• 2020/07/22
  • 連載企画
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はりこらむ 第6回「多くの命を守るということ ~本当の意味のヒーローとは?~」

  • 萩原 張広  
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多くの命を守るということ~本当の意味のヒーローとは?~


⇒第5回「腹をくくるってどういうこと? ~コロナショックを迎えて思うこと~」はこちらから


小さいころによく見た日本の時代劇で、一人の人を助けるのに、ヒーローみたいな主人公が出てきて、悪い奴らをバッタバッタと切っていくみたいなシーンがあって、なんか子供心に「この切られて死んじゃう人たちにも家族いるんだよね!」とか「確かに悪者に仕えているけど、その人の言うことを聞くのが仕事だからやってるだけで、そんなに悪くない人たちもいるんじゃないかな」って疑問に思って、そのヒーローみたいな主人公をどうしても好きになれなかったですね。

いろんなヒーローいますよね。敵味方がはっきりしている場合は、味方の命を守るためにがんばる奴がヒーローになるんだけど、敵味方がない場合や、敵が人類以外の時って、普通は、より多くの命を守った人がヒーローですよね。
アメリカ映画、宇宙人と戦うシーンで(確かインデペンデンスデイという映画だったと思います)昔戦闘機乗りだった、おじいちゃんが、家族と人類を守るために敵の大型宇宙船の心臓部に飛行機ごと突撃していって(孫に愛してるぞーと言って突っ込んでいく。それなりに感動した)それで敵の弱点が見つかって、それを世界中の宇宙人と戦っている人たちが真似していって、最後は人類が勝利する。このおじいちゃんは、間違いなくヒーローですね。

経営者の場合は、ビジネスで関わる、できるだけたくさんの人を幸せにすること。助けること。
まあ、人の生き死に関わるまでの仕事をしている人はそんなに多くはないので、命を守るというのは大げさかもしれませんが。

経営者をやっていると、よく船をイメージしますね。船が会社で、乗っている人が従業員。みんなで一生懸命漕いで、船を進めている。それで、その船の船長が経営者。順調な時は、晴れた空の下、みんなで元気よく漕いで船も順調なスピードで進んでいて気持ち良い。でも、いつも天気が良い訳じゃないから、激しい嵐や台風が来たら、船もボロボロになっていって、水もだいぶ船中に流れ込んできて、みんなが漕ぐ力より、みんなの体重も含めた船の重さの方が勝ってきて、このままみんな乗っていたら船が沈んじゃう。

乗っている人の中にも、自分の体重以上の力を発揮して、たくさん漕げる人もいれば、そうじゃない人もいて。順調な時は、みんな乗っていられる船も、一度台風が来るとそうじゃなくなる。晴れている間に船を修理したり、頑丈にしたりして、台風が来た時の準備がどのくらいできているかが問われますね。 そしてぎりぎりの状況の嵐の中、島が見えてきて、しょうがなく何人かの人に食料を渡して船から降りてもらう時も。「もし違う船が来て、その船に余力があったらそっちに乗っけてもらってね」と言って。

船を絶対に沈めちゃいけないから、最終的により多くの人がどんな形であれ、生き残れる選択枝を探していく。

今回のコロナの件も、日本では死者が200名くらい。他の国に比べると少ないようです(日本でインフルエンザが原因で亡くなる人は年間6000人、自殺者は2万人とのことなので)。
もちろんコロナで亡くなってしまうのは残念なことだと思いますが、直接的なこと以外にも、経済が停滞していろんな影響を受けて、例えば自殺者が増えるとか。そういった影響も考えていかないといけないですね。
本当の意味で多くの命を守る人がヒーローだと思うので、日本いや世界のトップの人たちはそうあってほしいですね。

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■萩原 張広Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる

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