この記事は「DECAXってなに? コンテンツマーケティングを知る上で欠かせない購買モデル!」の後編になります。
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DECAXとは
AIDMAに始まり、インターネットが発展したことを受けて提唱されたAISASであっても、商品を認知させるためにはメディアなどを利用してPRするという点は変わりませんでした。 コンテンツマーケティングに特化したDECAXでは、その点で大きな変化があります。DECAXの5つの要素は以下のようになります。
D…Discovery:発見
E…Engage:関係作り
C…Check:確認・注意
A…Action:行動・購買
X…EXperience:体験と共有
まず注目すべきは、消費者が商品を知る段階であります。これまでは企業側から「認知させる」スタンスであったものが、DECAXでは「発見してもらうもの」に変わっています。オウンドメディアなどの運営で、読み手が欲しい情報を提供することが求められる現代ならではのものと言えるでしょう。 それでは第二段階のEngageから個別にみていきます。
Engage:関係作り
関係作りで述べる関係とは、当然のことながら消費者と企業の関係のこと。消費者は企業が提供するコンテンツに繰り返しふれることで、コンテンツのシェアや、企業のメルマガへの登録、SNSアカウントのフォローをして関係を深めていきます。関係を深め徐々に企業でなく商品にも興味を持ってもらうことができます。Check:確認・注意
これは、消費者が企業のコンテンツについて確認する段階。具体的には本当に有益なものなのかを見極める段階と言えます。関係が深くなり、消費者がコンテンツに興味を向けても質が悪かったり、商材を買わせようしていると判断されたりすれば、一気に信頼を失うことになります。逆にコンテンツに有益であれば、商品はどうだろうかと確認する一歩先の段階に進むことができます。Action:行動・購買
これはAIDMAやAISASと同様に商品の購入のことを指します。eXperience:体験と共有
消費者は商品を購入してそれを体験します。体験したら感想を口コミやSNSという手段を用いて共有します。世相を反映したDECAX
DECAXが生まれた背景としてはインターネットやSNSの発展は無視することができませんが、 消費者の購買に至る行動パターンが変化してきたことも大きく関係しています。スマートフォンを使えばいつでもどこでも情報を集められる時代。いわゆるまとめサイトなどが人気を集めた時代もありましたが、現在では消費者はさらなる有益性を求めていると考えられます。一つの事柄に対して、いくつものサイトがある段階では、どの情報を信じてよいか迷ってしまうこともあります。情報は数だけならいくらでも集められます。しかし、膨大な量の情報すべてに目を通すことはできません。だからこそ、確かな情報・有益な情報を発信しているサイトが求められているのです。
DECAXが注目される背景には、従来の購買にように、お客様に対しセールス内容が書かれた広告を求める訪問者よりも、読んでいて役立つ情報や面白い読み物を求める訪問者が増えていると言えるでしょう。
企業としては、オウンドメディアなどを通じていかに役に立つ情報を発信できるか、が今後ますます重要となりそうです。