• 2020/06/09
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アパレル業界の販売職から保険業界へ。信頼感を与えるための資格や勉強の必要性【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:田中奈々さん
⇒田中奈々さんのバイオグラフィはこちらをクリック

自己紹介

こんにちは。現在フリーランスでライターをしている田中奈々と申します。

私は大学卒業後、アパレル販売の仕事を約9年半経験し、異業種である保険業に転職しました。その後、メーカーの企画職を経て、現在に至ります。

今回はアパレル業界から保険業界へ転職をした際のキャリアチェンジ体験をご紹介します。もし今、販売職からのキャリアチェンジを考えている方がいましたら、ぜひご参考にしてみてください。

キャリアチェンジまでの流れ

私は、大学では法学部法律学科に所属していました。当時、アルバイトで、アパレル販売を始めたことがきっかけで、ファッションと接客の仕事にやりがいを感じ、大学卒業後は、アパレル販売職に就きました。

新卒で入社して1年半後、店長へ昇進し、ほとんど経験の変わらないメンバーと一緒にお店を作り上げた大変さはありましたが、店舗運営やマネジメントを経験し、自身の成長につなげられたと思います。その後、店長職を8年経験し退職。そして、保険業へ転職をしました。

なぜ、そうしようと思ったか?

もっと、人の人生の「深い部分」で、役に立ちたいと考えたからです。

店長として、店舗運営やマネジメントを通じて、メンバーの成長を感じ、自分自身のやりがいにもなっていました。そして、お客様の大切なシーンでのお洋服をご提案して、喜んでいただける部分でのやりがいもありました。

ただ、お客様のお話を聞くうちに、もっと私にできることはないのかと考えるようになり、少し歯がゆい気持ちになってきました。お客様の悩みなどを聞いているうちに、「もっと根本の部分でお役に立ちたい」と思うようになったのです。

もし自分できることがあるなら、もっとお客様の人生の深い部分で役に立てることはないかという考えが強くなりました。そして、人のライフプランの専門家として提案ができる、保険業に転職をすることにしました。

元のキャリアのスキル、もともと持っていたスキルが次のキャリアにどう活かされたか?

次のキャリアでも、販売職で培った「接客スキル」を活かせたと感じています。

保険業では、契約管理などの事務、契約者からの電話対応や、お客様の保障見直しなどの営業活動などを担当したのですが、コミュニケーションの部分では「接客スキル」が役立ちました。

対面と電話でのお客様対応の違いや、販売する商品の違いはありましたが、販売職での接客スキルは活かせる業種だと感じました。

お恥ずかしながら…、転職した当時、私の保険の知識はゼロに等しかったので、イチから勉強する必要がありました。

先輩たちに追いつこうと積極的に学び、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得するなど、理想に向けて努力をしました。その点では、もともと持っていた積極性や柔軟性というスキルは活かせたと感じています。

キャリアチェンジで最初大変だったこと

転職直後は、まったく保険用語などが分からず、契約者からの問い合わせ内容に答えるのにも、悪戦苦闘する日々でした。ただ、1件ごと1日ごとを、丁寧に対応していくうちに、少しずつ知識が増えて行き、スムーズな対応をすることができるようになりました。

また、販売職ではPC作業が少なかったので、PCに対しての知識不足という面がありました。私は役職上、店舗勤務の中ではPC作業に慣れている部分がありましたが、それでも1日デスクワークをすることで、勉強が必要だと感じました。

私はキャリアチェンジの資格として、MOS(マイクロソフトスペシャリスト)の資格も取得して、PCについての基本的な知識があることの証明に役立てました。実務経験を重ねていけば、PC操作ができることが普通となるのですが、販売職ということでPC操作に慣れていないことが不利になる可能性があります。採用側の不安を払拭して、新たなスタートに有利になるかもしれません。 

成果をだせたこと

お客様の保障の見直しをすることで、その人に合うライフプランの道筋を作れたと感じています。

保険に対しての知識が皆無だった私のように、保険に詳しくない方は多くいらっしゃいます。そういった方は、なんとなく勧められるがままに保険に入って、そのまま保障内容がわからないまま続けていました。

実際に保障内容を確認してみると、必要がないと考えられる保険や、保障内容を変更した方が良い内容があり、実際に見直すことで保険掛金が年間30万円も減った方もいました。

幸い、私が所属していた会社はノルマがなく、保険商品も良心的なものが多かったので、お客様に商品の良さをご説明、ご契約につながることで、お客様の役に立てているというやりがいに繋がっていたと思います。

また、お客様に伝えるという部分では、理解していただくためのコミュニケーション能力が必要になります。お客様に合わせて理解しやすいように説明をするので、ロジカルに考える部分も必要になりますが、コミュニケーションを取ることで、信頼していただくことが近道になると感じました。その点で、販売職での経験を活かせたと思います。

お客様ごとに。的確なアドバイスができて、お客様が本当に必要な保障と、必要のない保障の見直しを行うことで、その方の人生の役に立てたと感じたことはキャリアチェンジでの成果だと感じています。

成果をだせたことの道筋

日々の業務の合間に、保障の考え方やライフプランなどの勉強をして、FPの資格を取得し、活用しました。

まずは、保険についての知識を身に付けることから始めました。基本ですが、わからないことは調べて、自分で説明できるようにしておくように徹底しました。
そうすると、その知識をもとに、お客様の契約状況に対して、自然と考えが出てきます。具体的には、「この方は死亡保障が多いから、そこを減らして、入院保障の方に切り替えておいた方が良いかもしれない」など考えが浮かびます。その考えを論理的に話せるようにしました。

ある程度、お客様のご提案が出来るようになったころ、もっと深い知識が必要だと感じるようになりました。社会保障なども含めた、根本的な部分を勉強することで、より適格なアドバイスができると考え始めたのです。

保障見直しについては、資格がなくてもアドバイス程度のお話はできます。ただ、キャリアチェンジをした後だからこそ、お客様に発信できる存在になるために、資格の必要性を感じました。

また、名刺に有資格者と記載することで、お客様からの信頼度が上がると実感しました。初対面の方とお会いした時にも、専門家という印象を持っていただけるので、プラスの材料になってくれます。お客様に受け入れていただくことが、ご提案のスタートだと感じたので、そのための信頼感は大切だと感じています。
常に、どうなりたいかというビジョンをしっかりともって、必要な勉強をすることが大切だと考えています。

まとめ

販売職からのキャリアチェンジは難しいと考えている方もいるかもしれません。私も転職をしたいと考えたときは難しいと感じたこともありました。

しかし、キャリアチェンジ後の目標に向かってアクションを起こすことで、道が開けます。そして、自分のやりたいことを前向きに努力すれば、成長ができて楽しく仕事をすることができると実感しています。

販売職でしか培うことのできない貴重な経験があります。その経験は他の業種のあらゆるところで活かすことができる経験です。

自信をもって、キャリアチェンジに挑戦してみてほしいと考えています。

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