• 2020/05/18
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インフォメーションアーキテクト(IA)はサイトの分かりやすさを左右する重要な仕事!

  • マーキャリ 編集部
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目次

インターネットとスマートフォンの発達に伴い、誰もがより簡単に情報にアクセスできるようになりました。1つのWebサイトにおける情報量も増えている傾向にあり、Webサイトにはより「見やすさ」や「使い勝手の良さ」が求められています。そのような中で、注目されている職種が「インフォメーションアーキテクト(IA)」です。


この記事ではインフォメーションアーキテクトの役割や仕事内容について詳しく解説しています。Webサイトに携わる仕事に就こうと思っている方や転職を考えているならきっと参考になるはず。ぜひ最後までご覧ください。

インフォメーションアーキテクトってどんな仕事?

インフォメーションアーキテクトとは、「情報アーキテクチャを行う人」という意味で、職業名です。インフォメーションアーキテクトについて知るためには「情報アーキテクチャとは何か」を理解することが重要になります。情報アーキテクチャ(IA)、とは情報をわかりやすく伝え、ユーザー側から情報を探しやすくする技術であり、Webサイトの使いやすさや分かりやすさ、楽しさのために欠かせない技術です。


インフォメーションアーキテクトも情報アーキテクチャも「IA」と略すので混同しやすいですが、インフォメーションアーキテクト・情報アーキテクチャとは呼んでも、情報アーキテクトやインフォメーションアーキテクチャとは呼ばないのが通常です。

情報アーキテクチャとは

アーキテクチャは「architecture」と表し、構造や建築様式といった意味を持ちます。そこから転じてWebサイトにおける情報アーキテクチャとは、サイトを訪問するユーザーにとって情報を分かりやすく、また探している情報を見つけやすくする技術全般を指す言葉になりました。


現在ではWebサイトに対する技術を指すことが多いですが、情報アーキテクチャとは、分かりやすさ・見つけやすさに関する技術ですので、たとえば道路標識や空港の案内板や、本や書籍などにも共通するものがあります。仮に何百ページもある本に、見出しも目次もなければ、欲しい情報にたどりつくのが難しくなりますよね。その本の作者でもない限りは、どこに何が書いてあるかについて指し示すことができないとなれば、読み手にとって使い勝手がよいとは言えません。そのため、目次や見出しをつけて分かりやすくしているのです。


オフラインでユーザーのために行われていることを、オンライン上に応用したのが情報アーキテクチャであり、それを行うのがインフォメーションアーキテクトとなります。ホームページやWebサイトを訪れる人というのは、「欲しい情報があるから」訪れるのがほとんどです。そのため、Webサイトにおいても、本に見出しや目次をつけるように記載する情報を整理し、ユーザーにとって分かりやすいものにすることが重要になります。 


自分が欲しい情報がサイトのどのページにあるのか分からない、今自分がいるのがどのページか分からないということになれば、ユーザーは、何とかしてこのサイトから探しだそうとはせず、別のサイトへと行くことになるでしょう。情報アーキテクチャを行う際には、カテゴリーに名前をつける「ラベリング」や、ページやコンテンツの移動をしやすくするための案内である「ナビゲーションシステム」、サイト内でキーワード検索できるようにするための「検索システム」といったものの整備や配置などを行うことになります。

インフォメーションアーキテクトの仕事内容

インフォメーションアーキテクトは、言うなればサイトの使いやすさや分かりやすさに関する専門家。そのため、インフォメーションアーキテクトは、情報量が膨大な大規模サイトにおいて活躍する仕事になります。中規模・小規模のサイトの場合は、専任でインフォメーションアーキテクトを置くことは少なく、他のメンバーがその役割を兼務するのが一般的です。 インフォメーションアーキテクトがサイト作りに対して行う主なものには、以下のようなものがあります。  

サイトが誰に何を伝えるものかを設定する

Webサイトについて、どのような人が、どういった目的で訪問するかを考えることがサイト作りの第一歩となります。サイトを訪問するからには、「知りたい情報」があるはずです。それを見つけやすくするためにはどうすればよいか、を考えるのがインフォメーションアーキテクトの大きな役割と言えるでしょう。Webサイトは、訪問者のためにあるものです。ユーザー像を設定することで、誰にでも使い勝手がよい平凡なものではなく、「訪れた人にとって使いやすいもの」を目指すことが重要です。  

サイトのコンテンツを分類してまとめる

たくさんの情報を扱う場合に、たとえば更新情報や最新の記事だけがサイトのトップにある状態では、過去の情報が探したいときに困りますよね。たとえば日本の観光地についてまとめるサイトを作るとして、ユーザーの使い勝手を考えるとしたらどのようなサイトにするとよいでしょうか。観光地がお寺や神社なのか、それとも景色がきれいな眺望スポットなのかといったことや、日本全国の情報を記載するのなら「どの都道府県のことなのか」もユーザーは知りたいでしょう。


たとえ記事のタイトルにそれがあったとしても、北海道のことと沖縄のことが並列して表示されていては使い勝手はよくないかもしれません。インフォメーションアーキテクトは、たくさんの情報を分類してまとめることも役割の1つにあります。情報をカテゴリーごとにまとめたり、ラベルをつけるといったことがユーザーの使い勝手のために重要になります。  

情報をつめこみすぎず、そのページで何ができるのかをはっきりとさせる

サイトを作る側からすれば、あれもこれもとたくさんの情報を発信したいものです。もちろんそれが良い結果につながることも多いでしょう。しかし、ユーザー視点で考えるとどうでしょうか。詳しい情報が載っていても1ページに何万文字もあれば、またそのページの中で情報を探すのが難しくもなるでしょう。このような場合には、いくつかのテーマに分けてページを設ける方が、ユーザーは使い勝手がよいかもしれません。時にはシンプルに要素を減らしていき、「このページではこのことについて書いています」というのを分かりやすくする必要があります。



インフォメーションアーキテクトは、膨大な情報を誰もが得られるようになった現代だからこそ重要な仕事です。情報量だけなく、使い勝手を第一に考えるインフォメーションアーキテクトは、今後ますますその重要性を増していくのではないでしょうか。

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