• 2020/05/13
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求人市場で注目される第二新卒はいつまで認められる? 詳しく解説

  • マーキャリ 編集部
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目次

最近、求人市場で「第二新卒」という言葉がよく登場していますが、「第二新卒」とは、どのような人を指す言葉でしょうか?また、言葉のフレーズから何となく学校を卒業して就職・転職を考えている人を指しているような印象を持っている人でも、「いつまで第二新卒と呼ばれるのか?」と疑問に感じている人もいるでしょう。本記事では、そんな疑問に応えて行くことにします。「第二新卒として、いつまで許されるのか?」、「いつまで認められているのか?」と考えている人も必見です。

いつまでが第二新卒となるの?

まず「第二新卒」の考え方ですが、この言葉には法的に定義された明確な根拠は存在していません。しかし、多くの企業が第二新卒者の求人を増やしていることから、この数年、急速にクローズアップされてきました。一般的には「新卒で入社してから、3年未満で退職し、新たな求職を考えている人」ということを意味しています。このことから「いつまでが第二新卒なのか?」という質問に対して、年齢で言うと、4年制大学を卒業した人であれば、25、6歳ぐらいまでが対象となってきます。


ただ、第二新卒の求人を増やしている企業によって、その考え方が異なるので、必ずしも27歳、28歳オーバーの人が外れてしまうとも言えません。共通して言えることは、「僅かな期間でも就職して社会に出た経験を持つ人」ということです。卒業して全く社会人の経験を持たない人は、「既卒」として扱われますし、「新卒」とは異なり、前の職場での経験を活かすことができるキャリアと新卒のちょうど中間的な存在となります。ここで、重要なことは、「第二新卒はいつまで?」という考え方より、今、転職できるチャンスが、「第二新卒の人達にある」ということです。

企業が持っている「第二新卒はいつまでか」の基準

第二新卒の求人枠を増やしている企業にとっては、第二新卒は「いつまで」ということが対象となるかというだけでなく、彼らの持つキャパシティも重要視しています。一般的に企業が考えている第二新卒の基準としては、「ある程度の就業経験を持っていること」や、「年齢が25〜26歳程度」、「2〜3年の職歴がある」などの条件が挙げられます。中には、もう少し大まかに「20代半ば〜28歳」、「新卒者以上の業務遂行能力を有する」、「中堅層前の責任ある仕事を少しずつこなすことができる年代」、「社会的なビジネスマナーやメール、電話対応ができるスキル等を身に付けている」といったような解釈をする企業もあります。

「第二新卒はいつまでか」の基準はかなり曖昧

このようなことから、総称的に「第二新卒はいつまでを指すか?」という問いに対しては、「20代半ばの3〜4年の社会経験を持ち、責任のある仕事を任すことができる人」という理解をすることができます。しかし、厳密にいうと、第二新卒の法的解釈が明確でないように、「いつまでが第二新卒」かは、統一的な見解が見当たらないことも事実です。


今、転職求人をサポートしている転職サイトでも、高卒で就業経験6年という24歳の人や、30歳を超えても大卒で社会人経験が1年という人が転職に成功した事例があります。彼らも「第二新卒」として、求人元から採用されていることから、「正社員で勤務した経験のある20代の人」とも言えます。

「いつまでが第二新卒」なのかよりも「ヤル気」重視の求人

確かに「第二新卒」の求人が大企業だけでなく、ビジネス業界全体で増えています。しかし、その追い風に乗って簡単に転職することができるかと言うと、決してそうでもありません。「第二新卒」が「働いた経験がある20代」という見方があったとしても、順調良く事が進むわけではありません。今、ビジネス業界は売り手市場で、学生にとっては、恵まれた環境になっており、転職する上でも「第二新卒」の人は、色々と新たな企業にチャレンジしやすくなっています。


しかし、それでも、すぐに面接を受けて、すんなりと採用される保証はどこにもないのです。求人市場が活発になっていたとしても、第二新卒者でも自分の望む転職が阻まれることが少なくありません。

