• 2020/06/18
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挫折した小説家が人事系の法人を設立して国の認定を受けるまでの軌跡【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:木村俊夫さん
⇒木村俊夫さんのバイオグラフィはこちらをクリック

自己紹介

ご覧くださりありがとうございます。
セルフキャリアデザイン協会理事の木村俊夫です。
私の信念は、“自信を持ってチャレンジし続ける人と社会を作ること”です。
それを実現するために、3年前に法人を立ち上げました。
今回は挫折した小説家が人事系の法人を立ち上げ、国の認定を受けるまでをお伝えします。

キャリアチェンジまでの流れ

一番のきっかけは、「お前今何しとるん?」という友達の一言でした。

私は元々教育業界で仕事をしていて、30歳の時に事業を解散するという転機に出会いました。その時は、“小説でも書いてみるか”というそれだけの動機でした。
“仕事”から離れたくて、自分のしたいことだけしていたくて。
小説家の道を2年間頑張ってみたけど、もちろん撃沈。
長編は書ききれず、短編にさえ手こずる始末。
賞にも応募したけれど当然ダメ。
失敗。挫折。したいことさえできない自分に自信喪失。
その時、これからどうしようという気持ちで頭の中がいっぱいでした。
そこに追い打ちをかけたのが友達。
「お前は今なにしとるん?」
あ、俺何もしてない。
答えに詰まった。
その時は、友達にさえ何もしてないって言えなくて、小説を書いていたとさえ言えなくて。
その日以来、しばらく書く気も起きず少し腐ってたように思います。
そして、腐っていた中でやっていたのが資格を調べること。
その時は、適職を見つけたい。手に職を持ちたい。という一心でした。
そこで出会ったのが「キャリアコンサルタント」という資格。
自分で決めて、チャレンジしていく。成長していく人を応援する仕事。
そこからは、その場で受講を決めて家に帰って、お金を振り込んで。
振込から2か月待った講座は面白くて面白くて。
「あ、自分はやっぱり人を応援するのが大好きだ」
なんて、本気で思って資格を取り、法人まで立てるに至りました。

なぜ、そうしようと思ったか?

キャリアという概念を広げたい

キャリアという概念はまだまだ定着しきっていないように感じます。仕事で成功している人や昇進が早い人を指して「キャリア組」と呼んだりしていませんか? 本来のキャリアという意味は、通ってきた道を意味するものでしかありません。
つまり、人生そのものなのです。
成功も失敗も大切な人生の一部。私自身が挫折から復帰する際にも、これからの世の中を生き抜いていくには、人生からしっかり考えていく必要があるのではないかと強く思いました。

社会に広げるには法人である方が良いと思ったこと

法人は「人の力」だと思っています。一緒に活動してくれる人が、私たちの思いを届けてくれることでどんどん広がりが生まれてくる。そう信じて設立しました。

元のキャリアのスキル、もともと持っていたスキルが次のキャリアにどう活かされたか?

◆聴く力

今までのキャリアの中では、同じ日に中学生から70代の方まで、幅広くお話を聞く機会がありました。
それが聴く力として、私たちの普段の仕事に役立っています。
私たちは普段から面談を通して、一人ひとりのホンネと向き合っています。
その中には20代の新入社員の方から、70代手前の経営層の方まで様々いらっしゃいます。
こんな環境であるからこそ、私の聴く力が大きく活きているなと実感します。

◆教える力

私は、講師として人に接する経験を多くしてきました。
その経験が、教える力として今の法人のサービスの質の担保に繋がっています。
例えば、資格を持った人の数だけ集めても、質が担保できないようではサービス提供に差しさわりが出てしまいます。それを解消するために、私たちの法人が何を目指すのかといった思いを水平展開しながら、必要なスキルを伝えていく時に、私の教える力が活きています。

◆書く力

私は小説を書く以外にも、小論文を教える講師としての経験をもっています。
この経験は、法人の広報面に活かされています。
ランディングページの作成や、チラシの作成、パンフレットの作成、動画の作成など、外部の人にアピールするという時に大きく活用されている実感があります。

キャリアの専門家としてお伝えできることとしては、スキルを見つける際は自分の経験をしっかり掘ってみてください。
資格を取ったからスキルがあるのではなく、経験があるからスキルだと言えるのです。
当たり前のことだとあなたが思うことこそ、人がマネできないスキルになっていたりします。
1つのことを掘れば掘るほど、あなたの人柄や価値観など、次のキャリアに活きるものがたくさん見つかることになりますよ。

