• 2020/06/10
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  • キャリアチェンジ体験記

飲食業(ウェイター・ソムリエ)からフリーランスの軽貨物ドライバーへ転身した話【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:宮内輝さん
⇒宮内輝さんのバイオグラフィはこちらをクリック

25年以上の長きにわたり飲食業ホールを経験

はじめまして
私は25年以上飲食業のウェイターをしてきた者です。
始めたきっかけは20歳の頃、長身で細身だった私にホテルマンのレストランサービスの仕事が似合っているよ、と友人や知人何人かから言われたことがきっかけでした。
格好いいなと思った私はすぐに地元のホテルでアルバイトをはじめました。
たくさんの人と出会うことが多く同世代のアルバイト仲間が沢山でき、本当に楽しかったです。
2年も経験するとすっかり仕事も覚え、充実感をもってこの仕事をしていました。

和洋中問わず様々なレストランやカフェ、ホテルの宴会・婚礼サービスを経験

長きにわたる業務の中、ワインをあつかう機会にも多く恵まれ、当時の上司のすすめもあり、自然な流れでソムリエの資格を取得しました。

私は元々シャイな性格を克服したいという理由で、逆に人と多く接する接客業を選んだという面もありました。
25年以上続けられたのはまぎれもなくその職業が好きだったからで、おもてなしをしてお客様によろこんでいただくのを心から楽しんで、業務に取り組んでまいりました。
ただ 自分のシャイな面というのはなかなか拭いきれずにたくさん経験をつめば慣れで人と接するのも得意になるだろう、と思っていましたが、それは結果的には間違いでした。

向かないものはやっぱり向かないということと、圧倒的な長時間勤務と濃密過ぎる人間関係により、そのやる気というものは心身の消耗により徐々に薄れてきてしまったのです。

本気でキャリアチェンジをはかりたいと思い始めたのは4年程前からで、いろいろとネット検索をしながらもなかなか別業界に飛び込む勇気は持てませんでした。

ありのままの自分が受け入れられる職業に

しかしあるとき、ネットでふと見た軽貨物ドライバーという職業に目が止まりました。
ドライバーの仕事は一日の大半を車内で一人で過ごし、わずらわしい人間関係が少ない、ということでした。

元々寡黙な性格である私には非常に魅力的に感じ惹かれていきました。
荷物を積み込んでしまって運転している間は余計な気を使う必要がありません。
無理に「はいもっと笑って」や「もっとハキハキと話して」、「深くお辞儀して」 「こういう時はこのような対応をしなきゃだめだよ」「愛想よくしてね」、などと、上司のそばで長時間近い距離で過ごし、日々きびしく指導されてきた私にはドライバーという働き方は非常に肩の荷が降りた気持ちがしました。 ありのままの自分でいいんだ、ということに希望を感じました。

もちろん交通事故や、商品の破損や誤配などに気をつけなければならないのですが、濃密な人間関係から解き放たれた解放感、というのはまさに格別でした。
車内で一人会社を出発してからはある種自分の裁量で仕事が出来るので、早く終わらせられればそれだけ自分の時間も持てます。

勤務時間帯が規則正しく健康的

飲食業はまさに人が食事している時間帯に仕事をするわけで、シフトで朝食からの日もあれば 遅番の午前11時から出勤なんてこともあります。
お客様の長時間滞在やオーダーストップ直前に来店されたりなどの理由により、終わる時間も日によって違うので、食事の時間帯はもちろん不規則になります。
ホテルだと朝食もあれば、バーラウンジがある所だと深夜まで働きます。人手不足の昨今朝食の6時~ラスト23時過ぎ勤務などということはザラにあります。

その点私が今やっている軽貨物ドライバーはいわゆる企業配で、基本的に土日祝休みの会社への定期便になりますので、自分たちも基本的には土日祝休みで、定時は朝7時半~17時半位明るい時間に仕事が終わることもあり、遅くなっても19時半には退社できます。
今まで出来なかった家族と晩御飯を一緒に食べるという普通の生活、出来立てのご飯を家族と食べるしあわせを実感でき、以前はすれ違うことも多かった妻と話すことも多くなり、規則正しい生活というのが出来るようになりました。

土日祝休みという当たり前の生活

飲食業は重要な職業であって世の中に飲食業の人がいなくてはならないので、悪口は言えませんが 飲食業をしていると、カレンダーどおりの休みは皆無で、逆に土日祝や大型連休が繁忙期で一般の職業とは正反対の生活なので、ある種カレンダー通りの休みというのは”憧れ”になります。

