• 2020/06/24
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派遣社員から上場企業のリーダー職に。キャリアチェンジの成功体験。【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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目次

【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:平井勝さん
⇒平井勝さんのバイオグラフィはこちらをクリック

自己紹介

はじめまして。平井と申します。

私は2011年まで派遣社員として働いていましたが、2013年にキャリアチェンジに成功し、
現在は東証一部上場 某IT企業の正社員として、プロジェクトリーダーを務めています。

元々、誇るべき実績もなく派遣社員として業務をしていた私が、なぜ上場企業に入社できたのか?
キャリアチェンジを検討している方々のために、私のキャリアチェンジ成功体験を細かくお伝えします。

キャリアチェンジまでの経緯

2010年に大学を卒業した後、不動産会社に営業職として新卒入社しました。
その会社は投資用マンションの販売を主業としていて、営業はとても過酷な環境で仕事をしていました。
同期が次々と退職していく中、私自身も体力・精神力の限界を感じ、入社から1年後に退職しました。

不動産会社の退職後は特に目的もなく、生活するためだけに派遣社員を続けていましたが、
数ヶ月の短期雇用を転々とし、キャリアとしては何も書けないような仕事ばかりでした。

2011年12月、例によって新しい現場に派遣社員として配属されました。
そこは、20名ほどが集まるアウトバウンドのコールセンターでした。
法人のお客様にお電話し、営業が訪問するためのアポイントを取得する、という業務です。

私はオペレーターとしてコールを続け、実績を積むことでリーダーとして抜擢されました。
リーダーとは言っても雇用形態は派遣社員です。数名のチームを束ねるリーダーでした。
その後、リーダーとして実績を残し、コールセンター全体を管理する立場になりました。

そして、2012年8月に会社から契約社員面談の機会をいただき、無事に合格しました。
2013年10月には、とうとう正社員面談のチャンスをいただき、悲願の合格。現在に至ります。

正社員になってからはコールセンター業務から離れ、現在はマーケティングを担当しています。

なぜ、キャリアチェンジしたいと思ったか?

一言でいうと「この会社で働きたい!」と心の底から強く感じたからです。
派遣社員として正社員の方々とも接する機会が多くあったのですが、皆さんキラキラと輝いていました。

私は「仕事 = 辛いもの、嫌なもの」というイメージをずっと持っていました。
しかし、学生時代から心に刻まれていた価値観が180度ガラっと変わりました。

夜遅くまで残って、仕事が大変そうに見えることもありましたが、
それ以上に社員全員が自分の仕事に誇りを持ち、楽しそうに生き生きと働いていたのです。

そんな姿を横から見ていて「自分もこんな風に仕事に対して本気で楽しめるようになりたい」と強く感じました。
そう思い始めた頃、とある記憶が頭の中に蘇ってきました。

「この会社は有名企業だけどキャリアアップ制度がある。実績を出せば正社員登用の道もあるから頑張って!」
と、派遣会社の担当者から言われたことを思い出したのです。

私はすぐに現場の正社員の方を呼び出して尋ねました。
「この会社は派遣から正社員になる道があるんですか?ないなら、最低雇用期間が終わったら派遣社員は辞めます。中途採用でも良いので入社できる可能性がある別の方法を教えてください。」と。

答えはYesでした。
それどころか、私の熱い思いをくみ取っていただいたのか、正社員化に向けて応援してくれると言うのです。
この瞬間から「この職場に人生を懸けよう。本気でキャリアチェンジしよう。」と強く胸に誓いました。

元のキャリアのスキル、もともと持っていたスキルが次のキャリアにどう活かされたか?

新卒入社した不動産会社の経験が大きかったと感じています。
その会社は電話営業がメインで、500件/日以上のアウトバウンドコールをしていました。

そのため、コールセンターでの業務も全く抵抗がありませんでした。
不動産での電話営業を通して、お客様との会話方法やテクニックは一通り理解していたので、
周りのオペレーターと比較して、実績・経験という意味ではアドバンテージがあったと思います。

また、その経験は現在のマーケティング業務でも活用できていると感じています。
マーケティングはお客様の目線で様々なことを推測・判断・決定する必要があります。
机上の空論でマーケティングしても、お客様は簡単には振り向いてくれません。

そのため、電話営業・コールセンターで培った現場感覚がものすごく重要なのです。
ある意味、お客様と直接会話してご意見を伺うことは、最強のマーケティングだと感じています。

このような現場経験があるからこそ、私はお客様目線で物事を判断・把握することができ、
現在もマーケティングのプロジェクトリーダーとして、業務ができているのだと思います。

キャリアチェンジで最初大変だったこと

私が働いていたコールセンターは平均年齢が高く、人間関係が大変でした。
コールセンター全体を私が管理する立場になった時、部署の最年少が私でした。
そのため、自分よりも年上の方々を指導・管理しなければなりませんでした。

当時、派遣社員としての仕事ばかりで、管理職など一度も経験したことがなかったので、
いかに同じ部署の方々と信頼関係を作るか、という点は徹底的に考えて行動していました。

すると、はじめのうちは嫌そうな態度で仕事をしていたメンバーも次第に心を開いてくれて、
休憩中に雑談したり、私のキャリアチェンジを前向きに応援してくれるようになりました。

コールセンターとして実績を残せた瞬間はもちろん嬉しいものですが、
個人的には、職場の仲間と信頼関係が構築できた時ほど、ハッピーな瞬間はありません。

職場での人間関係が改善されると、良い相乗効果を生んでくれます。
私自身のモチベーションも上がり、メンバーもやる気になって仕事をしてくれます。
結果、センター全体の雰囲気も良くなり、ES・実績ともに良い方向に向かっていきました。

成果をだせたプロセス

コールセンターでの実績:アポ獲得数の達成率 140%
マーケティングでの実績:商材受注数の前年比 270%

と、一定の成果は残せたように思います。
このような実績を残せた理由は2つあります。

①素晴らしい仲間がいたから

企業人として働いている以上、仕事はチームでやるものです。
まずは一緒に働いているメンバーとのコミュニケーションが大切です。
信頼関係なくしては、仕事も上手くいきません。
私はキャリアチェンジを通して、このことを強く学びました。

そのため、例えば異動が発生して、新しい環境で業務をする場合、
まずは自部署メンバーとのコミュニケーションを最重視しています。
メンバーのモチベーションが高いチームは、後から実績が必ず付いてくるものです。

②常に圧倒的当事者意識を忘れずに

私自身が現場を経験していたからこそ、お客様の目線で考えることができました。
営業していると、どうしてもプロダクトアウトな提案に陥りがちです。

しかし、自己満足で営業してもお客様には響きません。
常に「自分が相手だったらどう思うか?」という問いを考え続けることが重要です。
これはお客様だけでなく、社内の人間関係に関しても全く同じことが言えますね。

まとめ

まずは「気持ちを行動に移すこと」が何よりも大切です。

私の例で言うと、「この会社に入社したい」という気持ちがありました。
そして「その気持ちを社員にストレートにぶつける」という行動をとりました。
その結果、歯車が上手く噛み合って契約社員・正社員への道が拓けました。

もちろん、運やタイミングも重要であることは否めません。
ただ、間違いなく言えることは「行動しなければ100%何も変わらない」ということです。

皆さんは、どのような業界でどのようなキャリアチェンジをお考えでしょうか?
人それぞれ違うと思いますが、少しでも可能性があるなら、まずは行動してみましょう。
行動した結果、仮に叶わなかったとしても、その経験は確実に次の糧になります。

この記事が、皆さんのキャリアチェンジに少しでも貢献できることを心より祈っております。

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