マーケティングオートメーション(以下、MA)ツール「SATORI」を開発する、SATORI株式会社。 今回は、設立3年目にして市場での認知度を大きく向上させてきた同社のマーケティングチームを率いる高橋さんに、これまでのキャリアや今後の展望についてお伺いしてきました。営業からマーケティングポジションへの転身を経て、マネジメントポジションに就いた高橋さん。彼女の次なる目標とは一体なんなのでしょうか?
*現在のマーケテイング組織について
―本日はよろしくお願いします。まずは、高橋さんが部長を務めていらっしゃる「マーケティング営業部」について、教えていただけますか。
高橋さん(以下敬称略)
その名の通りマーケティングチームと営業チームに加え、お客様サポートのチームも含まれています。私はその全体の統括を行っています。
マーケティングチームのメンバーは5人で、WEBサイト更新やイベント出展、セミナー開催、インサイドセールスなどの活動を行っています。
―マーケティングチームに対して、高橋さんはどのような関わりかたをされているのでしょうか。
高橋
基本的に、「どのお客様にアプローチするか」「問い合わせに対してどのように対応するのか」といった判断は、それぞれを実行するメンバーに任せています。彼らの立案する施策にGOを出したり、予算承認したりするのが私の役割ですね。
―会社としての判断を委ねられているということですね。
*営業職からマーケに転身。成果改善のために試行錯誤するエキサイティングな日々
ーでは、ここからは過去に遡り、現状に至るまでのご経歴と、マーケティング職に就いたきっかけを、簡単にお伺いしてもよろしいでしょうか。高橋
はい。以前は、ECサイトの物流や受発注管理など、バックオフィス業務全般を請け負う企業で営業をしていました。営業としてお客様と関わり、お客様の業務改善などに携わる中で、「もっとお客様の売上向上に貢献したい」という思いが強くなり、マーケティングコンサルティングの会社に転職しました。
その会社ではWEBマーケティング担当として、WEBサイト運用、WEB広告運用、メール配信などの業務を行っていたのですが、数年経つと業務領域が広がり、展示会出展やセミナー開催などのオフラインイベントも担当するようになりました。
―営業から転身し、オンラインとオフラインのマーケティングをご経験されてきたのですね。そういった環境からSATORIにご入社されたのは、どういった経緯からだったのでしょうか。
高橋
前述のマーケティングコンサルティングの会社に数年務めて、一通りの現場経験ができたと感じたので、次のステップとして「管理職を経験したい」と考えるようになりました。
そこで外資系のIT企業に転職をしたのですが、マネジメントの経験をする機会はなかなか巡ってこず…そんな中、共催セミナーをきっかけに出会い、声をかけてくれたのがSATORIです。MAツールの役割や重要性については業務を通して知っていましたし、これから市場もどんどん拡大していくだろうという確信もあったので、入社を決めました。
私の入社当時のSATORIは、まだ始まったばかりの企業でした。
マーケティング活動に関しては代表とマーケ担当の2名体制で様々な施策を行っていたのですが、リソースも足りていないので効果測定や施策の改善はうまくまわっていない状況でした。
私はそれらの業務の効率化という点で、自分の前職までのマーケティング経験を活かして貢献できたと思っています。
たとえば展示会を行う際、「ブースにどんな機能を設けるか」「ノベルティはどういう業者に発注するか」といったノウハウを共有した結果、これまでよりも少ない人数でイベントを運営することが出来るようになり、リード獲得数の大幅向上も実現しました。これまでのマーケティング経験を活かせたと実感できましたね。
―これまでにオンライン/オフラインどちらのマーケティングもご経験されていますが、マーケティングの面白さを感じるのはどのようなときでしょうか。
高橋
オンラインでもオフラインでも、ほんの少しの改善が大きな成果に繋がるという点が、マーケティングのエキサイティングな点だと思います。たとえば、WEBサイトの申込ボタンの位置や色を変えてみたり、展示会などのイベントでちょっと動き方を変えてみたりするだけで、コンバージョン率やリード獲得率が大きく向上することがありますよね。
ただ、何が成果に繋がるかは「やってみないとわからない」という部分がすごく大きくて、思い通りにいかないことも多々あるので、それが厳しさでもありますね。マーケティングは基本的に仮説と検証の繰り返しだと思うので、効果測定と改善のプロセスは大事にしたいです。
*リーダーとして、一人一人が気持ちよく働ける環境づくりを
―「マネジメント経験をする」という1つの目標を実現された今、ご自身の今後のキャリアについてはどうお考えですか?高橋
サービス企画や部門間の連携など、より経営に近づき、利益向上に繋がる施策を考えていきたいです。
また、会社の利益だけではなく、「メンバーの一人一人が気持ちよく働ける環境づくり」にも尽力したいですね。どんどんキャリアアップしていきたいという人であれば、チャレンジングで成長できるような業務にアサインするし、働き方をセーブしたいという方であれば業務量を調整する。その人の希望する働き方ができる環境を用意してあげるのがマネジメントの役割だと思います。簡単なことではありませんが、弊社のような、それほど知名度の高くない会社に良い人材を集めるためには、絶対に必要なことだと考えています。
*これからマーケターを目指す人へ
―では、最後に、現在マーケターを目指す人たちに対して、何かメッセージをいただけますでしょうか。高橋
マーケティングは、会社全体の売上や業務効率にダイレクトに影響を与えることができる、とても面白い仕事です。別部門のメンバーとの協働や、外部発注の機会が多い仕事なので、異業種からの転職というのもむしろ強みになりますし、何よりも、今、企業に求められているポジションです。チャンスは多いと思うので、どんどんチャレンジしてください。
―未経験の人でも積極的にチャレンジしてほしいですね。
高橋さん、ありがとうございました!