一般的なサラリーマンの方からすれば、どこも混んでいる土日祝休みではなく、銀行もお医者さんも開いていて、どこもすいている平日に休めるなんていいじゃないか、と思うかもしれませんが、その混雑しているレストランで働いている身からすればまさに地獄(はオーバーですが)。
人が休んでいる間に忙しく働く しかも朝から晩までです。年末年始もゴールデンウイークも、お盆もクリスマスも何もありません。
家族はおろか親戚にも何年も会えなくなります。何より辛かったのは電車で金曜日や土曜日の朝から深夜まで忙しく働き、クタクタになって電車に乗り込むと、 アフター5からたっぷり飲んで、お酒くさい乗客で満員電車でしかも座れないという状況酔っぱらって大声で話している人たちと一緒乗っていたら、なんでこっちはホテルに泊まりこんでまでして朝食からこんな深夜まで働きつくして、帰りの深夜の電車まで座れずにお酒くさい電車に乗って帰っているのか、いま自分は何してるんだろうて思うこともよくありました。

それでも飲食を極めるというような情熱がある人はそのような状況でもやる気と充実感を持ってエネルギッシュに働いている人はたくさんいます。
ただ一度きりの人生自分はこのような生活は正直望んではいませんでした。

普通の生活が、健康的に規則正しく出来るようになる外の紫外線に当たりながら開放的に仕事が出来る、思い切ってキャリアチェンジをして本当に良かったと思っています。

ただ接客業そのものを嫌いになったというわけではなく、その経験というのはもちろん今も 配送先のお客様と接する機会があるので、そこで活かされますし、ワインやレストランサービスの知識はブログやライターの仕事で今まで経験してきたことを書き、副業として活かしたいと思っています。

フリーランスの軽貨物ドライバーという働き方

個人事業主という形での仕事になります。
サラリーマンならだれでも一度は考える、個人事業主という働き方に私も憧れがありました。
自由がきかない拘束時間連休を取ったら嫌味を言われたり旅行もまともにいけない、そんな状況を打破したいけれどできないそんな中見つけたのがこの仕事です。
今は一定の企業の元で業務委託という形で働いているのが現状ではありますが、ゆくゆくはこの形を自分の好きな時間にエントリーして働きたいときだけ好きな時間だけ働くという、「PICK GO」や「Amazon Flex」、「Uber Eats」などの軽貨物ドライバー用のマッチングアプリを利用して稼ぐ形に徐々に変更していき、 より自由な働き方を目指していきたいと思っています。

軽貨物ドライバーの大変なところ

大変な部分はやはり、まったくの未経験ではじめたので、地理的な部分と最初の積み込みに時間がかかり、すべての作業が遅いために焦って忘れ物をしたり、ミスが相次いで困ったことが多かったです。
あとは体調を崩して休まないように言われましたので、体調管理には今まで以上に気をつけるようになりました。
そして一番は、ガソリン代や貨物保険、委託会社への手数料支払いなど経費がかかることがこの仕事をしていく上で常に頭を悩ませることになります。
私は中古で走行距離が10万キロの軽バンを買ったので、燃費があまり良くなく、ガソリン代がかなりかさんでしまって、そこが最大の悩みになっています。

軽貨物ドライバーとして成果を出せたところ

まだまだ一人前とは言えませんが、まがりなりにもひとつのルートを任されてまわるようになったことでしょうか。

軽貨物ドライバーになりたい方

軽貨物ドライバーは普通免許さえ持っていれば、すぐにでも誰でもはじめられる、敷居の低い職業です。
一人が好きな方、自分の裁量で働きたい方なら誰でも、まずはやってみればよいかと思います。
私は色々ありますが、はじめてみて良かったと思っています。

目指すは「複業家」

ここまで私のキャリアチェンジを軽貨物ドライバーひとつに絞って紹介しましたが、私は個人事業主として働くのであれば、ひとつの事業に絞って活動するのはリスクがあると感じています。今まで積み重ねて来たソムリエ・ウェイターの仕事も週末や連休の間に限定すれば出張ソムリエや、配ぜん人紹介所(ホテルのレストランや宴会場へ派遣されるアルバイト)で働くこともできます。
ワインのライターやブログを執筆することもできますし、ウェブライターやプログラミングでの活動も徐々に行っています。
自分の力で稼ぐことをひとつではなくいくつも作っていくことで ひとつがダメになっても他がある、という形で個人事業主であってもサラリーマンよりも安定して長く働くことが出来る、と思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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