• 2020/06/09
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事務センターから大手機械メーカーの技術職へ転職するまでの流れ【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:曽根和弘さん
⇒曽根和弘さんのバイオグラフィはこちらをクリック

自己紹介

はじめまして。現在フリーランスのWebライターの仕事をしている曽根と申します。今回は契約社員の事務の仕事から正社員で大手機械メーカーの技術職の仕事にキャリアチェンジをした時の体験談についてお話をさせていただきます。

キャリアチェンジをしようと思った理由

スキルアップ

事務の仕事はルーチンワークで一度作業を覚えてしまえばそこまでつらい仕事ではなかった反面、これ以上スキルアップをすることが難しい環境でした。
私はいずれ新しいことに積極的にチャレンジしたいと思っており、その当時興味があったメーカーの技術職の仕事にキャリアチェンジをすることに決めました。
技術職は新しい情報を常に勉強する必要がありますが、その分新しいスキルを身につけることで将来の可能性が広がると考えていました。

将来への不安

事務の仕事は契約社員という不安定な雇用形態であったため、不安に感じていました。
新しい仕事にチャレンジするなら、安定した正社員になって落ち着いて働きたいという気持ちが強くあったことからも転職を決意しました。

短期集中型の転職活動

正社員への転職をするにはできるだけ多くの会社に応募したほうが良いと考え、一度仕事を辞めて短期間で集中して転職活動を行いました。

貯金

退職前に半年分の生活費を貯蓄しておきました。実際には失業保険の受給期間内に転職が決まったため、そこまで生活費が減ることはありませんでした。

情報収集

主にリクナビやマイナビなどの大手求人サイトを中心に転職活動を行いました。転職活動のアドバイスを頂くために週1回はハローワークに通っていました。

フットワークの軽さと規則正しい生活

基本的に平日は求人情報の収集を必ず行い、多いときは1週間に20社以上に応募することもありました。書類選考で合格した会社へはすぐに面接に行くようにしていました。
退職してからの転職活動であったため、規則正しい生活を送るためにも平日は求人に応募する、応募資料の作成、面接の準備を行っていました。

新しい仕事で活かすことができたスキル

折衝能力

私は特定派遣会社の正社員として入社し、研修を経て、大手機械メーカーの開発品のスケジュール調整が必要な部署に配属されました。
過去にメーカーの調達部で勤務しており、取引先との折衝を行った経験があるため、その能力を評価していただきました。

事務処理能力

これまでのキャリアでは事務職の経験が多く、メール送信やエクセルで表を作るなどの作業はとても得意でした。配属された部署では技術文書を専門部署や取引先に展開する業務が多く、事務職で培った事務処理能力を活かすことができました。

キャリアチェンジをして大変だったこと

製品知識の習得

私が入社したメーカーは他社にはない独自の製品を開発しています。そのため、製品知識をひととおり習得するまでに約半年の時間がかかりました。
さらに、私の専攻は機械系ではなかったため、基礎知識も合わせて勉強する必要があり、入社後しばらくはわからないことはネットで調べたり、上司や先輩に都度確認したりしていました。

金属に関する知識の習得

機械を出荷したあとに錆や破損等のトラブルがあったときに社内の設計部門や協力会社に状況を報告する必要がありました。私は金属に関する知識がほとんどなかったため、なれるまではトラブル対応に時間がかかることも多かったです。

製作日程の調整

機械の製作はほとんど協力会社に依頼していたため、定期的に製作の進捗状況を確認する必要がありました。しかし、こちらから進捗の確認をお願いしてもなかなか回答が得られないことが多く、しばしば催促する業務も発生していました。

キャリアチェンジをして成果を出せたこと

手配品のスケジュール管理の効率化

私は、主に機械の組み立てに必要な部品を自社で購入して協力会社に支給するまでの業務を担当していました。
私が配属される前までは、かなり支給部品の手配忘れや納期遅れが頻発していました。
手配品のスケジュールや支給日程をエクセルシートで管理をして定期的に見直していくことで少しずつ改善させることに成功しました。

成果を出すまでの道筋

仕事の流れと本質を理解する

全く経験のない業界で新しい仕事に飛び込んだため、最初は分からないことがほとんどでした。
そのためまずは私に任せてもらった仕事の流れをしっかりと理解することに徹しました。
仕事に慣れてきたら「なぜこの仕事をする必要があるのか」という仕事の本質を考えるようにしました。
その結果、トラブルや緊急の対応が発生したときでも自発的に仕事を進めることができるようになりました。

生産性を重視したジョブフローを構築する

仕事の本質を理解してから、生産性を向上するためのフローを構築しました。具体的には、エクセルにマクロを組んで手配品の納期とメーカーへの支給日をいつでも把握できるようにしました。その他にもアナログでやっていた業務をシステム化して作業時間を大幅に減少させることに成功しました。

社内で積極的にコミュニケーションを取る

私の仕事は部署内で完結しないことが多く、他部署の承認が必要な場合がほとんどでした。
またメールやチャットツールでしかコミュニケーションを取らない人が多く、連絡ミスによるトラブルが頻発していました。
そのため、少しでも疑問点があった場合は積極的に担当部署に足を運び、質問や確認をすることを徹底していました。その結果、少しずつ他部署の方からも信頼されるようになり仕事を効率的に進めることができるようになりました。

キャリアチェンジを希望する方へのアドバイス

最初の1年間は茨の道であることを覚悟する

キャリアチェンジをして新しい仕事に挑戦することはとても素晴らしいことです。しかし、新しい仕事に慣れるまでの1年間は人一倍勉強して仕事に取り組む姿勢が欠かせません。
誰かに教えてもらえばいいという受け身の姿勢ではキャリアチェンジは成功しません。まずは何としてでも自分でやり抜くという強い意思を持ってください。

本当に自分がやりたいことかを確認する

私は技術職にチャレンジしたいと心から思っていたので、どんな時も真剣に仕事に取り組むことができました。
しかし、業界や仕事に対するイメージだけでキャリアチェンジをすると現実とのギャップで後悔してしまうケースもあります。
キャリアチェンジをする前に本当に自分がやりたい仕事なのか、苦しいことがあってもやり遂げられるのかを確認してください。

考えて分からなければ積極的に質問する

キャリアチェンジをするとこれまでの常識は通用しません。その業界や仕事で必要な知識を新しく身につける必要があります。自分で考えて仕事を進めていくことももちろん大切ですが、考えてもわからないことはそのままにせずに積極的に質問して知識を増やしていきましょう。目安として10分調べても分からなかったことは上司や先輩に質問したほうがスムーズに進みます。自分で考えることが大切です。わからないことを最初からすぐに聞いてしまうのはよくありません。必ず自分で問題解決をするという意識を持ちましょう。

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