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人は生きていく中でさまざまな出会いがある。
先ず、生まれた瞬間に母親と出会う。
お腹の中で既に会っているという表現もできるが、
対面するという意味では生まれた瞬間に人生で初めて人と向き合うわけだ。
しかし、そう考えると正確には一番に対面するのは助産師になる。
つまり他人だ。人は生まれた瞬間から他人との向き合いが始まっている。
その後、多くの他人と出会い仲良くなり、
親友、パートナー、師弟関係などさまざまな形で繋がっていく。
中には憎しみ合い、永遠に関わらない関係となる場合もあるが、
誰もがそれを望んではいない。
憎む相手が多くなれば自分に取っての世界はどんどん住みにくいものとなってしまうから。
そんな生きていく上で避けられない他人との関わり。
仲の良い人が増えれば、楽しいイベントも多くなる。
一方で、人との関わりが面倒だと感じる人、
一人の時間が好きな人は、その楽しいイベントに全く魅力を感じないかもしれない。
従って、人と仲良くする必要はないという結論に達する。
もし、今あなたが、一人でいたいと思っているとしたら、
過去に何かしら人から傷つけられた、
或いは自分が傷つけてしまったという経験があるのではないだろうか。
人と接しても結局は裏切られる、自分の思わぬ言動で嫌われてしまう、
そんな面倒な思いをするのであれば初めから関係を持ちたくない。
そしてどんどん人が苦手になっていく。
そうなると仲良くなる事自体にデメリットしか感じられなくなってしまうが、
そのデメリットがあるから「仲良くならない」と
「仲良くなれない」は違う。
前者は、いつでも仲良くなろうと思えばなれるが、
自己分析した結果、仲良くならない方を選んでいるだけ。
後者は「仲良くなる事が怖い」からきている可能性がある。
どちらが人生において有利なのか、
それは圧倒的に前者である。なぜなら、自分次第でいつでも自分の世界をコントロール出るから。
あなたが今人との関わりを面倒だと感じていたとしても、
この先仲良くなりたい人が現れるかもしれない、或いは仲良くなった方が都合が良いと感じる時が来るかもしれない。
その時に、「いつでも仲良くなろうと思えばなれる」状態であれば不便はない。
それはビジネスにおいても同様だ。
取引先の相手と仲良くなる事で仕事を円滑に進めやすくなったり、あなたの会社自体に良い印象を持って貰えるようになる。
その可能性がある以上、人は「人と仲良くなる術」を身につけておく必要があると言えるだろう。
上辺だけの関係性を築くという事ではなく相手に「この人ともっと関わりたい」と思われる事、
そして自分自身もその相手と「もっと関わりたい」と思う事。
そこが成り立って初めて「仲良くなる」が成立する。
「この人ともっと関わりたい」=相手に気に入られる事
従って、相手に気に入られるように意識をするのが大事だと思われがちだが、
一概にそうとは言えない。
あなたは先ずその相手の良いところをどれだけ上げられるだろうか。
恐らく今出会ったばかりであれば殆ど分からないだろう。
その場合相手と何故仲良くなりたいのかと聞かれたら、仲良くなる事でのメリットしか上げられないはず。
それでは、そもそも自分自身が仲良くなるレベルに達していない。
自分を良く見せようとする前に、相手の良いところを言える状態に自分自身を持って行く事が大事だ。
それが例えその先のビジネスにおけるメリットの為であっても、自分自身が相手を好きにならないと先に繋がる関係性は築けない。
仮にあなたが口下手で初対面の相手と中々会話が弾まない、そんな時に相手が話題を振ってきたら。
「なんでこの人はこの話題を振ってくるのだろう」
「全然興味のない話題だな」
「一方的に知らない話をしてきて困るな」
そう思いながらも、あなたはその話題に必死に合わせるようとするかもしれない。
これでは一向に仲良くはなれない。
もし自分の興味のある話題であれば会話が弾む可能性は高いが、それは単なる偶然であり、
その偶然を待っていたら仲良くなる術を身につけているとは言えない。
プライベートでの関係性を築くのが目的であれば、合う合わないの直感で良いかもしれないが、
メリットの為に仲良くなろうとしているのであれば「自分から相手を理解しようとしなくてはならない」。
つまり、重要なのはその話題を提供してきた相手の心情を考える事。
相手がその話題を提供すると言う事はあなたと会話をしたいと感じているから。
それが相手自身にまつわる話であれば、相手はあなたに自分の事を知ってもらいたい。
「仲良くなりたい」と直接言っていなくても、あなたにアプローチをしてくれている。
あなたにとってはそれに応えるチャンスだ。
アプローチをしてくれている相手と思えば、あなたもどんな人か興味は増してくるだろう。
自ずと、相手の事を知ろうとする。そして知る中で良いと感じる部分を見つける事ができたら
あなた側は仲良くなる準備ができた事になる。
そうなれば、あなたは単に自分の事を知って貰うための話をすれば良い。
自分を良く見せるように意識する必要はない。
では相手から話題を振ってくれなかった場合はどうなるか。当然心を開いていない状態と言えるだろう。
相手も口下手であなたと同じ心境の可能性がある。
相手は「この人はどんな人だろう」と言う思いよりも
「この人は今何を考えているのだろう」や「私の事をどう思っているのかな」
といった不安の方が大きい可能性は高い。
そんな中でリードできる自信が無いのであれば自分から無理にいきなり話題提供や自分語りをするのではなく、
先ずは今の心境を正直に言う事で、空気を変える事ができる。
「すみません、初対面で今凄く緊張しておりまして無言になってしまいました」と笑顔を交えて伝えれば、
相手の「この人は今何を考えているのだろう」と言う不安を取り除く事ができ、相手からも会話が出てきやすくなるだろう。
仮にそれでも会話が弾まなかったとしても相手は既にあなたが緊張で何も喋れないと言う事は理解をしてくれている。
なので焦って会話をしようとする必要はない。
あなたが相手の立場だったら、その時にどういう事を言って貰えたら話し易いかを落ちついて考えてみる。
そしてこちらから頑張って話題を提供してあげると良いだろう。
仲良くなる為に必要なのは、相手の心境を理解し、その上で相手の良いところを見つけて先ずは自分自身が「この人ともっと関わりたい」と思う事。
相手の良いところを見つける為には前途のように話題を振られるか自分が振るか何かしらお互いにアクションが必要となる。
プライベートであれば相手のアクションを待つのも手だが、ビジネスにおいてその先にメリットを求めて仲良くなろうとしているのであれば、
自分から何かしらアクションを取れるようにする事が大事だ。
その時にあなたが心を開く大きさは、あなたがその相手との関係で得られるメリットの大きさと合わせれば良い。
もしそれがビジネスでないのであれば、メリットなど意識する必要はない。
単純に相手の良いところを見つけた分だけ心を開けば良いのだから。
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