• 2020/06/11
  • 連載企画
  • キャリアチェンジ体験記

サントリー社員から結婚出産を経て個人事業主に転職【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:白根りりかさん
⇒白根りりかさんのバイオグラフィはこちらをクリック

自己紹介

皆さん初めまして!
私はサントリー正社員の営業マンから、結婚出産を経て個人事業主として開業をした1児の母、白根と申します。
自身の経験を執筆しようと思ったきっかけは、結婚出産を機に会社を退職してしまったお母さんの新たな道が開くことが出来ればと思い、文字に起こすことにしました。
育児中の働きたいお母さん、またはお父さんの力になれればと思っています。

キャリアチェンジまでの流れ

私は、新卒で大手企業サントリーのグループ会社に新入社員として入社しました。配属になった部署は清涼飲料水専門の営業部でした。
就活でも人気の高い大手企業の営業…それは花形部署で、厳しいこともありましたがとても勉強になる日々でした。
4年近く在籍し、結婚を伴う転居のため退職を余儀なくしました。
子供が絶対に欲しかったので、退職後は日雇いに強い登録制の人材派遣会社に所属して、派遣社員としてフルで仕事をしていました。
そして妊娠したので、派遣社員も辞めましたがどうしても時間を持て余してしまい勿体無く感じていました。

フリーランスとして在宅で仕事をすることを決めて、妊娠に伴う体調不良が無さそうな時だけ少し仕事をして稼いでいました。でも、思うように稼げず…
出産をして、育児で忙しかったため数ヵ月はとてもフリーランスの仕事を考える暇もなく、あっという間に息子は1歳近くになっていました。
教育にはお金がかかります。自分が欲しいものを買うためにも、当然お金が必要です。このまま専業主婦で、育児だけで良いのか…と気持ちだけ焦っていました。

息子を保育園に預けて就活をしようか、家の近くの求人を調べたり、保育園の値段を役所へ聞きに行ったりもしました。
しかし、安定した収入を得られないフリーランスの現状では、保育園代のほうが高くついて損してしまうような気がしてしまい、どうしても踏み込めませんでした。
そして私には妊娠前の就労証明書が無いことと、不安定な派遣社員に戻ることは考えていなかったこと、
就労証明書と就職先があったとしてもどちらにせよ待機児童問題で保育園に入れないことを知りました。
子連れ出勤が出来る会社はないか、家で子供が居ても出来る内職など色々と調べましたが、ありませんでした。

ここまで来るとそのまま絶望して諦めてしまうのが普通かと思いますが、その時の私は意外と落ち込まずにいました。
むしろ、それがわかった瞬間、パッと頭に浮かんだのが「自分に合った職場が無いなら、自分が作ればいい」という発想でした。

なぜ、そうしようと思ったか?

そういう発想になったのは、亡き祖父が実業家だったからです。
祖父は歯科医師の免許を持ち、当時は主にヨーロッパを主要取引先とした歯科医療器具の中小企業・専門商社を経営していました。
一緒に暮らしていたので、祖父は社長の仕事を自分自身で調整して、私の保育園や習い事の送迎や、家族旅行の時間を取っていてくれたことを思い出したのです。
自分が経営して、自分一人で働くのならば誰にも迷惑掛けません。

私の場合は、息子が小さく、2人目の妊娠も望んでいる最中なので、起業はせずにWebサービスの個人事業主として開業するという選択をしました。
オフィスを自宅にして、旦那の扶養の範囲内で働けば、開業資金0円でオフィスを開くことが出来ます。
そうして誕生したのが「オフィス白根(屋号名)」、代表は私になりました。

元のキャリアのスキル、もともと持っていたスキルが次のキャリアにどう活かされたか?

私が大学生のころに将来の夢を祖父に聞かれて「社長」と答えた時、祖父は「社長になるというのは結局営業をするということだから、営業経験が必要」と言っていました。
まさにその通りです。元々持っていたサントリーの営業スキルはかなり役に立っています。

営業は、コミュニケーション能力は必須であることはご存じの通りですが、商材を売るためにはお客様目線に立った提案力が必要です。
また、競合他社と商材に差を感じないので相見積もりを取って決定するというお客様が居た場合、発想力も重要になってくるのです。
あとはビジネスマナーくらいでしょうか。

そういったサントリーで教わったものは、オンラインで営業するに当たって非常に重要なスキルであり、ライティングの提案や、販売戦略の企画に対する提案、営業サポート代行業務にまで活かすことが出来ます。
むしろ商材が無くなった分、アイデア勝負なので自由な発想で提案していけるので楽になったような気がします。

キャリアチェンジで最初大変だったこと

最初はオンラインではなく業務委託契約の仕事をした経験もあったのですが、悪質なクライアントに当たってしまい仕事を納品したのに報酬を支払ってくれないなど3度ほどトラブルになりました。
会社員とは違い、誰も守ってくれないので自分の身は自分で守らなければならないのが大変だと思いました。
今はなるべくクラウドソーシングメインで仕事をすることにしています。

成果をだせたこと

学生時代の留学経験を活かして、英語教材の販売戦略企画のプロジェクトに参加して成功したことです。
初めての2ヵ月程度の短期プロジェクトでしたが、この1回で成功報酬がとても高かったです。

成果をだせたことの道筋

そのクライアントが作った英語教材を使って短期間で英語ペラペラになる方法を考えて、その方法をウリに紹介して多く売れるようにしていく…という内容でした。
特定を避けるため詳しくは書けませんが、自分の案が通って自信になりました。

まとめ

あなたのキャリアで得たスキルは、ほんの少しのアイデアで確実に売ることが出来ます。 子供を保育園に預けなくても、育児家事と両立しながら、あなただけのオリジナリティ溢れた働き方ができます。
育児は子供と常に向き合っていなければならなくて、恐らく想像したより辛いことも多いと思います。
これはあくまで私の価値観ですが、妻として、母親としての自分だけではなく、
生活の一部には社会人としての自分も居たほうが、自分に自信がついて精神状態が安定していられるような気がします。

保育園に預けられなくても、一時保育やベビーシッターもあるので、仕事がどうしても大変な時は利用する日もあります。
子供のことは勿論大好きですが、ほんのひと時でも離れてお仕事をしていると、それだけでリフレッシュになると思います。
会社を辞めてしまったけど、働きたくても働けない育児中のお母さん、お父さん、どうか諦めずに自分らしい働き方を作ってみてほしいです。

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