• 2020/06/12
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広告制作の総監督!クリエイティブディレクター(CD)の仕事内容を紹介します

  • マーキャリ 編集部
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テレビCMなどを作るという華やかなイメージから、新卒の就職や転職などにおいても人気の広告業界。ある程度の規模の広告代理店には営業職だけでなく、実際に広告を制作するクリエイティブ部門があります。広告の制作過程において全体の責任者となるのがクリエイティブディレクター(CD)です。この記事では広告業界におけるクリエイティブディレクターの仕事内容や、クリエイティブディレクターのなり方について詳しく解説しています。

クリエイティブディレクターとは

クリエイティブディレクターは、広告の制作シーンにおける現場監督です。広告を手掛ける制作スタッフを統括し、制作物のクオリティに責任を持つ立場になります。広告の制作について広範囲を指揮するためには、豊富な知識や経験、スキルが求められます。広告の制作にはデザイナーやエンジニアといったさまざまな職種が携わっています。それらをとりまとめる立場のため、職位としてはマネージャーのような管理職ポジションであると言えるでしょう。


広告とは、映像や画像、文字だけのものであっても「人の心を動かして行動を起こさせる」目的で作られます。そのため、当たり障りのない平凡なものであれば、たとえ納期通りに完成しても成果にはつながりません。クリエイティブディレクターは、指揮力だけでなく、各制作スタッフの個性を引き出して良いものを作る能力も求められます。

クリエイティブディレクターの仕事の流れ

クライアントから契約をとったり依頼をもらったりするのは、営業職の仕事です。クリエイティブディレクターを設けていない広告代理店であれば、営業職がクライアントの意向の聞き取りや広告制作スタッフへのフィードバックを行うこともありますが、クリエイティブディレクターがいる場合には、クライアントへのヒアリングの段階から参加します。


クライアントが広告を出すそもそも目的や、どんな商品やサービスをアピールしたいのかについてヒアリングを行い、広告の具体的な企画案を考えます。企画についてクライアントのGOサインが出たらデザイナーやコピーライターといった制作スタッフを社内のクリエイティブ部門から選び、広告制作をスタートさせます。

アートディレクターやプロデューサーとの違い

会社によっては、広告制作においてアートディレクターという職種を設けていることがあります。クリエイティブディレクターとアートディレクターのどちらもいる場合には、アートディレクターはデザイナーへの指示出しやデザインのチェック、カメラマンやイラストレーター、コピーライターなどのビジュアル面を統括し、クリエイティブディレクターが全体統括となります。つまり、クリエイティブディレクターはアートディレクターの上位職です。 また、ディレクターの上司にあたる役職としてプロデューサーを設けている場合もあります。

クリエイティブディレクターになるには

クリエイティブディレクターは、広告制作の現場を指揮する立場ですので、新卒・中途を問わずいきなり未経験からクリエイティブディレクターに抜擢されることはないでしょう。実際に手を動かして広告を制作するデザイナーやコピーライターとして経験を積み、ステップアップしていくことを目指すのが一般的なキャリアプランとなります。ライバルが多い世界ですので、頭角をあらわすためには制作の実務経験だけでなく、自分がクリエイティブディレクターならどのような広告戦略を立てるかといった思考を常にすることも重要です。

クリエイティブディレクターに必要なスキル

クリエイティブディレクターとして活躍するのは、さまざまなスキルが必要です。広告制作の現場を指揮するので、それに関する知識やスキルは必須となります。ここではその他のスキルについてみていきます。 

コミュニケーション能力

ディレクションを行う立場としては、コミュニケーション能力は欠かせないスキルと言えます。広告を出したいクライアントは、広告の専門家ではありません。そのため広告を利用してどのような効果を狙いたいのかがきちんと定まっていないこともあるでしょう。コミュニケーション能力を駆使して、表面的なニーズではなく潜在的なニーズを掴むことで、クライアントの満足度の高い広告制作をすることができます。


制作側へクライアントの意向をフィードバックする際はもちろん、チーム内での意見衝突やモチベーションの維持のためにも高いコミュニケーション能力が求められるでしょう。  

プロジェクトのマネジメントスキル

広告は人の心を動かすものではありますが、決してアート作品ではありません。あくまでクライアントから依頼を受けて作成するものです。広告は基本的にはあらかじめ広告枠を確保して納期まで仕上げ、納品するものですので、決められた予算や納期の範囲で最高を目指す必要があります。制作側のこだわりも時には反映できないこともあるでしょう。しかしあくまでクライアントワークであることを見失わずにマネジメントする能力がクリエイティブディレクターには重要になります。  

広告を客観的に見る能力

どんなによい広告が作れたとしても、それが結果につながらなければそのクライアントから次の依頼はないでしょう。たとえ広告の最終的なGOサインをクライアントがするとしても、同様です。クライアントの意向を汲んで、意向を反映した広告を作る。それは前提であってゴールではありません。広告を出す目的が達成できなければ、広告としては失敗になります。広告の効果を最大限にするためクリエイティブディレクターには、客観的な視点が必要です。言い換えれば制作した広告が市場に受け入れられるものか、反響を得られるものかといった感覚が求められるということです。


広告業界でクリエイティブディレクターを目指すなら、ぜひこれらのスキルについては意識してみてください。

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