• 2020/06/23
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レタッチャーで採用されるにはどんな資格やスキルがいるの? 業務内容から詳しく解説

  • マーキャリ 編集部
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目次

レタッチャーとは、広告や雑誌、本やカタログで使う画像の補正や修整、加工などを行う職種です。Photoshopなどのソフトを使って、写真をトリミングしたり、シャープにしたりと、最近の雑誌や広告、カタログ、Webなどでは文字よりも写真やイラストなどのビジュアルがキーとなることが多いので、とても重要な仕事です。


本記事ではどうしたらフォトレタッチャーになれるか、レタッチャーの仕事内容や役割、求人について紹介します。

レタッチャーの仕事内容は?カメラマンやデザイナーとの違いは?

カメラマンの仕事やデザイナーの仕事はわかりやすいですが、レタッチャーとはどんな仕事をしているのでしょうか。カメラマン、デザイナーとレタッチャーの仕事を比べてみましょう。

レタッチャーの仕事内容・カメラマンとの違い

カメラマンはもちろん写真を撮るのが仕事です。モデルさんを撮影したり、おいしい料理の写真を撮ったり、風景を撮影します。デジタルカメラが主流の今、カメラマンが撮影した写真がそのままポスターや雑誌に使われるわけではなく、撮影した画像データをPhotoshopなどの画像加工ソフトを使って、明るさを調整したり、色調を補正したり、合成したりして、きれいな写真に見えるようにするのがレタッチャーです。最近では自らレタッチまでするカメラマンも増えてきました。 

デザイナーとレタッチャーの違いは?

デザイナーは広告や雑誌などのデザインやレイアウトをするのが仕事です。最近では文字よりも画像などのビジュアルが重要視されているので、レタッチャーが編集、加工した画像データを使って、デザイン作業をします。

レタッチャーに向いている人はどんな人?

レタッチの仕事は写真の細かいところまで、補正したり、修正したり、とても正確に作業しながら、地道に仕上げていく仕事です。根気強く、忍耐強く、高いクオリティを追求していく貪欲さが必要です。


また、常にクオリティを高めるためにいろいろな写真を見る観察力や熱心さも大切です。そして職人のような専門職ですが、依頼主であるクライアントがどんな仕上がりを求めているのかを聞き出すコミュニケーション能力が実はとても重要です。コミュニケーション能力がないと、一生懸命ていねいに写真の加工、調整をしても、クライアントの満足を得られません。

どんな会社で採用されるのか?求人状況は?

レタッチャーの採用は、広告業界、Web制作会社、出版社や印刷会社など様々な業界で募集されます。商品写真では飲食などいかに美味しそうに見えるかのシズル感、化粧品やファッションなど商品の色の再現性がいかに本物に近いきれいな色に見えるかが問われます。このセンスやスキルがあれば、腕のあるレタッチャーとして、多くの企業から求人があるでしょう。 

未経験でもなれる?まずはアシスタントやアルバイトから?正社員になれるの?

レタッチャーは写真をきれいに見せるセンスや技術があれば、学歴はあまり関係ありません。しかし、未経験の人が独学で技術を磨いていくのは大変なので、オンライン講座や写真、芸術系の専門学校や美術系、芸術系大学の写真学科などで技術を磨いた方のほうがレタッチャーとして活躍していけるでしょう。


採用は広告業界、デザイン会社、出版社や写真レタッチ専門の会社に就職することが多いですが、正社員で採用されることが一番多いです。会社によっては、アルバイトや派遣社員で採用されて、先輩レタッチャーの指導のもと、アシスタントとして技術や知識などの経験を重ねてから正社員に登用されるケースもあります。

レタッチャーに必要な資格や技術は?

レタッチャーになるために必須な資格や免許はありません。しかし、多くのレタッチャーやデザイナーが画像編集に使っているのはAdobe社のPhotoshopというソフトです。そして、このPhotoshopの基本操作や作業についての認定試験として「Photoshopクリエイター能力認定試験」というものがあります。この能力認定試験には「スタンダード」と、「エキスパート」がありますが、この資格はレタッチャーになるには持っていると仕事に役立ちます。 

副業やフリーでレタッチャーになるには

「Photoshopクリエイター能力認定試験」に合格したり、独学でレタッチを学んだからといって、いきなりフリーでレタッチャーとして仕事をするのはなかなか難しいものです。まずはアシスタントでも正社員でもいいので、広告制作会社やデザイン事務所、出版社などに勤務して、依頼されるクライアントからレタッチの能力を認められ、名指しで仕事が依頼されるようになってから、フリーで独立する方が仕事を得やすいです。


レタッチのスキルをつけると、クラウドソーシングなどから副業で仕事を依頼されることもあります。しかし、実績を重ねるまでは、外注単価や給料は安めなことが多いので、まずは実績を増やして、能力を買ってもらえれば、やがて単価の高い仕事を受注することもできます。  

レタッチャーの年収と将来性

リクルート社の求人サイト「はたらいく」によると、レタッチャーの平均年収は265万円程度とあまり高くはありません。これはレタッチャーの年齢が20代前半が最も多く、30歳以下で50%以上を占めているからであって、経験や実績、能力によって、年収は大きく異なります。レタッチャーは写真の加工や編集に特化した専門職ですから、そのスキルを買われ、有名なレタッチャーになれば、年収1000万円を超える人もいます。 

レタッチャーの将来性

スマホやタブレットの普及に伴い、レタッチャーの仕事範囲もカタログや雑誌といった印刷物から、Webやデジタルサイネージなどへと移行し、それに伴い活躍できる領域が増えています。特に紙に印刷する雑誌や新聞、カタログよりも写真の質感が鮮明に出るWebやデジタルサイネージ、電子出版では写真の加工、色調調整の仕上げ具合が問われます。そういう意味ではレタッチャーの役割や必要性はさらに増えていくでしょう。    

まとめ

画像加工の職人ともいえるレタッチャー。写真が好きな人、美しい写真や迫力のある写真で感動させたいと思うような人にはおすすめの職業です。雑誌やカタログなどのサイズから、デジタルサイネージや大型ディスプレイなどメディアのサイズも大きくなっています。写真を大きくすればするほど、写真の画質、色調などクオリティ高く加工・編集する能力が問われます。クリエイティブな職種ですから常に上をめざすアグレッシブな気持ちをもって、レタッチャーの仕事をしたいという方にはおすすめの職業です。

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