• 2020/05/20
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事業企画に求められるスキルとは? 仕事内容についても詳しく解説します

  • マーキャリ 編集部
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目次

企業には様々な企画の仕事があり、新しい製品やサービスを創る企画、イベントや展示会等を運営したり広告・宣伝を行う企画などいくつかの企画部門があります。その1つに「事業企画」というセクションもあります。 この「事業企画」は、企業が事業を運営して収益を上げる上で重要な役割を果たしています。


そのような意味で、「事業企画」は、これから市場のニーズが多様化していく環境において、企業の成長拡大には、必要不可欠の重要なポジションになってきます。 会社の将来性を牽引していく将来性のある仕事ですから、事業企画部門で業務に従事する社員には、非常に高いスキルが求められることになります。

事業企画の仕事内容とはどのようなものか?

事業企画部門に籍を置く社員に必要なスキルを語る前に、まず、この部門がどのような仕事をしているのか、その内容を理解しておく必要があります。企業には、会社の経営そのものの方向性を検討し定めていく「経営企画」がありますが、経営企画部門で立案された経営戦略をベースにして、「事業企画」が事業計画を検討し、策定して行きます。


また、この事業計画は計画案を策定したら仕事が終わりというわけではありません。実際に作成した計画に基づき、具体的な数値目標を設定し、その進捗管理まで行っていくのが、「事業企画」の担当する仕事となります。言いかえると、1つの事業単位(事業場)において事業の企画立案から計画策定、運用、進捗管理までを実行していくのが、「事業企画」と言えます。


その他、事業企画は、既存事業の企画立案・推進をするだけでなく、新規事業の立ち上げの役割も担っています。企業は既存事業だけでは、いずれ経営が立ち行かなくなってきます。毎年成長していくためには、常に新しい利益を生み出す次なる経営基盤となる事業を創造し続けていく必要があります。その新規事業の創造を行うのも、事業企画なのです。大手企業、上場企業になると、事業企画の位置付けはますます重要になって来るので、優秀な人材が配属されることになります。

高いスキルは求められるが経営企画とも違う事業企画

同じ企画でも「事業企画」の他に「経営企画」という分野もあります。この「経営企画」も非常に高いスキルが要求される部門です。「事業企画」の仕事とよく混同され間違われることが多い職種ですが、ベンチャー企業のように人的リソースが限られている所では、「経営企画」の中に「事業企画」が含まれているケースも少なくありません。


一方、大手企業においては、2つの企画部門は、異なる役割を果たしています。「経営企画」はマクロ的な視点で、事業も含め会社の経営戦略を立案する重要な役割を担っています。一方、「事業企画」は「経営企画部門」が立案した経営戦略に基づいて、具体的に事業単位で収益を生み出していく事業の計画策定・運営を「事業企画」が担当していくことになります。それも、会社の経営を支える基盤事業として既存事業を維持させながら、会社の次期基盤事業の創造・立上げも行っていきます。


そのために今まで取り組んだことのない新規分野の戦略策定や、投資まで視野に入れたアクションプランまで取り組むのが、「事業企画」なのです。「経営企画」よりは、受け持つ担当範囲が事業単位と狭くなっていますが、その分だけ現業部門に即した実務レベルの事業運営が要求されていくのです。

事業企画で求められるスキル

「事業企画」部門では、自らがその事業のプランニングを行い、実際に実務を担当する現場部門を動かすキーとなるべき立場になってきます。関係する各現場部門間の「舵取り役」とも言えます。そのために、「事業企画」の社員に要求されるスキルは非常に多岐に渡り、且つ高いレベルの能力が必要となってくることは、言う間でもありません。具体的には、次のようなスキルを備えておくことが必要です。

マネジメント力

まず、事業企画では、事業計画の目標達成に向かって現場の人を牽引していく「マネジメント力」が求められます。この部署で円滑な業務遂行のためには、会社の打ち出した方針と具体的な目標達成のために、社内のコンセンサスを統一し、同じ方向に導いていく能力が必須となります。そのために、部門のリーダーとして目標達成のために、部下や関係部署のメンバーを管理する「マネジメント能力」は、必要不可欠の要素となります。

リーダーシップ

マネジメント力と同様にリーダーシップも必要になってきます。 企業で事業を推進していくためには、複数の人員で行うことになりますが、そのような時に「事業企画」部門の人間として、関連部門のメンバーを牽引していき、事業を推進していくことが大切です。そのためには、揺らぐことのない明確なビジョンを持ちつつ、メンバーに啓発していく力強さが必要です。

マーケティング力

マーケティング力は、事業の企画立案の段階で重要なスキルとして、いかんなく発揮されることになります。担当する事業分野の市場のニーズを正確に把握し、適切な状況判断をしなければ、収益を拡大させていくことは難しいことです。収益化することができない不採算事業であれば、撤退することも視野に入れ、投資の選別と集中まで踏み込む必要があり、そのためのマーケティング力も事業企画を担当する社員にとって欠かすことのできないスキルとなってきます。

業務遂行力

このスキルは基本的なスキルがゆえに、非常に大切なものになってきます。 たとえ非の打ちどころのない事業を立案しても、それを実行できる着実な遂行能力がないと何の意味もありません。経営層から受けた業務命令や指示を確実に遂行できる能力と目標を達成させる能力があってこそ、事業企画の仕事が務まるのです。そのためには、他社やマーケットの動きにも敏感でなければなりませんし、変化に対する柔軟な対応力も、業務遂行力の1つと言えるでしょう。 

経営層レベルの財務感覚

「事業企画」は、経営層や経営企画が提示した経営戦略を正しく理解して、具体的な事業計画を作っていきます。しかし、その事業計画を実行運営していくためには、経営層の理解を得る必要が出てきます。その時に上層部を説得できる事業企画を提案する必要があるために、経営者レベルの財務感覚を持っておくことも不可欠です。

営業力

意外に思われるかもしれませんが、営業力も事業企画に求められるスキルの1つです。これは一般的な営業スキルとは異なり、自部門の事業を全社に向けて、理解と協力を求めるために、発信をしていく意味があります。事業を円滑に進め成功させるためには、業界や異業種の企業も巻き込んで、拡大させていくケースがあります。その時に推進する事業を魅力的にアピールして協力者を増やしていくことも、ある種の営業力であり、無視することができないスキルと言えます。

まとめ

入社間もない若いビジネスマンにとっては、「事業企画」は憧れの部門として人気を呼んでいます。しかし、誰でもこの「事業企画」部門に配属されて仕事ができるかと言うと、簡単なことではありません。企業の中で、選ばれた人だけが従事できる職種と言えるでしょう。


「事業企画」は、既存の事業を維持・拡大させていく役目も持っていますが、最も重要な使命は、新たな事業創造です。新規事業を立ち上げて、経営軌道に乗せていくことが、事業企画最大のミッションと言えます。それにより、会社の新たな経営の柱となり、全社の拡大に貢献できるのです。したがって、事業企画に求められるスキルは、これまで紹介してきたように、非常に幅広い分野に渡っていくのです。

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