「マーケター」と言えば、誰もが憧れる職業。
「職業は何ですか?」と聞かれたら、いつかは「マーケター」ですと言ってみたいものですよね。でも実際にマーケターになれるのはごく一部、ましてや未経験者になれるはずがない…
そう思っていませんか?
実は、弊社がマーケターを実際に採用している企業10社に直接インタビューしたところ、なんと10社のうち7社は経験者ではなく未経験のポテンシャル人材を採用していることが分かりました。
では、その7社は、ポテンシャル人材のどんなところを見て採用判断を行っているのでしょうか?今回は未経験からマーケターに転職するためのポイントをご紹介します。
*最初に重要なのは企業選び
まず今までにマーケターの業務経験がない場合、最初に見極めるべきは企業選びです。当たり前だ、と思われたかもしれませんがマーケターへの転職を成功させる一番のポイントは、企業選びが大部分を占めます。
なぜなら、マーケティング部門は企業によって組織の成熟度が全く異なるからです。組織成熟度の高い企業ほど、ツールを使いこなして業務が安定稼働している状況のため、当然ですが採用時は業務へのフィット度を重視します。逆に組織が成熟しておらず、立ち上げ初期であるほど、責任者は「一緒に仕事をしていきたいと思えるか」「自社の社風に合っているか」など、スキルとは別の側面を重視します。
つまり、未経験者がマーケターという肩書を手に入れるには、マーケティング組織を立ち上げてまだ間もない企業を見極めていくことが重要になるということです。求人情報を見ても分からなければ、メールや電話で問い合わせてヒアリングをしましょう。結果的に自分にとっても企業にとっても面接や選考という無駄を省くことができます。
*マーケターという職業を理解しているか?
マーケティング活動を実際に行っている企業にとって、マーケターに任せたい仕事は実は非常にシンプルです。
ー 自社商品に愛を持ち、顧客にどうすれば価値が伝わるかを必死に考え自らの言葉で言語化する
ー 言語化したメッセージを、最適な手段、予算を検討し、企画する
ー 企画した活動内容を関係各所へプレゼンテーションを行い、承認を獲得する
ー 実行成果を常に監視し、課題を捉え継続的に活動の質を高めていく
この一連の業務を回し続けていくことで、徐々に活動の成果と社内での影響力、貢献度を高めていきます。それではマーケターとしての業務経験がない場合、選考ではどのような点を見られているでしょうか?
手段や予算を検討したり、業務においてツールを使いこなしたり、実はそういった専門的な業務は上司や社内メンバーがフォローしてくれたりカバーしてくれたりすることは多いです。
では上司や社内メンバーがカバーできないことは何か。
① 自社の製品やサービスを愛し、その顧客を理解してくれているか。
② 関係各所へのコミュニケーションやプレゼンテーション
③ PDCAをやり抜く力(実行力、問題発見能力など)
これらはマーケティングだけでなく、社会人として共通の重要な能力です。つまり、企業はこういった能力を育成要件(入社してから育成するスキル)ではなく、採用要件(採用時に見極めるスキル)として見ます。
*本当にマーケターになりたいと思ったら、プレゼンテーションを用意しよう
マーケティング部門が成熟していない企業を見極め、社風も非常に良さそうで入りたい、と思った企業が見つかったら、選考には手ぶらで行くのではなく、プレゼンテーションを準備するとよいでしょう。
選考対象の企業が扱う製品、サービスを提供する顧客を想定し、あなたがマーケターとして顧客に対してどんな施策やキャンペーンを実施するか、どれほどその企業が扱う製品やサービスを愛することができそうか、想いを込めて資料を制作し、面接時にプレゼンでぶつけてみましょう。
未経験者だと面接前に分かっているなら、企業はその内容の精度以上に、プレゼンテーション能力や自社への理解を見てくれるでしょう。それはきっとあなたの選考を有利に導いてくれるはずです。
*いつやるの?今でしょ!
いつかは…と思い中々動けないのが転職活動。しかし、マーケターにとって本当の試練が訪れるのは入社してから。入社後、スキルがない中で同僚や上司にフォローされながら、必死に業務経験を積み成長スピードを早めていかなくてはなりません。そのためにも、マーケターに求められるスキルを理解して普段の仕事や生活の中で実践していくことが、マーケターへの第一歩です。
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