就職の面接といえば、いかに自分の能力が高く、就職後にその企業にとって役に立つ存在であるかということをアピールする場であると認識されています。そのため、未経験の職業や業種は難しいものだと思っている人もいるかもしれません。
しかし、未経験でもあるポイントをしっかり押さえていれば、面接で好印象を残すことができるのです。今回は、未経験でも面接で好印象を残すことができる方法についてご紹介します。
面接で好印象を与えるポイントは表情と話し方!
ファーストインプレッション…つまり第一印象は初対面でその人の印象を決める非常に大事な瞬間です。この第一印象は「表情」と「話し方」で決まることが多いといわれています。時間をかけて付き合いながら良いところを探していく友達関係や恋人との関係とは違い、面接では短時間で好印象を残すことが何よりも大切。ここでは面接で好印象を残すために特に気を付けておくべきポイントについて解説したいと思います。面接で最も印象を左右するのは「話し方」!
■必ず「自分の考えた言葉」で話す面接官は「あなた自身の考え方」を知りたがっています。いくら綺麗な言葉を使って丁寧に話したとしても、内容があなた自身の言葉を使って語られるものでなければ、面接官の心を打つことはできません。
未経験の仕事であっても、その業界や業種について調べたことも、自分で理解した上でかみ砕いて自分の言葉で話すことが大切です。調べて得た知識を付け焼刃で暗記するのではなく、自分のものとして吸収して話すことで、面接官に「自分軸」がある、自分で考えることのできる人と思われ、非常に好印象で採用されやすいといえます。
■ハキハキ話す
面接室に入って最初の挨拶は特に印象を左右するので、ハキハキと話しましょう。声が小さいとそれだけで暗い印象になってしまいます。必要以上に大きな声で話す必要はありませんが、はっきりと相手に聞こえるのに適切な声で話しましょう。
■相手と会話することを意識する
面接となると自分を売り込むのに一生懸命になってしまう人がいますよね。しかし、それだけでは面接官からの印象は悪くなってしまいます。一方的にこちらのアピールをするのではなく、相手の話を聞いてそれに答えながら「会話」を意識するほうが誠実な感じが伝わり、好印象を得ることができます。
■入社して働く姿を具体的にイメージさせると採用されやすい
自分のセールスポイントを売り込むことももちろん大切ですが、自分がその職場で働く姿をイメージしながらセールスポイントを盛り込むのがおすすめです。「もし御社に入社したら○○をやってみたい」など、今あるスキルをその企業でどのように生かすか、入社後にはどのようなキャリアプランを考えているかなど、相手に具体的に働く姿をイメージしてもらえると採用につながりやすいです。
面接のときの表情のポイントは「目」と「口元」
■相手の目を見る話すときに相手の目を見るには常識ですが、緊張してどうしても目を見られないときは、目付近を見るのがおすすめ。目をしっかり見て話すことで自信がある、相手の話をきちんと聞いていることを示すために意識して目を見るようにしましょう。
■口元は基本的に口角を上げて
笑顔は人の最も魅力的な表情です。面接では無理に笑顔にする必要はありませんが、笑顔だと明るく見え、さらに声のトーンも上がるため、明るくハキハキしている人だと思われて好印象です。
面接は会場だけで行われているわけじゃない?!
面接のときだけでなく、会場の周りでの振る舞いやメールでの文章も印象を左右します。面接を申し込む時点から面接は始まっているものと思って社会人らしい常識的なふるまいをすることが、採用への近道です。
メールの文面は丁寧に正しい日本語で書く
■自然な範囲で一番丁寧に書くかしこまって堅苦しいほど丁寧にする必要はありませんが、丁寧な文章を心がけましょう。メールだとネガティブに伝わってしまうこともあるので注意が必要。正しくメールが作れる人は基本的な礼節が身についていると思われ、実際の面接でも好印象からスタートできます。
■正しい日本語で書く
日本語や敬語が正しく使えることは社会人の常識。採用されてからの書類やお客様への連絡などをきちんと行えるというアピールになるため、二重敬語や尊敬語、謙譲語などに気を付けながらメールの文面を作りましょう。正しい日本語を身につけると面接においても正しい日本語で話す練習になります。
■挨拶、宛名は欠かさずに!
普段のフランクなやり取りでは忘れがちですが、ビジネスメールでは挨拶・宛名・署名を書くのは常識です。つい書き忘れやすいので注意が必要。メールでも挨拶等をきちんとできると、面接時の挨拶の言葉も覚えられるので一石二鳥です。
会場の周りでの振る舞いも見られていると思って行動しよう
■コートやマフラーなどは会場に入る前に脱いでおく上着やマフラーは相手の前で脱ぐのは失礼だとされています。会場に入る前に脱いで手に持っておきましょう。面接中はカバンの上に畳んで置いておくのがベスト。
■身だしなみチェックは面接する場所に行く前に済ませておく
会場内のトイレなどは、会場内のトイレなどは、面接官と鉢合わせする可能性があり、だらしない印象を与えかねないため、チェックは会場に着く前に済ませておいたほうが良いでしょう。
■会場のすぐ外や近くのお店での振る舞いに注意
面接してもらった企業の社員の方と出会った場合、面接での印象が変わってしまう恐れもあるので、会場の近くのお店などに立ち寄る際はいつも以上に振る舞いに気を付けましょう。いつもよりも良いことをするぐらいの気持ちをもって行動するといいかもしれません。
「未経験の仕事の面接は不安…」誠実に話せば大丈夫
未経験の仕事の面接は緊張するし、不安ですよね。でも、誠実に相手と話していれば、人となりややる気は伝わります。一生懸命さが伝わることが大切なので、不安になることはありませんよ。面接官が知りたいのは専門知識ではなく人となりや考え方
■未経験者に専門知識は求められていないそもそも未経験者に専門的な知識を求めている面接官はいないので心配はありません。とはいえ、業界の基礎知識や企業の情報は知っておいて損はありませんので、可能な限り調べておくことも大切。そうすれば本気で志望していることが伝わり、印象も良いです。
面接官も、未経験で面接を受けに来ていることはわかっており、それを求めているわけではないので専門知識がないことを不安に思う必要はありません。
■人となりを理解してもらうことが採用へのポイント
仕事は人と人とのつながりで達成されるもの。そのため、面接官に「この人と働きたいな」と思わせたらもう採用も同然です。付け焼刃の専門知識や業界情報を並べ立てるよりも、自分のこれまでの経験やスキル、ビジョン、自分の人となり(性格など)が伝わればOKと思って面接に臨めば何も怖いことはありません。
相手も人間なので、誠実さや一生懸命さ、やる気を伝えることで専門知識を持っているだけの人よりも有利な面接になることは間違いありません。
まとめ
さて今回は未経験の業界や業種での面接で好印象を残す方法をご紹介しました。未経験だからといって委縮することはまったくなく、自信をもってやる気や誠実さをアピールすればOK。きちんと自分の人となりや将来のビジョン、志望にかかる思いなどを後悔のないように伝えましょう。