でも奪ってしまった友人の2時間は補う事ができません。
自身にとっての友人との失われた2時間も補う事は出来ません。



仮に自分がもう20分早く電車に乗っていたら、あるいは別の交通手段で待ち合わせ場所に向かっていたら。
そう考えた結果次回取る行動が、他人(ひと)には「生き急いでいる」ように見えるのかもしれません。

友人とのその日の5時間、それは家族との50年も同じです
常に減っています。それも不規則に。いきなり0になるかもしれません。
いかにして、減り続ける人生の時間を止めるか、そして自身にとって重要な時間を増やせるかが大切だと考えています。

だから私は、「他者の時間」を軽く見る人間との2度目は持たないようにしています。
極端な考えですが、ドタキャンする人とは次はないという事です。
勿論、天秤に乗せるまでもない理由であれば全く別ですが、それが単なる天秤に掛けた結果だとすれば、その相手との時間は2度と作らない方が賢明です。これは善悪ではなく、価値観の話です。

プライベートであれば自分の意思でその判断が可能ですが、
これが会社(組織)となると、話は変わってきます。

連絡を返さない人、自ら受け持った仕事を期日に終わらせられない人、目的が不透明なミーティングをセッティングする人など、これらは総じて他者の人生の時間を軽視している人、言い換えれば無能な人です。

彼らによって、例えば自分の8時間の計画を10時間にする必要が出てきて、同時にその他の時間を減らす事になります。
前述のとおり、人生の時間は不規則に減ります。時に急に0になるかもしれません。
だからなるべく止められるものは止めなくてはなりません。

例に挙げた「友人との5時間」は、ヒントになるかもしれません。
その電車に乗ったのは自分の判断です。早く乗るのか、他の手段を使うのか、いくらでも選ぶことができます。

そして、逆に友人が2時間遅れてきたら、どうでしょうか。
それが寝坊だったら、あるいは他の予定を優先された結果だったら。

この友人とは縁を切って次から別の友人と遊ぶのか、気にせず今後も変わらない付き合いをしていくのか。
繰り返しますが、これは善悪の話ではなく、価値観の話です。

今日の最後にジムで汗を流そうと決めていて、その前に靴を買うという計画。
この例をキャリアプランに置き換えて考えてみてください。


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■Te23 Profile
弱冠22歳にして数多くの企業のBtoBマーケティングを支援。2008年以降、複数のグローバル企業と契約を結び、いち早く複業という新たな働き方を体現しながら、彼らの日本参入に大きく貢献。また、自らのブランディングと並行し、某音楽配信企業や国内機材メーカーのアドバイザーとしても活躍、ファンマーケティングを通じてそれら企業のグロースハックを経験。別名義でのSNS総フォロワー数は8万人を超える。近年、自身のこれまでの経験とクリエイティブなポテンシャルを活かし当メディア内で執筆も行っている。

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