• 2020/06/15
  • 連載企画
  • キャリアチェンジ体験記

飲食業から画廊へ転職して思うこと。考えてから動くことの大切さ【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:松島翔さん
⇒松島翔さんのバイオグラフィはこちらをクリック

こんにちは、松島翔と申します。

私は今年2020年の4月に6年間勤めていた大手飲食チェーンを退職し、画廊での内勤勤務に転職しました。

新卒で飲食業に就職して以来、本業以外の自己研鑽を行ってきませんでしたから、当初は私自身がキャリアチェンジを実現できるとは思っていませんでした。

それでも転職活動にあたり選考対策をしっかり立て、無事転職を成功させることができたのです。

こちらでは私がキャリアチェンジにあたっての行動を通して、転職を志す方へ私なりのアドバイスを述べたいと思います。

どうやってキャリアチェンジを実現したか

私は約1年間、転職活動を行ってきました。
とは言っても1年集中してガッツリ選考を受けていたわけではありません。

はっきり言って最初は全くうまくいきませんでした。
当初私はとにかく生活を変えたい、転職をしたいという思いでいっぱいでした。
転職できればなんでもいいという考えで選考に臨んでいたのです。
これでは当然うまくいきませんよね。
あんまりにも選考が通らないので一度転職活動をやめてしまったこともあります。そこから4ヶ月ほど間が空いてしまいます。

しかしそれでも転職を諦めきれなかった私は、今度は自分がどんな仕事をしたいのかを考えた上で会社を選ぶようにしました。
私は職場で留学生のアルバイトに作業を教えている時と、趣味の美術館巡りをしている時が特に楽しいと感じることを理由に、外国人実習生向けの人材派遣会社と画廊に絞って転職活動を再開することにしました。
結果、現在勤めている画廊から内定をいただき、就職するに至ったのです。

私は前職の労働時間の長さに体力の限界を感じ、転職を思い立ったのですが、転職理由がそれだけではうまくいきません。
企業としても、「あれがダメだからこれをやる」という消去法で選考に臨む人材よりも「ほかでもない御社の取り組みに参画したいです!」という人材を採用したいと考えているでしょう。
なので職場環境に不満があって転職をする場合でも、必ず自分が何をしたいのか、転職先でどんな成果を出したいのかを考えた上で企業選びをしたほうがいいです。
私は転職活動を始めた初期の頃はその部分が曖昧で、うまく志望理由を答えることができませんでした。
転職することを目的に活動してしまっていたのです。
志望先の企業を見るときに労働条件ばかりに目がいってしまい、選考先の企業の本当の魅力に気づくことができませんでした。
転職活動を再開する際には、自分の好きなもの、やりたいことと向き合ってから企業選びを行ったので、業界研究や面接対策もかなり捗りました。

「考えるよりもまず行動」という言葉もありますが、考えてから動くことも大切です。
現状を早く変えたいという焦る気持ちもあるでしょうが、一度立ち止まって本当に自分のやりたいことを考える時間をとってから志望先を決めるほうが有意義な選考を受けられます。
日々の仕事がある中で大変だとは思いますが、転職を考える前にこうした時間は是非取ってください。

未経験で画廊に入社して苦労していること

ウェブサイト運営も美術品の取り扱いも全くの未経験で入りましたので、とにかく覚えることが多いのが大変ですね。

ワードプレスの操作方法など色々試して覚えたいとは思ったのですが会社のアカウントで失敗するわけにはいきません。
なので私はこれを機会に自分のホームページを立ち上げて操作練習や数字の取れるコンテンツの調査の場にしています。
ウェブ関係の仕事は、勉強と実践の場を自分で設けることができるのがいい所です。
自分の意思次第でどんどん新しいことにチャレンジしていけるので、以前よりも仕事が好きになりました。

また、前職は大企業でしたので、マネジメント体制もかなり整っており、丁寧に教育をしていただけました。
対して現在の勤め先は少人数で運営しておりますので、放置される事がかなり多いです。
仕事も自分から取りに行かなくては任せてもらえず、最初は何をしたらいいのかかなり戸惑いました。

ただその分、否が応でも自主的に動くことになるので職場はもちろん、職場外での勉強時間は増えますね。
前職では目の前の仕事を処理するのでいっぱいいっぱいだったのですが、今は先々の仕事に備えて勉強することができているのです。
もちろん拘束時間が短くなったことも要因かとは思いますが、学ばなくては仕事に参加することすらできない今の環境も影響していると思います。
まだ働きはじめて日が浅く、今の職場で成果は出せていませんが毎日一つでもできることを増やしていき、この道のスペシャリストになれるよう努力していきたいと思っています。

飲食業の仕事で他業種でも活かせるスキルは何か

私は新卒以来6年間、飲食チェーン店の店舗マネージャーとして勤務をしてきました。
店舗マネージャーの重要な仕事に調理場の合理化というものがあります。
多くのお客様へ料理をお届けするために、素早く、しかも丁寧に調理をするためのシステムを作らなくてはなりません。
少しでも無駄な行き来をなくせるよう、6年間ずっと調理場の物の配置や、作業の順序を考えてきました。
こうした無駄なく機能的に動く癖は汎用性があり、調理場を離れても役に立っています。
特に体を動かす作業を行う際にはこうした癖が活きて、要領良くこなすことができるので、認めていただいています。
飲食などの現場仕事ではマテハンと言われる、合理的な動きを追求することが多いでしょう。
こうした考え方の癖はどこへ行っても活かせるスキルなのではないでしょうか。
どんな仕事でも最も大事なことは「段取り」なのですから。

反対に接客の経験は中々活かせないことが多いです。
飲食とは違い、画廊には入店しても購入しないという方が多く存在します。
購入するか否かはいかにお客様のニーズを汲んだ接客ができるかどうかにかかっています。
お客様のご期待に添える知識量やコミュニケーション力がなければ、売り上げを上げることができないのです。
飲食店に勤めていた頃にはお客様に不快感を与えない、いわば守りの接客を行なってきましたが、画廊で求められるのは不快感を与えずに売り込みまで行う責めの接客。
ただお客様のご質問に答えるだけでは物足りないのです。
今はとにかく商品知識が圧倒的に足りていないので、まずは作品や作者の勉強を行い、提案できる商品の引き出しを増やしている所です。

今、仕事を続けるか悩んでいる方へ

今の仕事をどうしても好きになれない、仕事へ行くのが辛いと考えている方に私はキャリアチェンジをお勧めしたいです。
やはりあんまりにも仕事が辛いと、仕事に関することは最低限しかやりたくなくなってしまいます。
よっぽど有能な人でない限り、最低限の仕事をし続けていても目立った成果を上げることはできないでしょう。
何か結果を出そうとすればそれだけの勉強や実践、努力が大切になります。
好きなこととまでいかなくても、やってて辛くないことや嫌いではないことを仕事にしていたほうが、仕事に向き合う時間は長く取れますし、やる気も出ます。 特に長時間労働を求められる仕事を嫌々続けている方は、転職することを強くオススメします。
忍耐力は鍛えられるかもしれませんが、おそらく良い結果を残すことはできません。
我慢して頑張っても、本気でやりがいを感じて頑張っている人にはかないませんから。
少しでも考える時間を作って、今の仕事にやりがいを見出すか、別の道を探すか選んだ方がいいと思います。

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