• 2020/06/09
  • 連載企画
  • キャリアチェンジ体験記

初めてのキャリアチェンジ。研究職から開発職へ。ステップアップの手段としての挑戦【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ 編集部
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【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:NachoSさん
⇒NachoSさんのバイオグラフィはこちらをクリック

自己紹介

はじめまして、NachoSと申します。私は現在、都内の某医薬品開発支援機関(CRO:製薬企業から医薬品臨床開発【治験】業務を請け負い遂行する企業)に勤めているアラサーOLです。
20代後半は、最初の転職を考える人が多いと言われていますが、数年前の私もその中の一人でした。初めての転職は勇気がいることですが、今は、あの時転職して本当に良かったなと思えています。

キャリアチェンジまでの流れ

キャリアチェンジ前は、2013年から新卒で入社した小さな会社で、医薬品の研究職として働いていました。はじめから研究職を目指していたかというと、実は全くそうではありません。
新卒の就活では、今の職種(臨床開発)を目指していましたが、当時、面接がとても苦手で、気が付けば面接に慣れる前に全ての企業に不合格となっていました…。そこから、職種を選り好みせず、受けられる企業を片っ端から受けて、ようやく内定をもらえたところに就職しました。
元々、研究職を志望していなかった私が、研究室に籠って実験をする日々。これは結構しんどい毎日だったことを思い出します…。大抵の仕事は、慣れてくることが多いものですが、資質がかなり問われる研究職というのは、単純に、<慣れるからできる・通用する>という訳にいかないというのを実感したからです。
就職から2年半経ち、『このままで良いのか?』という疑問が沸々と湧いてきました。

なぜ、そうしようと思ったか?

転職しようと決めたのは、数年後の未来を想像したときに、<転職せず悶々と仕事を続けている自分>と、<転職という少しのリスクを負ってスッキリとした気持ちで仕事をしている自分>が見えた時でした。
例えば、フリーランスへの転身などの場合、年齢はあまり重視されないかもしれません。しかし、企業への未経験での職種チェンジに関しては、現時点では、やはり年齢的に早い方が望ましいのが実情です。そのような現実的な問題もあり、30歳を目前とした28歳の時に思い切って転職を決意しました。
新卒の就活は、一斉に大勢が就職を目指すため、人気の企業や職種に就職できる人は一握りです。私のように、志望していなかった職種に就職をしている人も沢山いると思います。そのような人でも、一旦社会人としてのキャリアを積み重ねて、中途採用で再チャレンジできる場合も意外とあります。今の私の勤めている会社は、奇しくも新卒の就活で不合格となった会社でした。

元のキャリアの経験が次のキャリアにどう生かされたか?

同業界内での転職だったため、専門用語の多い業界ですが、それに抵抗なく新しいキャリアでも業務に取り組めたことは、元のキャリアでの経験が活かされているなと感じます。
同じ業界内で転職する場合は、業界内でのルールや専門用語に、はじめからついて行きやすいので、大きなアドバンテージだと思います。

キャリアチェンジで最初大変だったこと

仕事内容自体は、転職前後で全く異なるものだったので、はじめのうちは勉強量や覚えなくてはいけないことが多く苦労しました。また、社外の人(主に医療従事者)と共に仕事をするのが初めてのため、最初は電話で会話をするだけでも緊張していました。

私の場合、メンター制度があったため、困ったら先輩に相談できる環境があり随分と助かりました。
ちょっとしたことを、気軽に相談できる先輩や同期がいるというのは、心の拠り所としても意外と重要かもしれません。

成果を出せたこと/転職後に身に着けたスキル

職種未経験で転職してから4年が経ちましたが、2型糖尿病、関節リウマチ、乾癬、肥満症などの医療用医薬品の臨床試験を経験しました。一番初めに携わった2型糖尿病の新規治療薬が、つい先日、治療薬として病院市場にデビューしたのですが、感慨深くとても嬉しく思っています。
転職後に身に着けたスキルは、医療スタッフがスムーズに治験業務できるよう配慮しながらも、クライアントニーズを満たすことを心がけて業務を行えるようになったことです。
クライアント(製薬企業)から医療スタッフへの要望が、厳しいタイムラインの場合があります。現職は、クライアントと医療スタッフの橋渡しという立場であるため、多忙な医療スタッフには、タイムラインを順守した対応の重要性(患者さんの安全性に関わること)を説明し、正しく理解して貰うことでクライアントニーズを満たすよう対応してきました。

転職後にスキルを身に着ける際に気を付けたこと

①クライアントが何を求めているかを意識して行動した

自分が、誰に、どのような価値を与えることが期待されているのかを意識しました。私の職種の場合は、クライアントの業務を請け負っているため、クライアントの求めるクオリティを維持しながらも、定められたタイムラインをクリアすることが最も重要だと思い、その点を意識して仕事をしていました。

②相手への伝達の仕方に気を配った

私の仕事は、クライアントからの指示を医療スタッフに伝達して、医療スタッフに治験を遂行してもらうことが求められます。自分が仲介役となって医療スタッフに指示を出すことになるので、下手をすると伝言ゲームのように、間違った受け取り方をされてしまうリスクがあります。
立場の異なる人に業務をお願いする場合、その業務の内容を分かりやすい言葉でかみ砕いて伝えすることが重要だと思い、その点を意識していました。
今、YouTuberなど、個人でできる自由な職種が増えてきていますが、企業に勤める人以外の方でも、意外と重視している2点だと思います。

まとめ

もし、チャンスがあるのであれば、是非新しい職種にチャレンジしてみた方がよいかなと思います。企業に勤めて職種を変えたいと思った場合、未経験採用がある時期は限られているので、自分の気持ちと、求人を見つけたタイミングがマッチしたときこそ、チャンスと思ってみてはいかがでしょうか。

キャリアチェンジすることは、今までとは違う新しいスキルが身につくことで、自信に繋がる経験です。キャリアチェンジ後に、『元の職種の方が合っていた』と感じたらどうしよう、と不安になって躊躇してしまうこともあると思います。ですが、仮に一度経験している職種に戻る場合でも、ある程度培ってきたスキルがあるので可能だと思います。なので、あまりその心配はしなくても良いかなと感じます。

新しい職種で身に着けたスキルや経験を元に、また次の職種へのチャレンジが可能になることも、メリットの一つです。私の例では、研究職⇒開発職のキャリアチェンジですが、研究職時代では得られない臨床の知識を得たことで、開発職に派生する職種への窓口が開かれました。

今は、同じ職種を定年まで続けるというのも少なくなっていると思うので、キャリアチェンジはステップアップのための手段として考えても良いと思います。 みなさまのキャリアチェンジが素敵なものになりますように。

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