キャリアチェンジで最初大変だったこと

法人を作った際の登記や資金繰り等、絶対に皆さんが大変だと思うことはもちろん大変でした。
加えて、私たちは以下3点が最初とても大変でした。

◆BtoCからBtoBへの意識を変えること

以前は家族や若者に向けて直接アピールしていたので、企業にアピールするということがとても高いハードルでした。
資料の構成を何度も修正し、気持ちよりも納得感の高い物を作る等の対策をしていました。

◆広報等のアピール

セミナーの開催などを行っていたのですが、集客に本当に苦労しました。
特に法人を立てる前は、市民団体のような活動をしていたこともあって、一人も参加者がいない状態も経験しました。ランディングページなどが機能しはじめてようやく、ある程度アピールできるようになったかなと思えました。

協力者集め

法人を始めた時は、協力者を集めることもとても大変でした。仕事を作るところからでしたから、報酬も払えません。ですから最初は資格を一緒に学んだ仲間に手伝ってもらって勉強会を開催したりしながら、思いを共有していったことを思い出します。

成果をだせたこと

一番の成果は、3年目になる今年から「国家資格キャリアコンサルタント」の更新講習を行う指定機関として国に認定されたことです。

私たちの法人としての思いに、“自分の人生を自分でデザインできる社会を作る”というものがあります。それを達成するためには、一人ひとりに関わり、伴走できるキャリアコンサルタントの育成が不可欠でした。
その思いが講習という形となり、国のお墨付きの元で提供できるようになったことは本当に大きな成果でした。

成果をだせたことの道筋

2019年4月~6月

申請要綱を確認し、厚生労働省に問い合わせる
「この解釈はこれでいいのか」
「この書類のこの部分はどうすればいいのか」
「基準について教えて欲しい」
何を用意すれば申請できるのかということを毎日のように問い合わせる日々でした。

2019年7月~9月

人を集める
「外部有識者はあの人に頼もう」
「あの法人と連携できそうでしたっけ?」
国の課すハードルを越える為に奔走。
様々な人に協力を仰ぎ、要件との兼ね合いや私たちの思いを伝える時期でした。
この時期に、外部の専門家や、講師経験を持つ人との繋がりができてきました。

2019年10月~11月

講座テキストを作成する
「このネタでも大丈夫ですか?」
「確認テストの形式考えましょう!」
講師はそれぞれ思いを持った生き物です。
“実務家が、今の仕事に役に立つものを作る”というベースの意識がようやくしっかりできてきたのはこの時期だったのではないかと思います。
ちょっと遅いですけどね。

2019年12月~2020年3月

申請し認可を待つ
「修正と再提出が来ています」
「今度は別の所の修正と再提出依頼です」
「3月入ったけどまだ判断がでません。もう広報できないです」
コロナの真っただ中で、厚生労働省もきっとてんてこ舞いだったに違いありません。
4月を第一講と決めていたのに、3月になっても連絡が来ない状況に焦りを覚えていました。

2020年4月

指定機関に認定。
やっとのことでゴールを迎えました。
これでようやく、1年がかりで多くの人を巻き込んだプロジェクトが終了。
キャリアコンサルタントのスキルアップに、私たちも大いに力を貸すことができる。
喜びもひとしおでした。

まとめ

キャリアチェンジを目指す方に、3点アドバイスがあります。

1点目:自分の信念を大切にする

特に、起業という形でキャリアチェンジを考える方には強くお勧めします。
自分の信念を語れるようにしておくと、一緒に仕事をすることになった人にも、自信を持って心の底からの思いを伝えられます。

2点目:スキルだけでなく、価値観や自分の人柄に目を向ける

スキルだけに目を向けてしまうと、価値観や人柄といった点から価値を差別化していくことも難しくなります。スキルを考えるのではなく、自分の経験について踏み込んで考えてみることをお勧めします。
経験を深く考えれば考えるほど、“自分らしさの発見”や“他との差別化”に結びつきます。

3点目:長い目で見る

私たちは3年目にようやく一つ大きな成功をしましたが、諦めてしまえば成功はありません。もちろん、だらだらと続けるわけにもいきませんので、計画をしっかり立てて進めていきましょう。

キャリアの専門家として、キャリアチェンジの成功を心より応援致します!

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