• 2020/05/14
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第二新卒が大手企業に転職するために必要なこと

  • マーキャリ 編集部
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目次

学生時代に就活をしているときには、誰でも「大手企業に就職したい」と思うものですが、志望していた大手企業に採用されなかったという経験を持つ人も結構多いと思います。しかし、今、転職市場では就職後3年以内に離職した「第二新卒」と呼ばれる年代の人々に多くの大手企業が熱い視線を送っており、転職エージェントなどの転職支援サービスも活況を帯びています。


それは、社会人の経験を少しでも持った「第二新卒」の潜在能力や可能性に期待感があるからです。そこで本記事では、第二新卒の人が大手企業に転職するためのポイントについて、説明していくことにします。

大手企業も含めた第二新卒の転職市場

昨今のビジネス業界では、第二新卒の転職状況がかなり活況を帯びていると言ってもいいでしょう。少子化で人口が減少している日本では、ビジネス業界でも人材不足に頭を抱えている企業がたくさんあります。これは大企業と言えども例外ではありません。しかし、大手企業への就職を希望する新卒も多いために、狭き門であることも事実です。


その大手企業が中長期の視点から、慢性的な人材不足を解消するために、営業から事務、エンジニア等多岐に渡る正社員の求人に「第二新卒」を採用することに積極的になっています。その一方で「第二新卒」に当たる人々の中には、社会経験が少ない状態で、「いたずらに歳を重ねているだけでダメだ」と始めから諦めている人と「大手でも第二新卒の強みを活かして採用してくれるかもしれない」と楽観的に考えている人と二極化しています。


しかし、前者のように消極派の人はせっかく大手企業に入れるチャンスを掴めなかったり、一方、楽観的な人は、しっかりと転職対策を考えていないために中々採用されないという可能性が往々にしてあります。したがって、第二新卒の採用に積極的な大手企業が多い環境を認識しつつ、自分の希望する大手企業の採用基準や競争倍率をイメージした上で、転職を支援する専門の求人サイトや転職エージェント等を活用して、客観的な立場から転職活動にどう取り組むべきか判断する必要があります。

大手企業が第二新卒を求める背景

大手企業が第二新卒の積極採用の求人を出し始めているのが、今の転職市場のトレンドですが、よく混同されるのは、「既卒」との違いです。年齢的にみると、「第二新卒」も「既卒」もおおよそ25歳前後なのですが、「第二新卒」は「新卒入社して1~3年以内に離職した人」という定義が一般的で、「既卒」は「学校を卒業しても就職をしたことのない人」という解釈をされています。


転職市場における「第二新卒」のクローズアップと同時に「既卒」との差別化が強調されるようになったのは、「既卒」と異なる「第二新卒」の特徴に大手企業が着目しているからです。それは、「社会人としての基本ビジネスマナーや社会人モラルを前職時代に学んでいること」という点です。

大手企業の「第二新卒」を採用するメリット

既卒と違う第二新卒の特徴を考えて、彼らの転職を受け入れる大企業。第二新卒を採用するメリットとしては、「前職でビジネスマナーの研修を受けていることから、新人研修が不要であること」「前職期間が短いため、その会社の社風が染みついてなく、就職先での再教育が容易」等の点が挙げられます。 また、国から助成金等の補助を受けられたり、慢性的な人員不足の解消等も注目される点です。

大手企業の「第二新卒」への期待度

「第二新卒」は社会経験が浅いことから、専門スキルを身に付けている状態ではありません。「第二新卒」は、中途キャリア採用者と新卒の中間的な存在として見られています。そのために第二新卒の転職活動は、新卒よりも志望動機やその会社に対する思い、パーソナリティが深く吟味されることになります。しかし、キャリア向けの中途採用のような専門スキルやそれまでの実績を問われることは、あまりないと言ってもいいでしょう。どちらかというと、就業する熱意や、これからのビジョンに関する質問が多いと考えられますので、大手企業は第二新卒の人達のひたむきさに期待していると思われるのです。 

第二新卒が転職すべきかどうか

第二新卒が大手に転職を考える理由は色々とあります。第二新卒の人は、社会経験が浅いので、仕事内容や働く会社の社風など自分の理想が先行して退職してしまう可能性があります。せっかく入社した会社を退職してしまう理由には次のようなことが考えられます。

大手に転職を考える理由

新卒の人は社会経験がないので、理想と現実にギャップを感じることが少なくありません。自分が深く考えずに就職した結果、仕事の内容が違うと感じたり、まだ仕事を覚える立場にも関わらず、責任ある仕事を任されないことに不満を感じ、今の職場が面白くないと、嫌気がして退職してしまうわけです。その結果、転職することを考え出すのですが、このような発想では、いくら「第二新卒」であっても、大手から求人で採用されることはないでしょう。そのために、本当に転職すべきかどうかじっくりと現実の環境を見極める必要があります。

第二新卒が大手に転職するため必要なこと

第二新卒が大手に転職はするためには、いくつか押さえるべきポイントがあります。まずは、安易に会社を辞めないことを、しっかりとアピールすることです。 第二新卒の転職活動の中では、面接で必ず転職理由を問われますが、その質問の真意は「入社してすぐに辞めないこと」が根底にあります。大手企業は、新人教育に時間と費用をかけているケースが多いので、前職を3年程度で退職されたことを意識して、今度は採用しても、辞めないかどうかを確認しているのです。


コストをかけて育てたのに、再び転職されてしまうと、投資が無駄になってしまいます。 第二新卒は既に前の企業を辞めた経歴があるので、その点を懸念しているのです。そのために大企業への転職を望むなら、簡単に辞めない理由を明確に意思表示することが重要です。


次に押さえておくことは、自分の可能性を最大限にアピールすることです。第二新卒の人は、高いポテンシャルを秘めているので、その将来性・可能性を大手企業は重視しています。その点をしっかりとアピールして、自分がこれから成長して大きな成果を上げることができることを理解してもらうのです。ここで、経験や自分のパーソナリティーも含めて面接官にアピールすると、かなり説得力を持たせることができますし、自己分析で自分の長所を含めながら伝えると、客観的に自分を見ることができる人材として、評価されます。


前職で経験したことを、大手企業でどのように活かせるのか、一般的なスキルでも構いませんし、経理等の専門スキルでもいいでしょう。 大手企業の第二新卒の求人では、人材が少ない部署での求人が多くなるので、その企業が求めている能力が明確にアピールできるのであれば、企業側の反応が格段に上がるはずです。 職種としては、エンジニアや事務系スタッフのニーズもありますが、営業等の職種の求人も旺盛です。

まとめ

「第二新卒」が大手企業に転職するためには、その企業が求めている人の特性を理解しつつ、その条件に自分が当てはまるか、それまでの経験を活用して、会社に貢献できるかなどアピールポイントをを自分なりに整理しておくといいでしょう。そして、転職サイトに掲載されている情報を的確に捉え、転職エージェントのアドバイザーに相談してみることも、効果的な手段です。そうすることによって、さらに転職の成功に一歩近づくことになります。

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