• 2020/06/25
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空間・立体デザイナーになるにはどんな資格がいるの?向いている人は?

  • マーキャリ 編集部
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目次

お店のディスプレイにきれいに陳列されている指輪などのアクセサリーやファッション雑貨を見ていたり、美術館やショールームの落ち着いた照明の空間の中にいるだけで心が癒されるなんてことを皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか?このイベントスペースや商業施設などの空間・レイアウトをデザインするのが空間・立体デザイナーの仕事です。本記事では空間・立体デザイナーにはどうすればなれるのか、どんな人が向いているのかなど、空間・立体デザイナーの仕事内容や求人状況などを紹介します。

空間・立体デザイナーとは?仕事内容ややりがいは?

空間・立体デザイナーは、展示会などイベントのブース、お店の商品ディスプレイや企業のショールーム、美術館などの施設、ホテルや飲食店などの空間(スペース)をデザインする仕事です。ただ見た目を綺麗にかっこよくするだけでなく、利用者が入りやすく、動き回りやすく、居心地がいいといった点から、その空間の中で利用者が楽しく感じたり、安心、安全に感じたりなど、利用者が快適に過ごせるように企画、演出までデザインする必要があります。

インテリアデザイナーや建築設計士との違いは?

空間デザイナーとインテリアデザイナーの違いはなんでしょうか。端的にいうとインテリアデザイナーは主に室内が中心で、担当する仕事は一般の住宅やモデルルームが多い一方、空間デザイナーはお店などの商業施設や展示会ブースなどのイベントスペースのデザインをすることが多いといった違いがあります。


また、建築設計士は、住居やビルなどの建築物を設計するのが仕事ですから、一級建築士、二級建築士などの資格が必要で、建物の構造や建築に関する法律を理解していないといけません。空間・立体デザイナーはすでに出来上がっている建築物の中で、施設の空間をデザインするのが仕事です。  

空間・立体デザイナーに向いている人は?女性でも活躍できる?どんな会社で働けるの?

お店などの商業施設やショールーム、展示会ブースなどのイベントスペースをデザインするには、設計をすることが好きだということが大事です。その他にもいくつか空間・立体デザイナーに向いている人はどんな人かご紹介します。  

空間・立体デザイナーに向いている人

空間をデザインするセンスや創造力、デザインの知識は必要ですが、これらの仕事には開店日やイベントの開催日など納期があります。自分の作品を販売する芸術家ではないので、きっちりスケジュール通りに仕事がすすめられる管理能力があることも重要です。また、デザインを依頼するクライアントや実際に作業する施工会社、内装業者など引き渡しまでには多くの人と一緒に仕事をするので、どんな人とでもうまくコミュニケーションがとれることも大切です。 

女性でも活躍できる?

ファッション系の店舗や商業施設、女性が多く利用するようなイベントスペースなど女性視点のデザインが求められる依頼も多いので、空間・立体デザイナーは女性が活躍できる仕事です。 

どんな会社で働けるの?

空間・立体デザイナーはデザイン事務所や施工会社のデザイン部門に就職することが多いですが、インテリア家具メーカーや飲食業界などでも、デザイン事務所に依頼するのでなく、社内に空間・立体デザイナーを採用している企業も多くあります。 

空間・立体デザイナーの求人は?雇用形態は正社員?派遣社員でもなれる?

空間・立体デザイナーは、デザイン事務所では正社員で雇われることが多く、アシスタントから始める場合にはアルバイトや派遣社員としての採用もあります。 

空間・立体デザイナーになるために必要な資格は?

空間・立体デザイナーは資格がなくても仕事はできます。ただ持っていると就職に便利だったり、仕事がしやすい資格があります。 

空間ディスプレイデザイナー認定試験



https://www.designshikaku.net/interia/kukan/


日本デザインプランナー協会(JDP)が実施している資格で、陳列の知識や技術から色彩の演出、照明の技術など空間ディスプレイに必要な技術や知識を認定する試験で1級と2級があります。

インテリアコーディネーター資格試験



https://www.interior.or.jp/examination/ic/


社団法人インテリア産業協会が主催する資格で、内装、家具、ファブリックス、照明器具、住宅設備等のインテリアの知識に関する学科の試験です。


その他色彩に関する「色彩検定」や「カラーコーディネーター」の資格もあると便利です。 

新卒で空間・立体デザイナーになりやすいのは大学卒?専門学校卒?独学でも大丈夫?

空間デザイナーになるにはアイディアや企画力、デザインセンスが重要なので、資格や学歴はあまり関係ありません。しかし、什器やテーブルや椅子など家具の知識やインテリアの知識、デザインの知識やスキルを身につける必要があるので、独学よりは就職先からの求人もくるので、大学や専門学校に進む方が就職には近道です。 

大学で勉強する

大学では、工芸学部や美術学部、空間デザイン学科、環境デザイン学科、建築学科などのある芸術系の大学を目指すのがおすすめです。 

専門学校で勉強する

専門学校も建築系やデザイン系、工業技術系の学校には空間デザインコースがありますので、こういった専門学校に進んで、講義や実習で学ぶことができます。 

独学で勉強する

独学で空間・立体デザイナーになることも可能です。しかし、空間・立体デザイナーになるにはデザインの知識の他、照明や設備、家具など知識として学ぶことはたくさんありますから、根気よくできる忍耐力が必要です。また、実際にデザインしたものを評価したり、アドバイスしてくれる人がいないとデザインのスキルが上がりません。独学で空間・立体デザイナーになるにはまわりにアドバイスしてくれる人がいないと難しいかもしれません。 

空間・立体デザイナーの求人状況と年収と将来性

グラフィックデザイナーやWeb デザイナーと比べると、空間デザイナーとしての求人は多いとは言えません。一方グラフィックデザイナーから空間・立体デザイナーに転職したり、空間・立体デザイナーから映像ディレクターに転職したりと実績を重ねるうちに仕事の幅を広げたり、兼務したりする人も多いです。


空間・立体デザイナーの平均年収は450万円くらいですが、年齢や実務年数、能力によって1000万円以上稼ぐ人もいますから、一概には言えません。デザイン事務所などで経験、実績を重ねていくうちに、クライアントから指名で依頼されるようになれば、フリーランスとして独立して稼ぐこともできます。「東京オリンピック2020の聖火トーチ」のデザインなどで有名な吉岡徳仁さんや『NIHONBASHI SAKURA GATE』をプロデュースした長谷川喜美さんなど独立して活躍する空間・立体デザイナーの方も大勢います。   

まとめ

空間・立体デザイナーの仕事内容や空間・立体デザイナーに向いている人について紹介しました。デザインの知識やセンスだけでなく、家具やインテリアの知識、スケジュールに迫られてもきちんと仕事を進める力、仕事に関わる多くの人とコミュニケーションをとって、まとめていくリーダーシップなど必要な能力はたくさんありますが、実際に完成した施設で楽しそうに過ごすお客さんの笑顔見ることができたり、クライアントからの感謝の言葉をいただけたりと空間・立体デザイナーはとてもやりがいのある仕事ですから、成功を信じて目指してみてはいかがでしょうか?

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