• 2020/07/07
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ウォント・コミットメントでチーム内スキルのマッチングを図ろう!

  • マーキャリ 編集部
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この記事では、チームメンバー間で協力関係を築く際に有効なフレームワークの1つ「ウォント・コミットメント」について解説しています。お互いをよく知らない状態のときでも効果を発揮しますので、ぜひ実践してみてください。

ウォント・コミットメントとは

ウォント・コミットメントとは、ウォント(自分が期待すること)とコミットメント(自分が貢献できること)を表に書き出し、チームや社内で共有することでウォントとコミットメントのマッチングを行い、メンバー同士の協力関係を築き、業務の効率化や活性化を狙うものです。

ウォント・コミットメントの使い方

ウォント・コミットメントでは、下の画像のような表を作成して一人ずつ配るところから始まります。

ウォント・コミットメント図版
https://media.mar-cari.jp/article/detail/728


ウォントの欄には、期待することややりたいことと記載がありますが、課題に感じていることやできるようになりたいことと考えると記入しやすいでしょう。コミットメントの欄には自分がチームに貢献できることを記入します。コミットメントに関しては業務と直接関わりがないように思えることでも問題ありません。たとえば業務上は必要がなくても、「日常会話程度で英語ができるので教えられる」などでも問題ないでしょう。もしかしたら、営業電話などで外国人から問い合わせが来て困っているメンバーがいるかもしれません。

ウォント・コミットメントを使用する際の3つのコツ

ここからはウォント・コミットメントを成功させるコツや実施する際の注意点について述べていきます。 

1.ウォントは具体的に

ウォントの欄に記入する際の注意点は、具体的に細かく書くことです。細かく書くことで、ウォントにきちんとマッチしたコミットメントを探しやすくなります。例えば、「PCスキルを身につけたい」というウォントにしてしまうと、WordやExcelの初歩的なものなのか、プログラミングスキルなのか分かりませんよね。プログラミングスキルとする場合にも、どの言語を身につけたいといったことまで記入するとよいでしょう。


ウォントの欄にはなるべく範囲を絞って記入することが重要になります。営業成績が伸びなやんでいるからなんとかしたいという場合には「営業スキルを伸ばしたい」「営業成績を上げたい」とするのではなく、成績が伸びない原因を複数の要素に分解してみましょう。営業であれば、アポイントの取得とプレゼンの大きく分けて2つの要素があります。アポイントの取得数に問題がある場合でも、電話をかけた数に対してのアポの取得数が少ないのか、それとも訪問でのアポイントが取れないのかといったところまで詳しく書くことをおすすめします。 

2.コミットメントはレベルまで記入する

コミットメントの欄には、自分がチームに貢献できることを書き出していきますが、このときはどの程度のレベルまで対応できるのかを添えておくとよいでしょう。学ぶ際には、なにもナンバーワンの方から学ばなければ効果がないわけではありません。自分よりできる人、知識がある人であれば学ぶことができます。WordやExcelの簡単な関数を身につけたいとして、社内で一番PCに強い人をマッチングする必要はありませんよね。


さらに言えば、自分のレベルで役に立てるか分からないと気にする必要もありません。平均より上のレベルにあるのであれば、十分に誰かのウォントを満たし、その人のフォローやサポートをできる可能性があります。どのくらい出来るのかといったレベルをコミットメントに添えて記入することで、適切なマッチングが行えます。また、コミットメントの欄にはスキル以外のことも記載して構いません。たとえば、話のとりまとめが得意なので会議の司会ができる、子どもが2人いるので育休取得のことはしっかり教えられるといったことでもよいでしょう。  

3.機械的なマッチングにならないように注意する

いくらウォントとコミットメントがぴったりとマッチしていても、機械的にそれらをマッチングさせていくのは少し危険が伴います。理由としては、人と人には合う・合わないがどうしてもあるからです。ウォント・コミットメントはチームや社内で協力関係を築きやすくするためのフレームワークではありますが、マッチングの結果、ギクシャクしたり逆に生産性が下がったりしては意味がありません。マッチングの前には、人としての相性も問題がないか確認するとよいでしょう。ミスマッチを防ぐためには、コミットメントの欄に性格を添えて記入するのが効果的です。 

ウォント・コミットメントが特に役立つシーン

ウォント・コミットメントが効果を発揮するのは通常の業務においてだけではありません。新人同士でグループワークやプロジェクトをすすめる際などの役割分担にも大いに役立ちます。周りのメンバーの特性やスキルが分かっていないシーンでは、特にウォント・コミットメントは有効です。



企業において、仕事は1人で完結するものではありません。お互いに協力関係を築き、適材適所で仕事をすることで円滑にかつ効果的に仕事をすすめることができます。計画通りに作業がすすんでいなかったり、プロジェクトの進捗がよくなかったりする場合にも、ウォント・コミットメントを行うことで、遅れを取り戻すのに効果的な人員配置ができるかもしれません。 

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