• 2020/05/25
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人生は一度限りだけど、一本道ではない【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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目次

【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:金嶋由愛さん
⇒金嶋由愛さんのバイオグラフィはこちらをクリック

1.自己紹介

初めまして。管理栄養士の金嶋由愛と申します。
私は2017年の11月まで食品メーカーの営業として働いていたのですが、2017年の12月から専門職でもある管理栄養士として業務に携わっております。仕事内容としては、生活習慣病の発症リスクが高い方に対し、生活習慣の改善をサポートする「特定保健指導」の業務に携わっております。
一般的に「管理栄養士」の資格を取った後は、管理栄養士もしくは栄養士として、新卒から働くことが多いので、キャリアチェンジに関してお話すると質問をいただく機会も多数ありました。決して経験豊富ではありませんが、自分の経験がかつての自分と同じように悩んでいる人、キャリアアップを考えている人の役に立てるかもしれないと思い体験談を書かせていただきました。「異業種にチャレンジしたい」また「やっぱり管理栄養士として働いてみたい」そうやって前を向いてチャレンジされる方の力になれればと思います。

2.キャリアチェンジまでの流れ

キャリアチェンジ前は食品メーカーで、レトルト食品をスーパーに提案するルート営業をおこなっていました。仕事としてはお客様との商談だけではなく、日ごろの店舗周りや商品発注、さらには新商品導入のための大型催事の企画、売り場作りなど多岐わたる業務を行いました。

ただ、どこかで管理栄養士の資格をとったのに、活かしきれていない自分に対してすごく悩んでいました。
そんな悩みを解決したくて、社会人になって改めて栄養学を学んでみたり、色々な方にお会いしていくうちに自分の中で覚悟が決まりました。
「どんな選択肢にもいい面も悪い面もある。だからこそ今の自分がこの道を選んで後悔してもいいと思える道を選ぼう」そう決めて、エージェントや転職サイトを活用し、キャリアチェンジを行いました。

3.なぜ、そうしようと思ったか?

新卒から営業職ということで、めまぐるしい日々を送っていました。大変なこともありましたが、仕事面ではしっかりサポートしてくれる先輩や、切磋琢磨できる同期のおかげで、日々一生懸命仕事に打ち込むことが出来ました。
毎日、様々な経験が出来る仕事に充実感を感じていました。しかし一方で、
「管理栄養士として、本当のこのままで良いのだろうか・・。」という気持ちと
「でも、新卒で管理栄養士として働いていないのに、今からもう一度働くことはできるのだろうか」というモヤモヤとした気持ちをいつも抱えていました。
しかし、何も行動しなかったら何も変わらない。少しでもモヤモヤとした気持ちを晴らそう。そう思い、外部のイベントやセミナーに参加したり、管理栄養士として働かれている方、フリーランスの方、色々な人に会い、視野を広げる事にしました。

そして、あるご縁がきっかけで「甘酒」のセミナー講師として話したり、納豆のアレンジレシピを掲載頂いたりと、色々な経験をすることができました。栄養の情報や食の楽しみ方を伝えることがすごく楽しくなり、自分の中で新しいことにチャレンジするハードルが少しずつ低くなっていきました。
また外部のセミナーに行くことで、仕事でもアイデアの幅が広がるようになりました。既存の商品を20代向けの方に販売するイベントでは、リサーチからアレンジレシピの考案、当日の販売まで携わることができ、多くの方に好評の声を頂きました。

このような経験をしていくうちに「営業としての仕事は好きだけど、私が本当にやりたいことは、管理栄養士としてお客様一人一人のライフスタイルを含め、健康や笑顔になれる食習慣の提案をすることだ」と思うようになりました。
また営業時代、40~50代の営業の方とお仕事する機会が多かったのですが、突然病気で亡くなってしまう方、体の不調を感じている方を見て、「健康」の大切さを痛感し、伝えていかねばならないと感じました。
沢山の葛藤がありましたが、最後はやりたいことをやろう!そう思い転職をしました。

4.元のキャリアのスキル、もともと持っていたスキルが次のキャリアにどう活かされたか?

営業時代に身についた、お客様の状況を把握するための「傾聴力」です。
あまりガツガツとトークが出来るタイプではなかったので、商談の際はお客様が本当に悩んでいることや背景をふまえて、提案することを大事にしていました。

次のキャリアでも「傾聴力」が活かすことができたおかげで、初対面でもお客様が自分の状況を話してくださり、ライフスタイルに基づいた適切な提案や、問題解決のための目標設定を自然と設定できるようになりました。
また、キャリアチェンジ後もお客様が40代~50代であることもあり、ライフスタイルを把握しやすかったです。

5.キャリアチェンジで最初大変だったこと

栄養学や健康に関する知識の伝え方です。学生時代から管理栄養士の資格を取得するため、勉強してきたのでそれなりに知識はありましたが、とっさの質問が出た時にわかりやすく専門的な知識を伝える事に苦労しました。

あとは、仕事や私生活が忙しく、自身の健康までに手が回らないお客様へのフォローです。
やはり仕事や家族、お客様にも大事にしたいものが沢山あります。でもそのベースには「健康」があること、そしてお客様の生活スタイルの中で「健康」のために何ができるか、探していくことが大変でした。

6.成果をだせたこと

大きく分類すると3つあります。

・お客様の体重や健診値の改善
⇒日々サポートすることで、生活習慣病のリスクであった体重や健診値の改善に貢献することが出来ました。また、サポート終了時に、「健康に対しての意識が高まった」「周りからも痩せたね」と褒められた等、数値的な部分はもちろんお客様のメンタル面も前向きになったことです。

・新規健康プログラムへの企画に参入
⇒営業時代から、「分からないことでもまずは自分で考えてみる」ということをモットーにしていました。自分で考えて主体的に行動した結果、転職して1年で新規健康プログラムの企画メンバーに選定されました。

・栄養の知識のアウトプット、アドバイス集作り携わることができた。
⇒キャリアチェンジしてからも外部の栄養セミナー等や本などで、日々勉強をしていました。その結果お客様のライフスタイルにあわせた適切な食生活のアドバイスや、サポートで活用できるアドバイス集の作成にも携わることができました。

7.成果をだせたことの道筋

こちらは栄養の知識のアウトプット、アドバイス集作りを中心に説明させていただきます。

①外部のセミナーや本を購入、自分の中に知識をインプットする

②インプットした知識を自分のものにするために、SNSを活用し毎日発信する

③生活習慣の改善サポートの中で、お客様のライフスタイルにあったアドバイスをして、お客様の反応を見る

基本的なことかもしれませんが、知識を「知っている」と「活用できる」ということは違います。
学んだことを自分の中に落とし込むことで、初めて活用できると感じSNSを利用して発信を続けました。
その結果、アドバイス集作成に携われた他、上記に書いたお客様の健診値や体重の改善、新規プログラムへのメンバー選定にも繋がることができたのではないかと思います。

8.まとめ(キャリアチェンジ希望者へのアドバイス)

キャリアチェンジというのは誰だって不安な気持ちはあると思います。
わからないこと、知らないことだらけでその先がどうなるかなんて誰も当てる事はできません。
でも、今働いていて、少しでもキャリアチェンジしたいという気持ちがあるのであれば、興味のある分野を調べてみる、理想の働き方をしている人に話を聞いてみる。0.1歩でもいいので、行動してみることをお勧めします。
「人生は一度限りだけど、一本道ではない」私の大好きな言葉です。どうか自分を信じて歩んでみてください。応援しています。

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