焦りのない、のんびりした第二新卒は採用されにくい

「いつまで第二新卒」と聞かれて、その層に該当している人でも、転職・就職活動において、焦りがなく、まったりと現在の時間を過ごしている人は、企業から求められる人材とは言えません。新卒で就職を果たしたものの、 退職後時間が経ちすぎると、このような状態に陥りやすいのです。会社も辞めてしまい、親元でダラダラとフリーターをしているうちに数年も経ってしまうことから、楽な生活を送り、社会に参画する焦りを失っているのです。


このようなタイプの人に「いつまでに転職するつもりなの?」と尋ねてみると、「いずれ転職したいと思っている」という非常に曖昧な回答しか返ってきません。 いくら「第二新卒」であっても、「いずれ、そのうちに」という姿勢では、転職することは、到底無理な話です。「第二新卒」の人が転職で採用されたいと必死に頑張っていれば、内定をもらって1、2ヶ月後には、既に採用先の企業で勤務しています。


これは、採用した企業が第二新卒の人の姿勢を冷静に受け止めているからで、転職が決まるまでの空白期間の遅れを必死に取り戻す姿勢を評価しているのです。この気持ちが「第二新卒」の人が醸し出す空気からも見て取れます。「いつまで第二新卒」とのんびりと構えている人は、スケジュール管理がろくにできない人と判断されて、結果的に転職ができなくなってしまうわけです。

こだわりを持っている第二新卒も転職が厳しい

国家公務員や司法書士などを目指して試験合格を目指していた人でも、その夢が果たせずに、改めて就職活動を行わざるを得ない人もいます。彼らは正確には、「第二新卒」ではなく、「既卒」の部類に入るのですが、それまで合格に向けて努力していたことを最大に活かせる仕事に就きたいという希望を強く持っています。


このようなことは、一旦、専門職で入社した経験を持っている「第二新卒」でも言えることです。狙うターゲットを狭く絞り過ぎてしまったために、採用枠が拡大している第二新卒求人の的が小さくなっていくのです。したがって、専門的なことに特化して就活したい人でも、ある程度進めながら、思い通りにならなかった場合には、就活先のターゲットを広げて活動してみることをおすすめします。


「いつまでも第二新卒だ」という考えに固執していると、いつの間にか、離職後のブランク期間が長くなって「第二新卒」の対象から外れてしまい、その結果、求人している企業の選択肢も少なくなっていくので、こだわりを捨てて視野を広げいくことも最善の方法になります。もし、あと半年、1年早ければ確実に採用されたはずなのにという悲しいケースも現実的にありますので、後悔しないように広い視野で転職活動をするべきです。

腰の重たい非アクティブな「第二新卒」

新卒で就職したものの、1年足らずで退職した人の中には、転職に関して、なかなか腰を上げない人が結構多くいます。この手のタイプは、企業を選択する際に、その企業の給与面や福利厚生、会社の規模、社風等を重視していることが少なくありません。特に最初の就職で過酷な環境の労働現場に身を置いてしまうと、中々、積極的に転職活動をしなくなるものです。


しかし、あまりにも恵まれ過ぎた条件の企業を望もうとすると、逆に転職のハードルが高くなってしまいます。また、万が一、自分が理想と思って入った転職先でも、入社後、色々不満に感じる点が見えてくるものです。自分の理想が完全に当てはまる企業はそれほどありません。 転職で自分の理想を現実にすることは、大変すばらしいことですが、もっとアクティブに転職活動に取り組むべきです。

「いつまで第二新卒」ではなく「いつまで転職すべきか」が大切

転職市場が活況を帯びている中で、注目されやすい「第二新卒」。しかし、いくら恵まれている「第二新卒」でも「いつまで第二新卒扱いされるか」という甘い発想は完全に取り払うべきです。そうしないと、いつまでも転職を成功させることができません。「いつまで第二新卒」と考えるのではなく「いつまで転職すべきか」という心境になってこそ、初めて理想の企業に辿り着けると言えます。

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